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これからも空手に恩返し 母校の監督を退任


(こちらは2020年11月16日に共同通信社から地方紙向けに配信された「千種ゆり子の空てんき」記事です。共同通信社からは許可を得て、そのままの文章でnoteにも配信しました。内容は最新のものでない場合があります。)


 私が面倒を見ている一橋大空手道部の室内稽古が、11月4日より、ようやく大学から認められました。約8カ月ぶりの対面での稽古です。
 時を同じくして、私は女子監督を退任し、コーチに戻ることになりました。監督の帯同が必要な公式戦や練習試合の多くが土日開催なのですが、10月からこれまでの土曜日に加えて日曜日も気象予報士としてテレビ出演することになり、試合への帯同が困難になったためです。
 私が母校での指導を始めたのは2010年3月の大学卒業直後。以降週1日の稽古を続け、ほぼ全ての試合に帯同しました。15年9月に公認段位三段を取得、18年10月には公認指導員資格取得も取りました。今年3月までは週1日の稽古を継続していたのですが…。
 3月にコロナ禍の影響で週1日の稽古が途絶えてから、こちらのコラムでも「稽古する機会が減った」という悩みを書いていました。そんな折に仕事の都合で女子監督を退任することになり、私の中での一つの時代が終わったという実感があります。一度首を突っ込んだことにはとことん関わりたい、お世話焼きの私ですが、ここまで未練を感じないのは珍しい。それほどやり切ったということなのでしょう。
 そのような達成感に近い思いに包まれていたら、一つの仕事が舞い込んできました。12月に日本武道館で開催される全日本空手選手権の組み合わせ抽選会のMC(司会)です。抽選会はユーチューブで生配信され、出場選手も時代の変化に興奮したようです。
 指導者としては一歩引いても、MCや実況などの形で空手に関わり続けることはできる。新しい目標を見つけた気がします。これからも空手に恩返しができるように、競技を観戦し選手をウオッチし続けたいと思います。(気象予報士、一橋大空手道部女子コーチ)

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