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コロナ禍で目標なくなる 試行錯誤のスポーツの秋


(こちらは2020年9月18日に共同通信社から地方紙向けに配信された「千種ゆり子の空てんき」記事です。共同通信社からは許可を得て、そのままの文章でnoteにも配信しました。内容は最新のものでない場合があります。)

 コロナ禍の中でスポーツの秋が到来し、試行錯誤しながら大会を開催する動きが出てきています。
 8月中旬には東京六大学野球が開催され、10月4日には関東大学ラグビーが開幕します。同日に予定されていた空手の関東大学選手権も開催されることが決まりました。日本代表を輩出するような強豪校も多数参加します。プロスポーツや強豪校にとって、練習や試合を再開することはもはや使命。だからこそ大会もどんどん再開されている印象を受けます。
 しかしそのような環境に置かれた選手はほんの一握りです。大多数の大学生や社会人のスポーツ愛好者は3密を避けてスポーツをする環境がなかったり、目標が失われたりしています。
 空手の全国国公立大学選手権は早々と中止を決めました。強豪私立が出場しないため、多くの国公立大学にとって最大目標となっていた大会でした。私も一橋大女子監督として悔しい思いをしています。
 こうして目標が失われることでスポーツから気持ちが離れていく人も絶対にいるはずです。かくいう私も、モチベーションの維持ができずに困っています。プロや強豪校レベルの試合だけでなく、市民が参加できる身近な大会や、昇段審査が開催されることを望みます。
 来年は1年遅れの東京五輪が行われます。盛り上がりを取り戻すには、スポーツ界全体が盛り上がることが必要。そのためにはまず私たち自身がスポーツを楽しむことが大切だと思っています。さて、私はどうやってスポーツを楽しもうかな(笑)。試行錯誤のスポーツの秋が始まります。(気象予報士、一橋大空手道部女子監督)


このお話の、続きはこちら→これからも空手に恩返し 母校の監督を退任| https://note.com/yurikochikusa/n/n150e34720756

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