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意識と無意識の融合を目指して

風の時代が進むにつれ、今後益々「透明性」が高くなると思います。嘘や隠し事や本音が透けて見える時代です。風とは「知性・情報・論理的思考」を司り、また「自由」という象意を持ちます。(自由の意味が深すぎますね)


遍くインターネットが行きわたり、個人の発信やアンダーグラウンドな情報取得が可能となっている時代ですから、魚座時代のように「裏側」を隠し通すことは、今後、どう考えても難しいですよね。これは世界情勢とか支配の構造という意味においてもそうですが、なにより個々人の問題なのだと思うのです。この「透明性」が、あっという間に、個々人のレベルにまで下りてくることは明らかなのです。


裏側とは「無意識・シャドウ・月」であり、表側とは「意識・ペルソナ・太陽」です。


ここで言うペルソナとはネガティブな意味ではなく「社会性・洗練された自己・大人としての自己」を指します。占星術的観点からの「太陽・ペルソナ・意識的な自分」は隠す必要のない自分であり、目的に向かって進み続ける「公に開かれた意識」と言えます。月を直視せずにいると、この公の部分だけを見せていよう、拡大させようとして、自らの裏側を抑えつけていきます。


反対に「月・シャドウ・無意識」とは、隠されているもの、或いは「隠しているつもりのもの」ですね。しかしながら、これらが分離していては、新しい時代に共振できないでしょう。私たちの抑えつけてきた無意識が、変容しつつある「人類の集合的無意識・集合意識」によって炙り出され、もはや融合させていくしかない時代を迎えているのです。


意識と無意識の間の乖離や矛盾をできるだけ埋め合わせ、両者を近づけていく作業ーーこれが私たち一人一人に突きつけられている、喫緊の課題と言えます。


私は、幼い時から「意識と無意識の乖離が大きい人」「表に見せる顔と本音の顔が違う人」を極度に恐れていました。しかし、私自身「物事の本質が見えないお子ちゃま」である蠍座の月の生まれです。あれ?どういうこと?裏側なんてわからないはずなのに・・・と、疑問を感じてきたのですが、だんだんその真意がわかってきました。


ユリシスは蠍座の月という「世界や他者を得体の知れないものとして恐怖する」という無意識を持っています。私は、大人の暗黙のルールや忖度が、確かにわかりません。世の中の複雑怪奇な様式や大人の思惑が理解できません。(そのために痛い目に遭い、後天的にその存在を学習しただけで、本質的にはわからないのです)


しかし、瞬間的に「そのもの」を感覚としてわかるーーという蠍座的性質は持ち合わせているのです。月星座の本質的エッセンスを持っているのに、それを現実的には使うことができないわけです。だからこそ、余計に「ビクビクと恐れる」という月の強化が起こります。



実践的、社会的には使えないし、役立たないかもしれませんが、月星座の本質的エッセンスをどこかに持っているケースは多いです。それがいよいよ月を強化させるという構造は、どうやら存在していると思われます。(ユリシス調べ)


そして、ここからが本題です。この隠されている無意識こそが、往々にして「現象や人を引き寄せる」のです。意識的に思うことよりも「無意識」こそが強烈で、莫大な影響力を持っています。



マドモアゼル愛先生の月理論の素晴らしさは、この無意識に気がついて、無意識の影響からフリーになる道筋を照らしてくれていることにあるのです。



いくら、引き寄せの法則なるものを使おうとも、アファメーションしようとも、「自らの無意識の大元」を直視しない限り、最終的に引き寄せるものは「隠して抑えつけた恐れに共振したもの」ーーということになります。そのためには、まず「等身大の自分に正直になること」ですよね。



以前、とあるスピ系占術師の元を訪れたことがあります。かなり遠方だったので、夫と一緒に行きました。夫はスピ系分野に興味がないのですが、私が頼んだので、仕方なく同行してくれました。その占術師をAさんとします。



最寄駅まで迎えに来てくれたAさんの車に乗り込み、世間話をしていました。すると、Aさんが不可解なことを言いだしました。どうも会話がかみ合わない上、訊いてもいないのに、自らの経歴を話しだして、ついには「NASA」で働いていたというのです。それも、自分が開発した電池の特許を評価され「スカウト」されたそうです。


世間知らずのユリシスも「NASA」という単語に熱烈反応しました。というのも、以前、「NASA」に勤めていたと公言する男から「あなたの口座を貸してほしい」と言われたことがあったのです。いやいや、どういうこと~?www勿論、お断りしましたよ。アタイもそこまでアホじゃありません。もう話が怪しすぎて、顔面が固まりました。



そうして、再びの「NASA」!!!果たして、世の中には、こんなにもNASAと関わっている人がいるものなのか?どうして「NASA」と口にする男はみんな、こんなにも自慢話をするのであろうか?抑えきれない好奇心が骨の髄まで浸透してきた私は「すごいですね~(^_^.)」とAさんの話を全面受容。嬉々とした自分を賢明に隠して、色々な質問をしてみたわけなのです。



小さな時から宇宙開発に携わることを夢みて、大学卒業後は会社を立ち上げ電池の開発などに打ち込んだーーーそう言っているのに、大学は慶応義塾の法学部、新卒で入った会社は三井物産だと!!!はっ?なんで法学部?宇宙開発を夢みてきたのに。非常に優秀な神童だったのに!!!そして、なぜ三井物産??宇宙開発なのに。。。なぜ三菱重工でないのかっ!!!訊けば訊くほど、矛盾ばかりが拡がるNASAワールド。



ユリシスの脳内で「宇宙開発、なんでやねんっっっ!!!」が炸裂したことは言うまでもありません。面白すぎたので、別の質問もしてみました。地球から重力がなくなったらどうなるのですかっ?→マッハ7のスピードで大気圏外へ放り出されるでしょう。(なんの計算でマッハ7???)エリア51は本当にあるのでしょうかっ?→本当のことは大統領でも知り得ませんが、私はそれにも関わっていました。ぽっかーーーん(゜_゜>)



そして、横にいる夫は、下を向いて震えていましたwww彼は科学者の端くれです。そして、宗教団体やスピ系が嫌いです。非科学的で実践的でないあらゆるものが好きではないですし、意識と無意識の乖離が、奇跡的に少ない人物です。無理に連れて来られた揚句、この車中でのお気持ち・・・お察しします。チーン。



はい、これが非常にわかりやすい意識と無意識の乖離です。意識が無意識に乗っ取られています。Aさんは「学歴・経歴コンプレックス・自己価値の薄さ」を隠しています。隠せてなどいないのですが、明らかに、無意識に突き動かされているのです。だから訊いてもいないのに自慢話をする。自分を盛る。そして、自分を盛る男性は「NASA」なるものを使いたがります。だって、NASAですからっ。



いきなり、NASAという単語を突き付けられて、ビビらない日本人がいるのでしょうか?NASAーーなんだかよくわからないけれど、何か最先端のすごいことをされている機関ですよね、あのNASA様なのですよねっ!で思考が停止するしかないじゃないですか。



なんだかよくわからない、誰も内情は知らない、でも、なんかすごいとこ!!!と思わせるものを出すことで、自分にハクをつける。自分を盛ってビジネスを展開する。このようなビジネスを、ユリシスは「NASAビジネス」と呼ばせていただきたいと思いますっ。



よくわからない健康食品を数十万円で売るというような、重篤な病を抱えた人や癌患者やその家族をターゲットにしたビジネス。深刻な外見的コンプレックスを持つ人をターゲットにしたビジネス。あらゆるコンプレックスと不安と恐怖を対象としたビジネスはドル箱市場です。



し・か・し!!!コンプレックスって本当に存在するのでしょうか?唯一無二の自分を外側の創り出された基準と比較することによって生み出された「幻影」ではないのでしょうか?



意識と無意識が著しく乖離したビジネスや世の中の在り方も、元を辿れば「個々人の意識と無意識の解離」「私たちの無意識の恐れ」が生み出したものと言えます。本当に現象を創り出しているものは「無意識」なのです。




1000人が試して、その中の数人に目に見える効果がある商品があったとして、それを名のある権威が推奨しています、などとハクをつけて売る。こういう経済活動の在り方や仕組みを生み出してきたのは、私たち一人一人なのだと思うのです。



不安や恐怖が先に来る世の中や生き方を変えていく。やりたいこと、喜びを基盤とする世界に変容させていく。そのための内観、月理論、透明性・・・NASAビジネスはもう古いっ!!!



無意識を見つめるーーそれこそが錬金術ではないのか。無意識は抑えないで認める。素の感情も隠さずに表現した方がいいです。複雑にしない方が上手くいくのです。その構造は、月蠍座の私だからこそ、よくわかります。


無意識の恐れ、月の恐れ、シャドウの自分・・・それも意味があって存在しています。それらが統合され、隠されなくなった時、その人にしかできない表現と才能がいよいよ開いていくのです。怖くてもいいんです。怖いという感情は当たり前なんです。怖さもコンプレックスも魔法の種ですよ~☆







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