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議論ができるということは、

※沖縄国際大学キャリアデザイン論(第10回)授業を終えてのひとり振り返り

今回はほとんどの時間をチームでの取り組みに当てたので、みんなの様子を見ていて感じたことを綴ってみる。

↓前回(第9回)のふりかえりはこちら


場を温めるためのアイスブレイクが必要なくなった

チームの活動前に、以下の3点について話すMTGを持つように時間を設定。
①確認(前回までにどこまで進んだのか)
②議論(これからやるべきこと)
③決定(今日の限られた時間の中で何をするのか/役割を決める)

今までは、内容について話合う前にウォーミングアップとしてオープンチャットを活用したり、ちょっとしたワークを挟んでいたけれど…試しに今回からすぐ本題へ。そしたら何の心配なしにめっちゃスムーズに話し出していて、ガッとエンジンがかかることに驚いた。

声を出すペースはもちろん個人差があるけれど、そこにチームメンバーの受容があることを感じられて、それぞれのペースが尊重されているなと。考えながら話せる人もいれば、じっくり考えて書き出して、それから口を開く人もいる。これまでの活動の中で、お互いのことを理解しながら進んできたのだろうなと思えるような時間だった。各チームの中での心理的安全性が高くなり、挑戦できる土壌がもう整っているんだろうな。

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意見が言える、議論ができるということは

各チームで企業から出されたミッションについて、企画を詰めて最終プレゼンまでに仕上げる段階。企業人が納得いくようなレベルでプレゼンするためには、企画内容に至った背景の言語化、社会情勢や市場のリサーチ、仮説検証のためにアンケートをとりデータ収集するなどやることは尽きず「時間がない…」と声が漏れている。

そんな中で、自分たちが向かっている方向(ゴール)はここでいいのか?課題へのアプローチはこの手段で良いのか?ターゲットは的確か?などなど、チーム内で問いを投げ掛け合いながら議論になっていて。私はこの様子を少し離れたところで見ながら、「議論ができる」ということが何を意味するのか考えていた。

議論ができるということは、自分の考えを言葉にできている。
議論ができるということは、意見をしても頭ごなしに否定されず聞いてもらえると感じている。(肯定的な基盤が作れている)
議論ができるということは、より良い解を導き出したいと思っている。
議論ができるということは、チームで感じたこと考えたことを共有することに意義を感じている。

スキルで言うと一言でおしまいだけれど、「議論する」を実践するだけでも実はすでに多くの力を身につけていることが伝わってくる。ここまでできているから、あとはプレゼン内容に集中できるなー。最終発表までに、どんな企画を仕上げてくるのか楽しみだー!

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毎回の「ふりかえり」のはなし

毎回授業最後に書いているふりかえり、なぜ書くのかって考えたことある人いるかな。もちろん単位の出る授業なのでしっかり授業に出席したことを確認するためだったり、参加姿勢を確認するためのものでもある。私も実はあまり意味づけをしていなかったのだけれど、みんなが書いてくれたものを読んでいてとっても嬉しくなることが。

「仲間や講師の行動(話やプレゼン)から気づいたこと」の問いに対する答えに、チームメンバーや他チームの人から学んだことを書いている人が複数名いて、他者から気づきを得てそれを言語化できていることが素晴らしいなと感じた。
そして、このコメントをチームメンバーや受講生全体にフィードバックできたら、より相互に気づきが増やせるだろうなと!

ということで、授業中にひらめいて学生サポーターのよしきに無茶振り。
「授業の最後に、ふりかえりシートのコメントが良かった人を取り上げて紹介したいから、2名選んでその理由をまとめておいて欲しい!お願いできる?」と。
ゆりりんの無茶振りにも慣れてきたのか、二つ返事で「大丈夫です!こんなふうにまとめれば良いですか?」と受け取って動いてくれるのが頼もしすぎる。ありがとーーー。

そして、最後にふたりのコメントを紹介させてもらいました。名前呼ばれた学生も突然でびっくりしたと思うけど、本当にしっかり感じたことや考えをまとめて言語化してあって素晴らしかった。

もちろんディスカッションを進行したり、企画の内容を詰めるためのリサーチをしたり、プレゼン資料をつくることもチーム貢献の行動だけど、メンバーのことをよく見てそれぞれの良さを言語化したり、担ってくれた役割についてフィードバックすることも立派なチームへの貢献!
(企業の中では中間管理職の人がよくやってたりすることで、他者のことをよく観察して気づいたことを言語化することは簡単じゃない。他者からのフィードバックは、自己理解を促して成長を支援することにも役に立つんだよ)

次回からは受講生全員にふりかえりを共有して、みんなが真剣に書いてくれたコメントからの学び合いを行います。休み時間に食い込んでまで、時間をかけて書いてくれた学生が多くいて感心しました。みんな、本気度が高まってきたね。

サポートしていただくと、やる気が爆発します!(笑)甘いものを食べながら、言語化頑張りますので、応援してもらえると大喜びです✌︎('ω'✌︎ )