「ケアワークの価値を高めたい」 今日のゆりりん2020.12.13
「ケアワークの価値を高めたい」
今日のゆりりん2020.12.13
(写真)うちのナンテン。難が転じますように。
コロナはチャンス!
楽しく仕事していますか?
特定社会保険労務士
西垣裕里(ゆりりん)です。
今日は、
シンポジウム1
「緊急コロナシンポ パンデミック対策とジェンダー・バイアス
新型コロナウイルス感染症への対策が浮かび上がらせたもの」
ジェンダー法学会第18回学術大会(2020)1日目
Zoom参加して。
<引用:気になったキーワードなど>
・生活が回るか。経済が回るかではなく。
・20代のコロナ感染者は、女性が多い。
・リモートワーク時に家事を合間にしようと思うと、上司が常に監視していることも疑問
<視聴して考えたゆりりんコメント>
昨年の大会は、観光も兼ねて大阪へ。
その前は、観光も兼ねて東京へ。
今年の大会は、Zoom開催で。
服作りをしながら、
昼からのメインシンポジウムを聞いた。
コロナ感染者の男女別割合のグラフで、
20代は女性が多いという報告があった。
介護や看護が多いからではないかとのこと。
あと、飲食と対面販売も多いしね。
「ケアワークの価値の見直し」には、
私も賛同。
私が社会保険労務士として関わっている分野は、
介護福祉の処遇改善加算。
最大限申請して、
公平な人事評価のもとにそれを分配すること。
介護福祉職のひとからは、決まって
「なんとかしてくれ。」
と給料が上がらないことの愚痴を聞く。
ケアワークの価値が低く、
公定価格が上がらないからだ。
介護報酬と利用料の連動をやめて欲しい。
今回の学会の報告者は、
「核家族化し、家事をアウトソースするようになったから。」
とケアワークの価値の低さを応えていた。
勉強不足でその理由が定かでないが、
今まで無償で行ってきたことを外注するのに、
高値だと売れないと思い、売り手が下げたか。
その一方で、
障害児をもつ親が、
「料金出してでもこの子を面倒見ていてくれるところがほしい。」
という声から、
放課後等デイサービスなどができた。
他方で、
働くために預けているのに、
働いて得た給料がそのまま料金負担として
消えていくジレンマもある。
どうすれば、ケアワークの価値を上げられるのか。
「データがあると政策が動く」
という報告もあったが、
どうデータを取ればいいのだ。
協働者が欲しい。
生活が回ることが大事の話だが、
確かに労働基準法第26条休業手当には、
平均賃金の6割以上とあるが、
低すぎる。
そのため、
雇用調整助成金に特例ができて、
暗黙で現状の額の賃金を払うことに
なっているが、
決まってはいないので、
低すぎる休業手当をもらっている人もいる。
小学校休業等対応助成金に関しては、
事業主申請のみなので、
制度不十分で生活が回らない。
ジェンダー法学会の報告を聞くと、
「この道でいいんだ。」
と確信が持てることと、
男性もジェンダー役割に
疑問視する人がいる当たり前のことに気付けて、
希望を感じられていい。
コロナをチャンスに
働く意欲のあるケアワーカーの活躍のために、
所定労働時間に仕事が終わる働き方の改革を
同一労働同一賃金、
人事評価制度、賃金規程とともに
見直しませんか?
雇用調整助成金の申請の際も
勤怠記録とか給与明細書が
きちんとしていると
申請がスムーズです。
コロナを機に
日頃の労務管理の見直しを
お勧めします。
お気軽にお問い合わせください。
このコロナ第3派を
何とか乗り切りたいものです。
雇用調整助成金を活用して
雇用維持努力をしても
優秀なひとは他者へ再就職するという
ジレンマもありますが、
これまで
雇用調整助成金を活用するまでもなかった事業者も
この第3派も大丈夫とは限りません。
コロナは災害。
企業は人なり。
活用できるものはしっかりと活用して
踏ん張りたいところです。
特例措置も来年2月末まで
延長になりました。
ゆりりん社会保険労務士事務所
SDGs 目標5
「職場のジェンダー平等を実現」
特定社会保険労務士 西垣裕里