見えていない

小さな子供が公衆の面前でも関係なく大騒ぎするのは親以外の周囲の大人たちが見えていなくて、要はモノと同じなので家に居る時と同じように騒ぐのだなんて事を聞いた事がある。
なのでそんな騒ぐ子供が親以外の見知らぬ大人にいきなり注意されてビックリして黙るのは、それまでは眼の前のモノだったのがいきなり人間に変わるからとか。
昔はそんな大人が近所にいっぱい居たりして子供は社会性を育まれていたとも聞いた。

今どきのSNSもそんな感じなのかも知れない。
SNSでは通常は相手の顔も声も分からないから、上記の子供同様に一種のモノを相手に発信している気分で普段の実生活ではまず言わないような罵詈雑言だったり強めの主張だったりが割りと簡単に発信出来てしまうのかもなと思ったりする。

実際によくある話で、そんな強めの言葉をSNSで発信しているような人に実際に会って話したりするとまったく普通の人だったり、むしろ気が小さくてまともに話す事さえ出来ないような人だったりするのは本当に多い。

有名人相手に誹謗中傷するのも、案外自分自身がモノ化してしまってるかも知れない。

SNSで好き勝手に言いたい放題してて、いざ反論されたら萎んでしまうってのもよく見る話。

騒ぐ子供の例はともかく、大人になっても同じ事をやってしまうのは文字通り大人げない。

いえ、なんの事はない自分の事。
気を付けないといけないのは自分自身。
今さらながら発信する時は見られている意識を持つのは大事だなと言う話。

いい歳してみっともない。
はい、自分のこと。