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【星占いの知識】基礎編②座標

チャート(座標)を出してみましょう

占星学サイト『アストロドットコム』を使ってみましょう。無料でホロスコープチャートが作成できます。オプションで有料メニューもあります。

太陽中心の獣帯=ヘリオセントリック
地球中心の獣帯=ジオセントリック

生年月日、出生時間、出生地を入力し「チャートを表示」をタップ/クリックします。注意:サイト内の記事はジオセントリックで書かれています。

ヘリオセントリックチャート

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ジオセントリックチャート

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ジオセントリックの仕組み

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※天球図の引用:Wikipedia

天体と星座(サイン)の関係

天体:資質を示します。ギリシャ·ローマ神話に登場する神様の名前が由来となっています。お星さまをキャラ化して読んでみると示す事柄を覚えやすいです。

星座(サイン):性質を示します。お国柄や文化のイメージです。星座と星座の境い目はグラデーションではありません。領域はくっきりと分かれています。星座(サイン)の性質のことを「象意」と言います。

クオリティとは

12星座(サイン)を3つの活動性質に分類したもの。3区分とも呼ばれる。

活動宮:牡羊座 蟹座 天秤座 山羊座
季節の始まりの星座(サイン)。活発。価値を生み出す性質。

獅子座 蠍座 水瓶座季節の盛りの星座(サイン)。頑固。固定して維持する性質。

乙女座 射手座 魚座季節の移り変わりの星座(サイン)。臨機応変。柔軟に調整する性質。

エレメンツについて

12星座(サイン)を4つの元素に分類したもの。4区分とも呼ばれる。
その人の主な方向性を表す。

火 fire:情熱的
風 air:知的
地 earth:実際的
水 water:情緒的

両性エネルギーの法則について

存在するすべての物や心の働きは「男性性エネルギー」と「女性性エネルギー」を持っていると言われています。身体の違いで「男」「女」に分けたり、動物を「オス」「メス」などと分類することとは違います。
「帯びているエネルギーが違う」ということです。最も解りやすい喩えは「吐く息」と「吸う息」です。

男性エネルギー:放出 外向的 能動 直感
女性エネルギー:吸収 内向的 受容 共感

二つの異なるエネルギーが結びついて働くと、創造·創作·発明·発見などの行動をおこします。

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ルーラー(支配星)

各星座には「支配星(ルーラー)」が割り当てられています。
牡羊座:火星
牡牛座:地球・金星
双子座:水星
蟹座:月
獅子座:太陽
乙女座:キロン・水星
天秤座:金星
蠍座:冥王星(古典的には火星)
射手座:木星
山羊座:土星
水瓶座:天王星(古典的には土星)
魚座:海王星(古典的には木星)

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ルーラー(支配星)は守護星のような働きをします。

例えば、太陽星座 乙女座さんは、キロンと水星が守護星です。

太陽星座乙女座ということは、地球星座は魚座。だから、海王星(古典的には木星)が守護星。

つまり、一般的に「私は乙女座です」という人の守護星は、キロン・水星・海王星(古典的には木星)です。

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ルーラーシップ

ある星座の支配星が他の星座にあるとき、二つの星座の間でコミュニケーションが生まれます。この結びつきの事をルーラーシップと呼びます。

チャートを読むコツ

天体、星座(サイン)、座相(アスペクト)、ハウス の象意を組み合わせて読みます。俯瞰的で客観的な想像力、発想力、繋げ力、分析力、ビジョン化、オノマトペで言語化する方法なども役立ちます。チャートに示される事柄には、あらゆる可能性が含まれているという価値観で楽しく読みましょう(読み方を限定しないこと)。

ヘリオセントリックチャートを読むための法則

基本的には、太陽から遠い天体から太陽に近い天体へとエネルギーが働きます。
例:天王星と金星が天秤座で合。
天王星が金星に影響し、天秤座の性質で現れやすい。

ジオセントリックチャートを読むときに使うアイテム

・感受点

天体ではありません。ジオセントリックにおいて、計算で導きだされる架空のポイントのこと。基礎編では、アングル(AC、DC、MC、IC)、ドラゴンヘッド、ドラゴンテイル、リリス、P.oF(パート·オブ·フォーチュン)を使います。

・アングル

AC:持って生まれた肉体的エネルギー
DC:対人関係における特徴
MC:仕事·社会的地位·肩書き·天職の傾向
IC:潜在意識的な特徴

アングルに重なる天体は、人生において影響が出やすいです。MCにもっとも近い天体のことは「カルミネート」といいます。オフィシャルな面で現れやすいです。

・ドラゴンヘッド

太陽の動線(黄道)と、月の動線(白道)の交点の昇点。今世で取り組むテーマなどが示されます。

・ドラゴンテイル

太陽の動線(黄道)と、月の動線(白道)の交点の降点。過去世で取り組んできたテーマなどが示されます。

・リリス

月の遠位点。実の母親/子供との関係が示される。養母/養子は象意に含みません。

・P.O.F(パート·オブ·フォーチュン)

幸運位。ハッピーポイントのこと。AC·太陽·月 それぞれの黄経度から計算して導き出される。コンディション星占いではラッキーボディーパーツとして使います。

・逆行の天体

チャートに「r」と示されます。retrograde の略です。地球から天体を観測したときにおこる見かけ上の天文現象です。実際は天体は進み続けています。西洋占星術では、逆行天体は人生において、意識しづらい/特に強調される…という二つの意味があります。逆行中に何かを無くした場合は、順行に戻ってから無くしたものが帰ってくるケースが多いです。見直し期間や振り返りのために使うと有効です。風の時代に入り、逆行のエネルギーに凌駕される生き方からの脱皮を宇宙から求められています。
ヘリオセントリックに逆行はありません。

・留(りゅう)の天体

チャートに「s」と示されます。stationary の略です。順行→逆行/逆行→順行 へ変わるときにおこります。これも見かけ上の天文現象です。西洋占星術では、天体が留のときにその天体の性質が強調される出来事が多いです。

例:水星の逆行
列車の遅延や交通渋滞など移動の不具合、プリンターの不具合、休校、連絡ミス/過多 など。

ヘリオセントリックに留はありません。

・ディグニティ(品位)

天体と星座の相性により、居心地の良し悪しを決めたもの。
古典的な占星術では重要視されます。

居所(ルーラー)
その天体が支配星となっている星座に居ること。天体にとってのマイホーム・自分の国。安心してのびのびと力を発揮できる。

高揚(エグザルテーション)
その天体と調和的な星座に居ること。天体はご機嫌で、よき影響力を発揮しやすくなる。

障害(デトリメント)
支配星座(ルーラーである星座)の反対側の星座に居ること。反対側に居るので、マイホームが恋しくて気になり、その天体にとって居心地が悪いとされる。しかしそれが、人生における障害や困難な状況を打開するパワーになることもある。

転落(フォール)
高揚(エグザルテーション)の反対側の星座に居ること。高揚の星座がうらやましい。その天体の影響力が発揮されにくいとされる。しかしそれが、憧れへのパワーとなり、努力を重ねて晩成することもある。

サビアンシンボルについて

1つの星座(サイン)には0'00~29'59までの度数があります。1920年代に神秘学/占星術研究家マーク·エドモンド·ジョーンズ氏が、チャネラーで詩人のエリス·フィラー氏に協力してもらい、1つ1つの度数のエネルギーを詩的キーワードに示したものをサビアンシンボルといいます。のちに、占星術家ディーン·ルディア氏によって研究が進められ体系がまとめられました。度数は数えで示すと1度~30度となりますので、30×12星座=360 のシンボルがあります。ピンポイントで天体のエネルギーを知りたいときに便利です。
サビアンの意味をリアルの暮らしで使うには、アスペクトとハウスを組み合わせて考察します。数え度数で読みます。

例:蟹座20度の水星を持つ場合
蟹座21度のサビアンを参考にします。

グレゴリオ歴だと、日付は毎年少しずつ移動します。
魚座28度の人の場合。
サビアン28度の日付は、
2019年は9/20~9/21
2020年は9/19~9/20
2021年は9/19~9/20
2022年は9/20~9/21となります。
どの時間帯に生まれたかで、移動幅は変わります。


◆テキスト◆
①はじめに
②座標 ←今ここ。
③天体
④星座
⑤角度(アスペクト/座相)
⑥ハウス

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