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信仰の自由。だけどメディアの人間は仕事を利用したらアカンよね。

NHKで、やっちゃってた話

NHKの「100分de 名著」という番組のセットで映り込む位置に、文鮮明(統一教会)の本があったことがネットで話題になっていた。すぐに無くなったらしいが、この目立つ位置にあって、しかも本がテーマの番組で「うっかり・・・」は無いと思う。番組制作をしていると、背景は気をつかうものです。

だからといって「NHK全体が統一教会に侵されている」というのも、違うと思いたい。


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 Twitterより ↑


追記)もとの記事がこちらと教えていただきました。
やや日刊カルト新聞 2015年11月19日木曜日
https://dailycult.blogspot.com/2015/11/nhk.html
NHKに取材もされていて、陳列に至った経緯として
「2013年度にスタジオセットのリニューアルがあり、背景の本棚に飾る本を選ぶため、美術担当者が専門業者を通して比較的安価な古本を大量に調達しセットとしました。特定の意図で選んだわけではありません」

との回答が書かれてあります。う~~ん。ただ、これが普通のドラマとかならいざ知らず、「本」がテーマなのに、そこまで無頓着というのは私は信じられません。だって気になるでしょう?「本」がテーマですよ。
ただ、これは、2015年の話らしく、「100分de 名著」の番組内容はとても素晴らしいという評判。いい番組は評価されて続いてほしいです。

先輩ディレクターが熱心な信者だった件

今回の一連の統一教会の事件で思い出したことがあります。

30年ほど前、まだ私が会社を創業する前、とあるローカル生放送の番組(今はもう無い)のフロアディレクターをしたときの話です。
その番組は、複数の制作会社やフリーランスの人間が集まって制作していました。その中で、先輩のTディレクターが、熱心な新興宗教の信者でした。

ある日、彼が「番組のオープニングで紹介したい花がある。今、人気でその花の歌がオリコンでトップ10に入った」と提案しました。
次の日の番組オープニングネタで、その花と歌の紹介をしました。
ところがっ!その歌とは、彼の信仰する宗教の教祖様が歌っていた?ことが判明。作詞作曲?だったかもしれません。とにかく教団一押しの歌。それを知ったプロデューサが激怒しました。「その歌、二度とオンエアに乗せるな!」と。オリコンは教団で動員をかけたようでした。
それから1週間後、Tディレクター。今度は「体操のコーナーをやりたい」と言い出した。
で、本番前、軽快な音楽を流して体操のコーナーのリハーサルをしました。しかし、生放送中にそのコーナーで突然流れた音楽は、教祖様が歌う例の歌だったんです!プロデューサは副調整室に走って行って「なんや!この音楽!消せ、すぐ消せ!」と怒鳴った。かわいそうな音声さんはキョトンとして「いや、この曲を流せとTディレクターに言われて・・・」と固まっていた。
放送中にプツリと音楽が消えた。

気味の悪いハガキが番組あてに続々と・・

時期を同じくして、気持ち悪~いハガキが番組あてに届くようになった。「〇〇のコーナー、すごく面白いですね」「〇〇のコーナーだけ毎回見ています」みたいな内容。消印や筆跡はバラバラだけど、どれも黒いペンで縦書き。そして番組名が同じように間違っていた。

〇〇のコーナーを担当していたのは、Tディレクター。ちょっとムカついていた私は「最近、気味悪いハガキが届くんですよね。番組名間違ってるし」と、Tディレクターに面と向かって言いました。すると、ピタリとハガキは来なくなった。

もちろん、信仰の自由なのでどんな宗教を信仰しようとかまわない。その時の司会者も崇教真光だったし、ADは創価学会だった。皆、仲良くきちんと仕事をしていた。ただし宗教のPRを放送に乗せるのは、もってのほかですよね。

拉致られた後輩スタッフ

その後のある日、私の後輩スタッフが仕事で悩んでいるとTディレクターは「オレが元気になる所に連れて行ってやる!」と言って、土曜日に教団の集会に連れていってしまった。

次の月曜日、彼女は興奮していろいろ話してくれた。幸い彼女は洗脳されることなく帰って来た。集会場では大勢の人が集まり教祖さまに指をさされた人が、何かにとりつかれたように踊りだすらしい。その後、いくつかのチームにわかれ円陣を組み、ひとりひとりが「今まで自分がやってしまった恥ずかしい話」を告白するらしい。中には感極まって泣く人も。なんとか彼女もその場を乗り切ったらしいけど、「2度と行きたくない」と、Tディレクターの前では悩んでいても明るくふるまうようになった。ある意味、「結果的に元気になった」ので良かったのかもしれない。

でも、その集会で実際に救われる人がいることも否定はしない。

その後、Tディレクターは別の番組に異動になり、異動先の番組レポーターを教会の集会に連れて行って問題になり、出入り禁止になった。その後別の局でも出入り禁止になったらしい。

宗教が悪い訳ではない。良い所もある。けれど

こんな話をすると、宗教全般や、ご祈祷、おみくじ、占いも悪い!なんていう人がいますが、一緒にしてはダメやと思う。そしてほとんどの宗教は、人の心の支えとなり人生を豊かにするものと私は思っています。

Tディレクターが信仰していた宗教がどうだったか、私には分からないですが、番組制作者という立場を利用してPRしようとしたのは許されることでは無い。NHKの「100分de 名著」であの本を置いた人も(NHKは意図的ではないとしておられますが)。

ましてや、悪徳霊感商法をやって問題になっている団体は、暴力団と同じく付き合っちゃダメだと思います。
言論の自由はあるけど、ヘイトはダメ。
信仰の自由はあるけど、カルトや霊感商法はダメですよね。
メディア関係者はもちろん、政治家のみなさん、ちょっと考えて欲しいです。

かなり前の話ですが、今でも同じような事がおきているかもしれません。

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