視点を変えないと気付けないこと
昨今のニュースの中で、興味深くもあり、
このレベルの方でも気付けないものなのか…と、
改めて思ったのが、こちらのニュース(↓)。
サイボウズ社というと、東京に本社を置くソフト会社で、
大手各社にも開発したソフトを導入していたりと、
実績面でも文句無しの会社です。
そんな会社の社長が、今に至ってようやく、
オンライン会議で「情報格差」が生じていたことに気付くとは…。
やはり「視点を変える」ことの大事さかと思います。
オンライン会議で、「本社」と「拠点」を接続した場合、
大抵の場合は「本社」のとある会議室に大勢が集まり、
進行も「本社」側から為されるというのが通常だと思います。
このとき、「本社」側でしかオンライン会議に出席したことがない方は、
実際に「オンライン会議」というものが、
どれだけ情報が欠落するものか、気付けない方も多いでしょう。
一方で、一度でも拠点側から出席したことがある方は、
この「オンライン会議」というものが「まだまだ」だと、
すぐに気付くでしょう。これが視点の違いです。
情報というものは、一方の視点からは伝わっているように見えても、
他方では全く伝達不十分だ、ということが起こり得ます。
これは「伝える側」の問題です。
ISOの規格でも、要求事項の中に「コミュニケーション」があります。
これはただ、会議や会話、面談を行えばよいわけではなく、
必要な情報を相手に伝えなければならないことを意味しています。
ISOの規格は、ベースはリスクマネジメントになっていますが、
これに関しては「コミュニケーションが不十分であることのリスク」
と捉えれば良いかと思います。
「相手の立場に立って…」とよく言いますが、
情報の受け手側の視点で、「本当に伝わっているか?」と、
考えられると、今回のケースももっと早く分かったのではないでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?