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韓流沼より〜ハマってもタダでは起きない



『2度目の二十歳』2015年韓国tvN

 主演のチェ・ジウは「冬のソナタ」(2002年KBS)のヒロイン、ユジンを演じて日本でも一躍有名になった俳優。最近では「愛の不時着」でちょっと出てきて私は「冬ソナ」以来の彼女を懐かしく観た。
 このドラマを観るきっかけになったのは「エンジェルアイズ」(2014年KNTV)がNetflixで観られるのが2022年1月31日までと聞いて慌てて観て、主役のドンジュ役のイ・サンユンにすっかりハマってしまい、他の作品を観たいと思っていたところ、チェ・ジウと共演している本作品を知ったから。
 主人公のハ・ノラ(チェ・ジウ)は高校生の時「できちゃった結婚」をして、大学教授夫人となり、家族に人生を捧げてきた。アラフォーになって、夫から「君は教養がなくて会話が成り立たない」との理由で離婚を迫られる。そんな夫のレベルに合わせるために高校生の息子の受験勉強に隠れて自らも家族にバレる事なく受験勉強を頑張って大学に進学する。
 補欠合格した大学は偶然にも息子の第二志望校でかつ進学先。夫も妻に伝えることもなくその大学に別大学から移って来た…
 夫の庇護の元、専業主婦だったノラが自ら行動を起こし、大学生になったところで運命の扉が開いていく。なるほど、主人公のノラという名はイプセンの「人形の家」の主人公ノラと同じ名前ではないか。
 世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダーギャップ指数」2021で日本は世界120位と、102位の韓国に水を開けられているものの、韓国もかなりの男女不平等国。
 ノラは大学教授の夫から徹底的にバカにされている。彼にしてみたらまさかあの何もできない妻が大学に進学し、自分に反撃してくるとは全く予想していなかったことだろう。
 進学した大学でかつての高校の同級生ヒョンソク(イ・サンユン)は大学教授で、有名な演出家になっていた。ノラのキャンパスライフ、ヒョンソクとの再会とときめきの胸キュンのラブストーリーの行方は?
 このドラマはラブストーリーだけでなく、自ら行動を起こして自分の人生が変わっていくノラを見て欲しい。
 韓国の男尊女卑の文化もまだ根強い事が垣間見られたり、先祖を敬うための韓国の習慣などを知ることができる。
 日本の大学もアラフォーの学生は少ないのだろうか?ノラも「晩学の徒」と揶揄され、若い学生から浮きながらも自分の場所を作り、かつて味わえなかった「青春」を謳歌する。
 それから何度も出てくるトッポッキの美味しそうな事!
 この胸キュンドラマを見終わった夜、私は年甲斐もなく、夢で初恋の人が登場したので本当にびっくりした。
#韓流 #韓国ドラマ#チェ・ジウ#イ・サンユン#ジェンダー#ジェンダーギャプ指数#トッポッキ

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