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【星占いの知識】基礎編①はじめに

テキスト

6つのパーツに分かれています。

①はじめに ←今ここ。

(星占いの知識 音羽優璃 / 著 Ⓒ2021 by OtowaYuri)


占星術と占い

「占星術(占星学)」は英語でastrologyといいます。ラテン語のastrologia「星々の研究」が語源です。西洋占星術、インド占星術 などがあります。

「占い」は英語でfortune-telling または divination といいます。「予言、易断」という意味です。東洋占星術、タロットカード占い、手相/人相占い、ルーン占い などがあります。

イギリス、イングランド、カナダ、アメリカ、インドなどでは、大学の学科として「占星学」があります。もちろん奨学金で学ぶこともできます。社会学、心理学、哲学 などの仲間として占星学は認識されています。

日本ではアストロロジーとフォーチュンテリングの意味がごちゃ混ぜになっています。オカルトや世にも奇妙な話…のように誤解されることがあるかもしれません。

占星術の役割

私たちの人生を、毎日楽しく豊かに幸せに健康に暮らすための情報を得るツールです。

西洋占星術で使うもの

ホロスコープチャート(座標)を使います。ホロスコープとは占星術における天体の配置図のことです。 昔は手書きでした 。現在は作成サイトに生年月日·出生時間·出生地を入力すれば、誰でも簡単に作成できます。チャートは西洋占星術の知識を使って読みます。

ホロスコープチャート(座標)の種類

ヘリオセントリック、ジオセントリックの二種類を主に使います。応用編ではドラゴニックも使います。

ヘリオセントリックチャートとは

太陽中心座標のこと。地動説に基づく。魂のトリセツ。成長と進化だけがある。
時間と空間はない。宇宙からの宿題やプレゼントなどが示されている。魂を成長させるためのバロメーター。魂が望む生き方を知るための座標。

ジオセントリックチャートとは

地球中心座標のこと。天動説に基づく。暮らしのトリセツ。経験と環境による挫折や退化がある。時間・空間がある(人生の波や満ち干期がある)物質世界での課題や才能などが示されている。肉体レベルのバロメーター(フィジカルヘルス、メンタルヘルス)。人間ならではの生き方を知るための座標。

ドラゴニックチャートとは

龍頭座標のこと。天動説に基づいて観測された太陽と月の動線の交点を基準にした、計算上の(架空の)チャート。相性、前世、過去世、親からの影響などを知りたいときに使う。無意識領域のバロメーター。まるで自分の闇鍋みたいな座標。

西洋占星術を学ぶメリット

ホロスコープチャートが読めるようになると、豊かに幸せに健康で楽しく暮らすための「情報」を得ることができます。この情報は「 自分のトリセツ」として使えます。

企業でしたら、創業目的・経営理念・営業方針・活動形態・顧客管理・社内満足度・現状分析・未来予測…などの分析ツールとしても使えます。

社会生態学者で経営学者ピーター·ドラッカーの「5つの質問」
われわれの使命は何か?
われわれの顧客は誰か?
顧客の価値は何か?
われわれの成果は何か?
われわれの計画は何か?

主語を「私」変えてみましょう。

私の使命は何か?
私の顧客は誰か?
私の価値は何か?
私の成果は何か?
私の計画は何か?

自分は何のために人間としてこの世に生まれたのか?(使命)
誰に対して人間関係を学ぶのか?(顧客)
どんな才能を持ち、それらをどのように使って生きてゆくのか?(価値)
そしてどのように地球の幸せに貢献するのか?(成果)
実現するためのプロセスやシナリオはどんな流れなのか?(計画)

ホロスコープチャートにはこれらの情報が示されますので、自分の本質をより深く理解することができます。
豊かに幸せに健康で楽しく暮らし、社会貢献し、社会循環/還元を起こすためのヒントやアドバイスが得られます。
自分にぴったりの選択·決断をして具体的に行動を起こしやすいです。
魂の望む生き方が現実化しやすい…などのメリットがあります。

占星術のデメリット

依存しすぎると宇宙の計らいを逃します。
何でも星に決めてもらおうとすると、思考能力と直感(勘/観/肝)が劣化します。
占星術に盲従すると、成長と進化のためのチャンスが訪れていることに気づきにくくなります。
占いに人生の主導権を奪われます。
自分の人生は自分で創れる…という意識が薄くなります。
時間と空間に縛られやすくなります。
何かにチャレンジして失敗した場合は、その失敗を成長と創造の種として捉えず星のせいにします。
パートナー探しの場合は、自分にぴったりな魂の伴侶を永遠に探し彷徨い続ける…などのデメリットがあります。

☆占星術はツールの1つだということを覚えておきましょう!

このテキストで学べること

基礎編:自分のネイタルチャートを読むための、西洋占星術の基礎的な知識が学びます。ネイタルチャートとは出生のホロスコープチャートのことです。「自分はどんな星を持って地球に生まれてきたのか?」「魂の望む生き方はどんな生き方か?」などがわかります。

応用編:ネイタルにトランジットを加えたチャートを読むための知識が学べます。トランジットとは経過チャートのことです。惑星のノース/サウスノード、惑星の近/遠日点、年令域、ファイナル·デイスポジター、ドラゴニックチャート、ヘリオのハウスなどの使い方をお伝えします。自分の魂をより深く理解するための知識を学び、運勢、体調不良の原因、相性 などをチャートから読み取れるようになります。

当方のメソッドについて

ヘリオセントリックホロスコープチャート・ジオセントリックホロスコープチャート・ドラゴニックホロスコープチャートの3種類を使い、多角的な視座から占う西洋占星術を目指しています。星占い個人鑑定では、天文情報や、マヤオラクルとカバラ数秘術、カードリーディングも使って占っています。

〘理念〙
身体×心×宇宙 体調×心理×星占い
心も体身体も健康に、豊かに幸せに、優しく平和に生きましょう

風の時代に入り、エネルギーのシフトに伴って、私たちはジオセントリック的(天動説)な生き方からヘリオセントリック的(地動説)な生き方へと、意識の変容を宇宙から促されています。意識が変わると暮らしも変わります。

天動説のように地球は平面ではないし、地球はどこかに固定され 太陽·月·ほかの惑星達が地球の周りをめぐっているのではありません。地球は丸くて、太陽系のほかの惑星と共に様々なエネルギーを共鳴させながら、太陽の周りをめぐっています。月は地球の衛星です。

リアルの暮らしで起こる様々な体験の意味を知りたいときは、ジオセントリックの価値観が役に立つこともあります。地球の歳差運動(1年に50秒26ずつ地軸が移動すること。約26.000年ほどで地軸はひとめぐりする)により、計算上の天体の運行と実際の天体の運行にはズレがあります。このズレを「ゆがみ」とするか?「変化の美学」と認めるか?…とらえかたの違いによって体験する現実は変わります。

もっと極端な考え方をしてみると、地軸は動き続けていますので「方角」「方位」の意味が曖昧に感じられるかもしれません。例えば、節分の恵方巻きを「食べ始めた方角」と「食べ終わった方角」は極々わずかに変化している、ということです。

地動説…つまり、ヘリオセントリックの俯瞰的(宇宙的)な価値観を私たちの人生に取り入れましょう。人間は、地球上で成長と進化を体験する 宇宙の芸術作品です。自分の人生に起こるあらゆる出来事は、私たちの成長と進化のために与えられた宇宙からのプレゼントです。嬉しいことも楽しいことも、悲しいことも辛く苦しいことも、全ての体験は私たちの成長と進化をサポートする宇宙の計らいと銀河の導きです。

風の時代に応じながら、毎日を楽しく豊かに幸せに健康に暮らすために、星占いを行っています。

ご自分のチャートを出してみましょう

無料の星占い『アストロドットコム
チャートの読み方は「②座標」のテキストをご覧ください。

テキスト一覧

①はじめに ←今ここ。

©2021 by OtowaYuri

参考資料

占星術
西洋占星術
ピーター·ドラッカー
星ナビ (現在の天文情報)
アストロアーツ(天文の基礎知識)
歳差運動