行動はデータ分析に基づいて決めるもの…
今、どういう行動を取るべきか?
どうしても今は新型コロナウイルスの話がホットなので、
これに関わるところから…。
■ 東京都の区市町村別の数字の報告
東京都が「感染拡大を防ぐために」ということで、
区市町村別の数字を報告するようになりました。
この数字が行動に結び付くでしょうか?('-')。
ニュースで取り上げているのを見ると、
「都が2日連続で区市町村別の数字を報告しました!」と。
いや、欲しいのは数字ではなく、「どう行動するか」では?d(--;。
しかも、探せども、ニュースで見つけられるのは4/1の数字だけ。
情報の発信元、東京福祉保健局に行っても、4/2の数字…(今日は4/4)。
集計に時間がかかると言うかもしれないけど、これでは…(;_;)。
行動は「3密を避ける」と、あります。…え、あります?
でもこれでは、区市町村別の数字出さなくても同じですよね。
もっと具体的に「どこを避けるべし」と言いたいのでは?
■ 詳細なデータを出す意味
特に東京都は、人口密集地域もそうでない地域も、
全部ひと括りにして、「東京都」の数字になっています。
これを23区とそれ以外で分けるだけで随分違います(↓表)。
表はいずれも、東京都福祉保健局発表の数字を集計し直したものです。
正式なデータは、当該資料を参照ください(↓リンク)。
東京都の面積の1/4程度の23区に集中しているということです。
「23区のどの辺りに集中しているのだろう?」と、
この数字を見れば当然、その次が知りたくなるわけで…(↓表)。
先の「東京福祉保健局」で公開されている情報から数字を拾うと、
こくなっているというのがわかります。
これで「増加傾向にあるところは要注意」と考えるわけですよね。
先の表から差分を取ると、増加数がわかります(↑表)。
本当に残念なことに、これより前の数字が公開されていないので、
これでは傾向が読めないのですけども…。
というのと、今日は4/4です。昨日はどうなっていたのか?
更に言えば、現時点の状況もできれば知りたいところですよね。
今から行動する、という時には、今の最新の情報が欲しいわけです。
■ データ分析と行動
データの分析の仕方は、それを受けて行動する人によって違います。
東京都全体に対して会見を行わなければならない人と、
明日の自分の行動について気にする人とでは、当然違います。
またデータ分析は、この先の行動の根拠となるものであるべきなので、
まさに今何をするかというのと、近い将来何をするのかというのでも、
その分析結果として欲しい情報は異なってきます(´-`)。
得られた数字のデータから分析できることには限りがありますが、
分析していて、「次にはこういう情報が欲しい」となった場合、
それが示せなければ「必要なデータを用意する」となりますよね。
■ マネジメントシステムの「データ分析」と「行動」
順に考えれば、「データ分析をして、これに基づいて行動を決める」、
となるのは当然なのですが、これをマネジメントシステムに当て嵌めると、
これが全然結びついていない例が散見される、という実態があります。
「PDCA」という言葉があります。Plan、Do、Check、Actというやつです。
「PDCAループ」とも言うので、ぐるぐる廻って繋がっているわけです。
この「C」の中に、「データ分析」というのが入っています。
「C」の後に来る「A」や「P」は、データ分析結果と繋がっていますか?
上で述べた、「まさに今何をするのか」が「A」で、
「近い将来何をするか」が「P」なのですが…。
ちょうど4月に入り、今年度の計画が示されているところかと思います。
昨年度何をやって、どういう成果だったか、という報告もあって、
これらをセットで見られるようになった計画書もあるかもしれません。
「昨年度は昨年度」、「今年度は今年度」みたいな計画ではないですか?
理想的なのは、昨年度の分析結果を示した上で、
それと結び付くように今年度の計画が書かれているものでしょう。
「分析をして結果をまとめること」が目的になったり、
「結果から、成果が出ているとわかった」→「おしまい」と、
それだけで終わりにするのは勿体ないですね。次に繋げたいものです。
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