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縁ってあるものなんですね

8歳年上のヒロシ。

ヒロシは、
もしわたしが男に生まれ変われるなら、
この人みたいになりたいと
思う男性だった。

自分がしたいことして、
自分が1番大切。

スキーして
山に行き、
絵を描いて、
釣りして、

自分のしたいことを満喫してる。

でも、
ヒロシみたいな夫はわたしには
耐えられないだろう。

休日は
自分や子供達を優先してくれるような
夫が、
私にとってはいい夫だから。

自由奔放で
自分の欲望に忠実な男は、
憧れるけど、
それは他人だから。

趣味の合うヒロシとは
話していて楽しい。

きっとヒロシが男でなく女でも
仲良くなったんじゃないかと思う。

人間として好きなんだろう。

でも 
私達は男と女だから、
やはり
性的な関係にもなってしまった。

ヒロシは立派な下半身の持ち主だった。
でも、
彼は早漏でSEXは数分間しか
できなかった。

天は二物を与えず、
って彼のことを言うんだなぁ、

いつも微笑ましく思ってた。

でも、 
べつにそんなことどうでもよかった。

私は彼のことが好きだから、
ときどき抱き合えることができれば、
十分に幸せだった。

それに
ヒロシのキスは気持ちいいし、
肌が合うと言うか、 
手を繋いだり触れ合ってるだけで
気持ちよかった。

別にSEXでイクことができなくても
よかった。
少し寂しかったけど。

SEXで女の人を本当にイカせることができる男と、
できない男ってのが、
世の中には2種類いるのだろうか。

わたしの個人的な事情により、
ヒロシと、
ここ5年間近くは会えない日々を
過ごしてきた。


もう
ヒロシと会うことはないだろう、
思い出になってしまった男性と思ってた。


時々
スマホに入ってるヒロシの写真を
眺めて、 
寂しいような懐かしいような
なんとも言えない気持ちになっていた。

でも 
私達の縁は切れてなかった。
神様は私達をまだ再び近づけた。

それも
とても近く。

こんなことって
人生に起きるんだというような
奇跡が起きた。


私達は日常的に会うような仲になってしまった。

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