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気象キャスターのジェンダーギャップ

(共同通信社から地方紙向けに配信されている「千種ゆり子の空てんき」の2023年1月分記事です。河北新報夕刊などに掲載して頂いているようです。共同通信社からは許可を得て、そのままの文章で掲載していますが、今回は一部書き換えて掲載します。)

東京キー局の気象予報士は、女性は(出産などを機に?)30代で番組から退くことが多くなっています。

この現状があると私は薄々気づき始めたので、出産できないことに絶望しました。出産でマイルドに引退することができないので、自分でセカンドキャリアを探さなければならないからです。

テレビ局の社員である局アナとは違って、気象キャスターは契約で出演していることが多く、出産後に再び画面や仕事に戻れる人は少ないのが現状です。

2021年3月に気象予報士の長谷部愛さんが「東京キー局に出演する気象予報士の年齢」に注目して集計したところ、40代以上の人数は、男性は27人中21人。対して女性は17人中2人だけでした。(元記事

テレビは芸能の世界でもあるので、若い可能性に光を当てたいという部分があるのは当然のことです。

しかしそれとジェンダー・ギャップは話が別だと思います。

若いお天気お兄さんがもっといてもいいし、おばさんのベテラン解説員がいてもいい。

威厳が必要な緊急時の解説は男性、日常の天気情報は女性、という無意識のジェンダーバイアスは、気象予報士自身や気象予報士業界の間にも巣食っていると思います。

まずは無意識のバイアスに気付く所から始めなければならないですし、内部の意識から変えていかなければいけないのかな、と思います。

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