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込み上げてきたものを、そのままに。新光産業での1dayプログラム

この記事は、株式会社ひとのこと代表の国仲ゆり(ゆりりん)が、実施したプログラムでの様子を振り返りまとめているレポートです。
その時の温度感を大切に書いています。
その場にいた参加者のあやかちゃん、とくちゃん、そして学びの場に関わってくれた新光産業のみなさんが、休憩時間に読んでくれたら嬉しいなと思いながら書きました。

2023/12/26

クリスマスの翌日。
今年の仕事納めは、新光産業さんでの1dayプログラム。前日キャンセルで参加者が1名になってしまったこともあり、採用担当のとくちゃん(渡久山さん)は「学生さんに良い学びを持ち帰ってもらえるか…不安もあるけど全力でやる」と話していました。

いつも通りに、私は子連れで参上。
その日は開始時刻までに少し余裕を持って会場入りしたので、オムツ替えを終えて、今日の対話テーマを考えていたところに、学生さんが到着。

おっとりしたイメージ。
1人で企業に突っ込んでくるようなタイプには見えないけれど、ここに来たってことは自分で思考して行動する人ってことだ。

参加してくれたのは、琉大3年のあやかちゃん。
表情が見えて、話し声が聞けて、温度感のある距離感で関われることにとても嬉しくなる。
「参加してくれてありがとう!」という私の心の声は、すでにとくちゃんが声に出して伝えてくれていた。

第一印象を伝える。自分の感覚を乗せて話す練習

私がつくる場では定番のウォーミングアップ、第一印象祭り。
グランドルールのひとつ「ノンジャッジメンタル(感じたこと、考えたことを評価せずそのまま表現する)」を実践するためのワークでもあります。

こういう企業に出向いて受ける研修だと、特に相手(企業の人事担当者)に対して評価されることを前提に身構えてしまう。
けれど、この場は企業も学生も評価される対象ではありません。

今日の時間を過ごす過程で自己開示をして、自他への理解が深まることが目的。
もう少し知りたいなと思って、相手と過ごす時間を増やしたり、異なる面に触れる機会を持つことで、自分の新たな一面にも出会えるかもしれない。

あまり気負いしすぎず、この時間を共に過ごす相手と向き合うことが大切で、成長とか学びとかを意識しすぎなくて良いことも特徴かもしれません。

お題に沿って、お互いの第一印象から
イメージすることを書き出します。
背中に自分の第一印象が集まってくる。
見るまではどんなことが書かれているのか、ドキドキ。
集まってきたコメントを見て、感じたことを話す。
なんでここまで伝わるんだろう…と思うようなこともあれば、自覚していることとは違うことも。

当てるものではない。
お互いの素直な感覚を受け取り合って、
そのままの自分で関わっても大丈夫だと
感じられるためのウォーミングアップ。

(ここで発覚したとくちゃんの触り心地フェチについては、わたしとあやかちゃんだけが知ってるかもね。)

感動したことって、脳だけで記憶されているわけではない

あっという間に1時間が過ぎ、午前中のメインワーク「こころの窓を開く質問」へ。

今回はこんな問いを投げかけ、参加学生のあやかちゃんと、採用担当のとくちゃん双方に同じ問いについて話をしてもらった。

  • 自分のこれまでの人生について4分間で語ってください

  • これまでの話を聞いて、より詳しく知りたいことを質問してみましょう

  • 自分の人生に影響を与えた人や出来事はありますか?どんな人なのか、どんな風に影響を受けたのかできるだけ詳細にエピソードを教えてください

  • 今悩んでいることや、相談してみたいことはありますか?その背景も含めて教えてください

聴いたり、語ったり。

3つ目の問いで、あやかちゃんから出てきたエピソード。
高校の時、授業でプレゼンがあった時のこと。
みんなの前に出て話すことに緊張して頭が真っ白になり、上手くいかないと感じていたあやかちゃん。
そんな時に先生が「プレゼンの準備は人一倍丁寧でしっかりやってるよね。そこが良いところ、強みだよ。」と励ましてくれたこと、良いところを見つけて、自分の得意に目を向けるよう促してくれたことへ感謝しているという話でした。

この話を語ってくれた時、「…すみません。」と5秒くらい時空間が高校の時に戻ってたよね。
先生の表情とか、温かい言葉をいま受け取ったように涙を溢していたのを見て、温度感のある大切な記憶がある人なんだなと感じました。

そして話をしてくれた後に、とくちゃんが「はじめて会った私たちに、こんな風に話してくれたことが嬉しい。ありがとう」と声をかけていたことも印象的でした。

そのままランチをしながら、お互いの経験や最近感じていることなどの話をする時間に。

就活の話を聞いてみて分かったこと

  • 英語を学んでいる同級生のほとんどは、まだ就活をしていない

  • 経営や経済を学んでいる学生と比べて、就職に活かせる学びをしていないため不利だと感じる(英文法を学んでいて、卒論は生成文法を扱おうと思っているらしい)

  • 県外の大学に進学した友達と連絡を取っていて、その影響があるから就活にも意識が向いていたとのこと

  • 夏にIT系のインターン(5日間)を受けたが、振り返るとあまり自分には合っていないように感じた(成果発表まで個人作業だったこと、どのように地域や社会に貢献しているの分からなかった)

  • その経験から「地域へ貢献」「人と関わる」がキーワードとなり、(リクナビで)インターンを探している中で新光産業の1dayワークを見つけて興味を持った

  • プレゼンへの苦手意識があり、克服したいと思っている。社会に出ると人前で話す機会があるはずだから、緊張で上手く話せないことをどうにかしたい

社内のお宝発見!社員さんに触れる中で見えてくること

午後のスタート。大学の講義でも眠くなる時間なので、ワークの前に身体を動かすことから!
社内を回り、社員さんにあれこれ質問しながら写真にあるアイテムを探します。

電線倉庫でツトムさんに機械を動かしてもらったり、積算室でデスクワークの様子を見つつフクロウとトラを見つけたり。
休憩室では、新入社員のみかちゃんの話を聞いてる途中にフラッと新里社長が登場。社員さんも初めて見る、赤ちゃんを抱っこして可愛がる激レアな社長の様子まで見ることができました。

とくちゃんが自身の採用エピソード時に「どこから見ていたのか分からなかった」と話していた、池田常務。エピソード通り気配なく背後から登場する伏線回収まであり、濃厚な社内ツアーに。

「新光産業のお宝ってなんだと思います?」というとくちゃんの問いに対して、「人だよね」と即答していたのが印象的でした。

魅せるために整えた日ではなく、これがこの会社の日常。日頃からの関わりがそのまま見えることで知れる社風は、働く場を選択する上でもとても重要なポイントのひとつです。

卸のイメージを覆せ!提案営業の魅力を知る

どんな仕事なのか、
ビジネスモデルを含めて簡潔に説明。

新光産業さんはどんなお客さんを相手に、どんな価値を提供しているのか?
具体的な業務内容は?など、全体像を掴む会社概要を説明してもらった後、より具体的なイメージを膨らませるためのワークに取り組みました。

実際の図面や、扱っている電照資材のカタログを使った照明プランづくり。
クライアントとなる相手の要望を聞くことや、大量の選択肢からニーズに合ったものを選び提案をすることの難しさも感じつつ、楽しく取り組みました。

新光産業さんが他社との差別化として大切にしていることを考える機会にもなり、関係性構築が仕事を受注に繋がる情報をもらうためにも重要なこと、潜在ニーズまで汲み取るためには相手の立場になって考え抜くことが必要だね、という話をしました。

図面にカタログを切り貼りした照明プラン。
提案ポイントをメモしながら作成していました!

最後に照明プランをプレゼン。
「子どもに優しい、パッと明るく過ごしやすい家」をコンセプトに、各部屋の照明について選択した意図を説明しながらご提案。
本当の営業マンであれば、さらに細かく金額も含めて見積もり、提案プランを出すことなどの解説も聞き、仕事の奥行きが見えました。(今回はお話聞けなかったけど、次回は営業の方からも話を聞く機会を持てるといいね!)

どんな風に働くか、どう生きていきたいか

今回参加した感想として、自分への理解が深まったことがとても良かった!とありました。
私は、他者と関わることの醍醐味は、お互いの自己理解が深まることにあると考えています。他者というと人をイメージすると思うけど、企業という組織や、扱う商材(今回だと照明とかね)も他者に当てはまります。

他者に触れることで自分の新しい一面が見えたり、これまでの経験からくる価値観が言語化されたり。
働く時のことを考え向き合う過程で、生き方そのものをどう捉えるかも一緒に深めていきたいなと考えています。

今回、社内のお宝探しで関わってくれた皆さん、帰りのご挨拶を聞いてくれた方々、ありがとうございました!
今回の経験が次への意欲にも繋がり、次回1/20の1dayプログラムにも参加してくれることになりましたよ。

あやかちゃん、また1ヶ月後の学び合いをお楽しみに!

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