【星占いの知識】基礎編⑥ハウス

2021年2月4日 21:36

ハウスの特徴は、ジオセントリックチャートを読むときに使います。１ハウス→12ハウスへ向かい、成長の過程が描かれています。一連の流れとして読みましょう。
出生時間と出生地が不明の場合はハウスは使えません。
ハウスカスプのサビアンシンボルも参考になります。カスプとはハウスとハウスの境目のことです。
インターセプト(狭在星座)があるかどうかを必ずチェックします。

インターセプト(狭在星座)とは

ハウスの中に星座(サイン)がスッポリ入っていること。1～2割の人が持つと言われています。12星座のうちオポジション(180度)の角度で生じます。
インターセプトされている星座の力を発揮するには時間がかかります。その星座をとても大切にして、まるで過剰包装しているかのようです。顕在化しにくい場合は人生においての課題になったりします。
ヘリオ/ジオのチャートで、その星座のエネルギーをたくさん持ちすぎているため、あえてインターセプトしていることもあります。

例：３ハウスに蠍座、９ハウスに牡牛座がインターセプトしている人。

天体配置：ジオセントリックでは太陽と冥王星(蠍座の支配星)と金星(牡牛座の支配星)が、2ハウスカスプ(牡牛座に対応)でコンジャンクション。
ヘリオセントリックでは地球と冥王星がオポジション。

その意味：学ぶことに貪欲な性格。自他に対するコミュニケーションに問題あり。才能や能力は果てしなくグレードアップし拡大する傾向。お金にまつわる高次元の学びが人生の課題。

ハウスの象意

・１ハウス

牡羊座が対応。自我。外見的特徴、容姿、顔つき、体格、第一印象、基本的な行動パターンなどが示される。1ハウスにある天体は、自分では意識しにくい。その天体の性質は子供のまま成長しない。

・２ハウス

牡牛座が対応。価値観。物質的世界で生きるための道具が示される。天賦の才能としての能力。2ハウスに天体が多いと、自分の能力を活かして生きてゆく傾向が強まる。きれいな声質を持つ。

・３ハウス

双子座が対応。知性。情報、コミュニケーションの特徴が示される。3ハウスに天体が多いと、読む/書く/話すなど情報のやり取りを活かす傾向が強まる。おしゃべりの達人。市内/府内/国内の移動を好む。フットワークは軽やか。

・４ハウス

蟹座が対応。基盤。家、家庭、家族、家庭環境、晩年の状況、心の基盤、潜在意識、心理的なルーツなどが示される。凹んだとき、挫けたときの行動パターンも示す。4ハウスに天体が多いと、自分の心、本音、感情と向き合うことが人生のテーマになりやすい。音楽的才能に恵まれる。

・５ハウス

獅子座が対応。自己表現。遊び、趣味、創作、遊びとしての恋愛、インナーチャイルドなどが示される。5ハウスに天体が多いと、自分をブランド化することを好む傾向が強まる。華やかさを持つ。

・６ハウス

乙女座が対応。雇用。労働、訓練、熟練の技、癒し、自己犠牲、細かい作業、健康、身体のケア、自己調整、後天的に学習して身につける能力などが示される。6ハウスに天体が多いと「人の役に立ちたい」という思いで働く傾向が強まる。過剰だと社畜になりやすい。

・７ハウス

天秤座が対応。他者。パートナーシップ全般、恋愛、結婚、鏡としての誰かの存在などを示す。7ハウスに天体が多いと、他者からの様々な刺激が多くなる傾向が強まる。恋愛を好む。

・８ハウス

蠍座が対応。変容、エゴからの脱皮、絆。先祖、血縁関係、血筋、遺産、貰い物、便乗、性的な活動、依存/癒着/執着する対象などが示される。８ハウスに天体が多いと、縛ったものに縛られるような体験をすることがある。突然の断絶や終焉がたびたび繰り返される傾向が強まる。他者からの刷り込み意識のまま生きていると、７、９ハウスが機能しにくい。

・９ハウス

射手座が対応グレードアップ。拡大するもの、精神活動、宗教、哲学、導師、スピリチュアル、ビジョン、アート、運動、高度な学びの対象などが示される。9ハウスに天体が多いと、探究心豊かな性格になりやすい。スポーツで活躍しやすい。海外旅行を好む。宗教に関わりを持ちやすい。

・10ハウス

山羊座が対応。社会。仕事、肩書き、キャリア、ビジネス全般、社会的役割、専業主婦、自己実現の結果、顕在意識などが示される。10ハウスに天体が多いと、組織内での高い地位を獲得する傾向が強まる。結果さえ良ければ物事のプロセスや対人関係を重要視しないことがある。承認欲求が強め。伝統やしきたりに縛られやすい。限定された枠組みの中で頂点に立つとプライドは満足する。枠からは怖くて出れない。

・11ハウス

水瓶座が対応。理念。自由、平等、仲間、希望、未来、革命、社会改革、間接的な繋がり、インターネット、ベーシックインカム、発明の対象などが示される。11ハウスに天体が多いと、独立独歩でフリーランス型の人生になりやすい。変人で個性的で宇宙人タイプ。予知/察知能力が非常に高く、時代や業界の先駆者として機能しやすい。プロ意識が高い。

・12ハウス

魚座が対応。魂の領域、浄化、純化、癒し、統合、夢、理想、イメージ、無意識、スピリチュアル、創造性、芸術性、インスピレーション、チャクラ、精神面のケア、海、銀河、宇宙などとの関わりあいが示される。12ハウスに天体が多いと、その天体は意識に上りにくい傾向となる。または無意識のうちによく使っていることがある。中毒しやすい。優しい性格だが優柔不断。高次元過ぎて現実の生活に馴染みにくいこともある。

◆テキスト◆
①はじめに
 ②座標
 ③天体
 ④星座
 ⑤角度(アスペクト/座相)
⑥ハウス ←今ここ。

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【星占いの知識】基礎編①～⑥
コンディション星占い　音羽優璃 / 著

ーおしまいー