春 ほら見てよ カッコいいのがいい ってきみが言うもんだから 空がカッコよく晴れたよ すごくカッコいい 風もカッコいいよ 散歩中の柴犬が帰りたくなくて かいぬしさんとリードを引きあってる いやいやいやいやいや ってなるのカッコいいなぁ 疲れて歩いてたら 肩に鳥のふん落ちて来たひと 無条件にカッコいい そうやって 誰がどこでどうなって カッコよかったのかを知りたい わたしとか きみとか あったとしても なかったとしても 泣くほどでもなく 持て余すほどでもない きみがそういうも
物件 近いのがいい 駅にも市役所にも商店街にも 猫とか鳥とか 出会ってしまったなら そそくさと逃げてくのがいい 裁判所の上でさえずって そのまま月も掬われて 雨がやんだら 猫が路地から抜ける * 何回も来てたって それでもいいじゃん? 保護フィルムの上から 画面をかわいがって 憤りもせず 目を閉じて肺を開く 近いところに貼り付けた 一寸先の薄い闇と わたしのようなわたし * 満月の夜には 恋人から電話がある 近く近く近く ベランダから放つ話たちよ さあ あっけなく続いてゆく
今年行くべき場所を、遠くの見知らぬ人が決めてくださったそうです。明日行こうと思います。今日も行ってましたし、来週も行くと思います。 今住んでいる街に、なおも行く。常に行きつづけるのです。それは今年、私に課せられたもっとも過酷でやさしい試練です。乗り越えることができれば、もしかしたらどこかのサイトでレビューの星の数が増えるような気がします。星が増えれば星屑や星影も増えますから、ステージでワルツが歌われることもあるかもしれません。しかしそんなことより私は、愛すべき殿さまのことを歌
あまり考えてないですけど、何かします。何か。