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8月の日記 ワインショップの話。


日曜は富太郎と結婚祝いのお礼を選びに、高島屋地下にあるワインショップに行った。
一緒に叔父さんへの手紙も同梱してもらうために、しっかりとバッグの中に入れたことを確認し店内へ入る(昨夜、いつもはゲームをしている時間を惜しみ頑張って書いた)。

私たちはワインについては全然わからないので、店内に入るや否や、すぐさま小さな50代くらいの女性店員さんに声をかけ、内祝いということ、予算、年齢、一人暮らしなどおじさんの特徴を伝え、選んでもらうことに。

上等なワインを一本買う予定で話していたけれど、その店員さんによるとワインは紅白で揃えるのがお祝いとして丁度いいらしい。
お薦めされるがままに、ワイン好きには喜ばれる、なかなか希少価値の高い銘柄の10年ものの赤ワインと、意外と飲みやすいというドイツの白ワイン(辛口)を選んでもらった。
手紙は一緒につけて送れるということも確認済みだったので、いい品が選べたし、(よかった、もうこれで安心だな)と思った矢先、ちょっとした予想外のトラブルが起こった。

お会計の際に手紙を渡すと、封筒の封を開けてくださいという。
えー、せっかく昨日綺麗に封筒に入れたのにあけるの?糊付けしちゃったよ、汚くなるよぉー…
と思いながらも、私が素直に応じようと封に手をかけていると、隣にいた富太郎がすかさず開けるのはどんな理由かと店員に質問していた。

富太郎『開けるのには何か理由があるんでしょうか?』

店員さん『開けないと法律で送れないんです。封を開けたままなら大丈夫だったんですが…』
とのこと。

昨日の夜、丁寧に糊付けした封を、今度はできるだけ破れないようにゆっくりゆっくり剥がす作業をしている自分がなんとも悔しいものだ。

小さな女性店員さんは、封筒に変わるものをと、ただのビニールの透明フィルムと、白い長封筒を用意してくれた。
この2択なら断然長封筒を選びたいところ。

しかし、白い長封筒にあわせるには、たたみ直して折り目を変えなければならないサイズだったので、やむなくビニールに入れることに。
まあ、法律なら仕方ない、とビニールにテープで付けられた手紙を見送り、2人でなんとも惜しいような、心残りがあるような、落胆した気持ちで店を後にした。

せめてLINEで連絡できたらなぁとか話しながらも、まぁ80点以上のことはできたし、まぁいいか。と思うことにした。

思い返してみると、ワインの専門店でギフトを送るということは人生で初めてかもしれない。
手紙を付ける場合は、封を開けないと送れないということも初めて知ったことだった。

知らない店に行くという行為は、それだけで1も2も知れて本当に学ぶべきことが多い。
その後、透明なビニール袋に入れられた不思議な体裁を見て叔父の頭に「?」マークが浮かんだかどうかは知りたくはない。

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