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目に見えない大切なもの。12回目は「選択

11回目まで様々な「目に見えない大切なもの」をお伝えしてきました。

ここまで読んできて下さった方々は記事を読んで、どのように思いましたでしょうか?

自分の中で思ったことを実行に移すことはできましたでしょうか?

実行に移すことがとても重要で、
読んで得た知識を実行し行動している人はごくわずかなんです。

患者さんでも

とにかく知識が豊富だけど、全く実行に移せていない人
知識がないため、今までと変わらない生活をし、症状がよくならない人

などなど。

たくさんみてきました。

ここで劇的に症状がよくなって薬局に来なくなった人って…と考えてみると、
自分で様々な方法や知識を得て、実行、行動できた人なんですね。

患者さんでも、こちらからの何気ない一言に気づいて先生に聞いてみようとか、病院やクリニック変えてみようかなとか、病院ではないところで思い切って聞いてみようとか、そうした少しの行動力のおかげで少しずつですがよくなったり、薬局に来られなくなる方もたくさんみてきました。

薬局としては患者さんにお薬を渡すことで利益が出るので、来てもらえなくなることには利益が減ってしまいよくないんですけど😅←これが私が薬局勤務を辞めたきっかけの一つなんですが。このこともいつか詳しくお話しできたらと思います。

実行、行動は全てあなたの「選択」が関係していることは気づいていますか。

日本人は同調性が高く、自己責任という言葉が知られていながら実態はその逆で、誰かが同じことをしてるから同じ行動をし、それがうまくいかないと誰かが言ったからと他人のせいにする傾向が多く見受けられます。(理由を知りたい方は10回目を参照ください)

その選択を自分自身で調べ、理解し、決定し、うまくいかなくても他人のせいにしない(他人の意見を聞くのは重要。取捨選択は自身で行う)ということで、日々の生活がもっと豊かになります。

高齢になると、足腰が弱くなり、様々な部位が痛くなる、歩けなくなる、できなくなることを歳のせいだから、と考えている人は一気に認知機能の低下うつ病の発症率が高くなります。

逆に、足腰が弱く、痛みがあっても、なぜそのようになってしまったのか?と考え、少しでも痛みがなくなるように、長く歩いていたいから、なんとかしようと食生活や運動などを選択少しづつ改善に取り組み、実行に移せた人はいつまでも若々しいのです。

薬局に持って来られる処方箋には生年月日が記載されているので実年齢がわかってしまうんですね。
お薬の処方内容、年齢、医療機関、何科などの情報からその人の症状を読み取ります。
1枚の紙切れからもいろいろと読み取れるものが多いのです。

定期的に来る患者さんのちょっとの変化も見逃さないようにすることも重要。

ちょっと痩せたかな?
太ったかな?
手荒れがひどくなってる?よくなったかな?
歩き方が以前よりも悪くなってるかな?
筋力が落ちたからかな?
疲れやすくなってるかな?
呼吸が苦しそうだな?
耳が以前より遠くなったかな?
服装の乱れや清潔感は?
忘れ物しやすくなったかな?
処方箋をもらったことを忘れて薬局に来る患者さんなどなど。

人によって様々。

処方内容が変わることによって副作用が出るタイミングもありますし、長期服用の薬でもある瞬間に副作用が出る場合もあります(←花粉症になる時と同じようなイメージです)。

その人が選択し取り入れた新しい習慣がその人に良い影響を及ぼすことにも悪い影響を及ぼすことにも。

薬局薬剤師は長くて2-3年程度で異動が一般的。
3年ぐらいすると薬局に来られる定期の患者さんを見るだけで、薬以外のいろんな情報が瞬時に頭に浮かんできます。
薬以外の情報の方が重要だったりするのですが…現実は薬以外のことにまで手が回らないですね。当然のことですが。「アンサングシンデレラ」のような薬剤師はマンガの世界の話なのです。
理想と現実の差ですね😅

ここでは、患者さんが選んだ選択により、改善に向かい、結果薬局に来られなくなった例をご紹介します。

逆流性食道炎の薬を処方された患者さん。

食後2時間以内に横になっていたことが原因のようでした。

食後2時間以内に横になって寝てしまうのは糖質過多の食事のせいで、すぐに眠くなってしまったため(血糖値の急上昇による)のよう。←少し肥満体型気味なことから予測しました。

その後、食事を摂る順番や食後2時間以内に横になることをやめただけで、その薬は処方されなくなりました。

風邪の症状で来局された時、以前言われたことを実行してみたら胃の症状は全くなくなりましたと言われ、判明しました😊

喘息の症状が改善せず、医療機関に不信を持っていた患者さん。

生活や職場環境も悪くそれが症状を悪化させていることもわかってはいるけど、喘息の治療薬を適切に使用せず。←ドクターとの信頼関係が1番の原因だったよう。

喘息治療は吸入薬を症状が起こっていない時にも毎日継続して使用するのが基本になります。

発作が出た時しか使わない患者さんも多数いますが、これはNG行為。
なぜなら、薬を毎日使用することで気道の炎症を抑えられているから。
喘息の薬も高血圧の薬も、毎日使用するからこそ症状が出ずにコントロールできているのです。

症状がないから止めるのではなく、症状がないからこそ薬が効いている→毎日使用しないといけないのです。

お薬を毎日使用するためにもドクターと信頼関係が築けるような、喘息治療専門の医療機関に行った方がいいかもしれないですねと、言ったところ、ご自身で医療機関を調べて、新しい医療機関を受診。

様々な検査をし、ご自身が納得いく治療ができて、少しずつ改善してきたと。以前の病院では検査は一切してくれなかったのも原因だったようでした。

これも自身で知識を意識(9回目参照)したからなんですね。

その患者さんはお仕事が忙しいのと、新しい医療機関が私の勤務する薬局と離れているため、新しく行き始めた医療機関の近くの薬局でお薬もらってますー、ごめんねーと言ってくださり判明しました。←風邪の治療薬が処方された際にお話しして判明しました!

薬局的には残念ですが、個人的によかったと思えた瞬間でした😊

●足首の捻挫で歩行が徐々に難しくなってきた患者さん。

ドクターは足首は複雑かつ珍しいからね、といつも貼り薬のみ。
←膝などは症例数が多く、手術も事例が多数ありますが、足首は珍しいケースのよう。専門医も少ないのが現状。

足の筋力は落ち、1年半ほどでつえで歩くようになるまでに。
ご本人は諦め気味でしたが、足首部分を見せてもらった時に足裏が完全に扁平足でした。
本人はそのことに気づいてはいたようですが、足首に痛みがあるため仕方がないことだと思い込んでおられました。

足裏アーチは崩れ、足指は全く動かない状態。
私の足指があまりに動くことにびっくりされ、(足裏がそんなにも動くものだということに気づいていなかったため)それ以降先生に聞いてみたり、自分でも足裏をマッサージするようになりましたと。

この患者さんは私が辞める直前にそのように積極的になられたので、その後どのようになったかは残念ながらわかりません。ただ、ずっと仕方がないことと思われていた時よりは、明らかに笑顔が増えて、「次回は先生に思い切って聞いてみます、こっちから言わないとダメね」と。

現在はいい方向に向かっていることを願っています。

●不眠症で悩まれている方。

この方は寝る直前に42℃近くの熱いお風呂に入るのが習慣でした。
熱いお湯は交感神経(元気になる方の神経)を高めるため不眠の原因に。
寝る時は副交感神経(リラックスする神経)が高まらないと寝れないのです。

その方は熱いお湯が寝れない原因だとは思ってはいなかったよう。
お湯の温度を下げたことで、薬を飲まなくても寝れるまでに。
お薬が徐々に減量になり、最終的に不眠症の薬の処方が無くなったため、判明しました。


ここではご自身の「選択」で良い方向になった患者さんを紹介しましたが、逆に行動に移せず、悪い方向になった患者さんが多いのも事実。このこともいつかお話できればと思っています。

健診で数値が引っかかったから生活習慣を変えてみようと思っている人。
原因不明の体調不良で悩まれている方。

今までの生活習慣を見直そうと思っていたら少しずつでいいので知識を意識して、
徐々に変えていきましょう。

ここで重要なのは少しずつということ。

一気に変えることは不可能。

なぜなら体重のリバウンド同様、反動が起きてしまうから。

それは今まで説明してきた脳の仕組みも関与しています。

私も体重が10キロ減少して、精神的にも肉体的にもすごく辛い時期がありました。
その際、食事が全く食べれないけど、ダンスだけはしていました。その時はそれが唯一のストレス発散だったんです。

食べないで運動しても筋力はつかないことを知ってはいたものの食べれない。
でも筋力はつけないと踊れないから食べないといけない。

まずは食べられようになるには?と考えたら、スパイス料理がとても美味しく食べれることに気づき、そこから体調が徐々にですがよくなってきました。

料理を自分ですると食材も気になるので、油もいろいろあるけど、安いものでもいいのかな?→あんまり体調よくない気がする→油にもよいものと悪いものがあるんだと知り→自分自身でいろいろ調べる→よいと思ったものを購入→体調に変化が見られたら少しづつ変えていく、の繰り返し。「選択」の連続なんですね

私も食事をここまで変化させることができるまで2-3年ほどの歳月がかかっています。

急に全て変えることは不可能です。

相当食に敏感な体になりつつあるので、みんなから大丈夫?って心配されますけど🤣笑

心配してくれる方がそばにいてくださってありがたい限りです😊✨

まずは自分がいいと思ったものから取り入れてみてください。
もちろん今の状態が最高!!って思っている人は取り入れる必要はないですよ。

もしかしたら、これが原因なのかな?変えてみようという一つのきっかけになってもらえたら嬉しい限りです😊

ここまでは患者さんの「選択」のお話しでしたが、今は健康という人にも大きく関係していきます。

あれしてみたかったなぁ、
これしたいなぁ、
でももう年だから、
過去にこんな失敗をしたからまたしたくないなぁ、
ちゃんと調べてから!と入念な下調べ(実行はあれこれ理由をつけてまだ😅)

是非やりたかったこと、今年はやってみましょう!

それがあなたの人生を豊かにすること間違いなしです!

そしてやりたいこと、実行するためには時間が必要であることご存知でしたか。
時間は全ての人に平等に与えられていますが、有限です。
それに気づいていない人も多いのが現状です。

次回の目に見えない大切なものは「時間」です。


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