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観劇記録(風博士)

終戦間近の大陸が舞台。中井貴一さん演じるフーさんを中心とした人間模様を描いたお話。

全体の感想は、次のとおり。

戦争は破壊するだけ。いいことなんて何もない。戦争に勝っても負けてもそこに生きる人たちには大小問わず心と身体に傷を残す。だから、戦争は絶対にやってはいけない。コメディ要素もある物語だったからこそ、戦争が引き起こす悲しさが心にジワジワと伝わってきた。

・歌

主要人物がみんなとにかく歌う。中井貴一さんはもちろん素敵だったけど、吉田羊さんと渡辺えりさんが二人で歌う(そしてハモる)シーンがすごくよかった。羊さんもえりさんも本当に歌が上手い!林遣都くんの歌をドキドキしながら聴きましたが、のびのびと歌っていて、19歳の初年兵らしさが抜群に出ていて、よかったです!曲も結構好きなものが多かったので、歌だけ聞いてみたいなぁなんて思いました。

・仕事をするプライド

女郎の仕事について、羊さん演じる鶯ねえさんがかっこよく語るシーンがあるんだけど、それを観て、女郎という仕事に対して、プライドを持ってやっているということが伝わってきて、「私は自分の仕事をおざなりにしてないかな?」ということを考えさせられました。

・若手二人ののびのびとした演技

林遣都くんと趣里さんが、なんていうかのびのびと演技をされてたように感じました。それがとてもよかったなぁって思います。遣都くんは19歳にしかみえない(イケメンなはずなのにどこかにイケメン要素を置いてきている)。趣里さんは、遣都くんと2人のシーンの際に結構振り切って演じられていたなぁという感じでした。ブラックペアンのネコちゃんとはまったく違う雰囲気でした。

・バランスが取れている

若手からベテランまで、すごくバランスがよくて、舞台裏でもきっといいチームなんだろうなぁと感じました。こういうチームでお仕事ができたらきっと楽しいだろうなぁと思いました。


コメディ要素がわりと多いように感じたんですけど、個人的には、コメディ要素がもう少し少なくてもいいかなぁなんて思いました。

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