スマートシティフィールドワークTips
まえがき
これまで都市計画やスマートシティプロジェクトに参画してきましたが、アプリなどのスクリーンの中だけでなく、バーチャル⇆フィジカルのサービスを考えていく中で、フィールドワークはとても重要で、UXリサーチのアプローチや準備が異なります。その中での気づきをまとめました。
スマートシティフィールドワークの特徴
まちづくりプロジェクトを行う際は、現地の課題を理解する必要があります。通常のWebやアプリ等のサービスデザインの要素に加えて、地形、気候、人口、人流、人々の営み etc...観察し事前に理解することはよりよいサービス作りにとても役立ちます。私はサービスデザインを行う前にはデスクトップリサーチに加えて必ずフィールドワークで現地に行くことを心がけていました。
準備
Apple watch (音声入力のスイッチング)
iPhone(Pencilで図解などしたい方はiPadでもOK)
骨伝導イヤフォンマイク(Shokzがおすすめ)
シェアサイクルアカウント(Docomo/Helloサイクリングなど)
Gopro
Gopro用ネックマウント
Tips1:シェアサイクルを活用して広い土地でも効率的に道を網羅する
私はとある東京都の区画を担当していたのですが、調査範囲が非常に広く、歩いた場合、全ての道を歩くのに3日はかかってしまいます。そこで最初にシェアサイクルで大雑把に道を網羅し、その後重点的に見るスポットは歩いて探索するという方法を用いました。フィールドワークは思わぬ発見があったりするので、事前に決めた来訪スポットにGoogleMapで星をつけておき、来訪しながら、自転車でそこから外れるルートやスポットをざっくり見るのがおすすめです。
Tips2:骨伝導イヤフォンマイクと音声入力で手ぶら書記
フィールドワークを行う際、写真の撮影と気づきメモをとっていたのですが、歩きながらのフリック入力は非常に危なく、スピーディーに書記が取れないことが課題でした。そこで、イヤフォンマイクと音声入力を導入し、ON/OFFをApplewatchまたはiPhoneで音声入力を用いて書記を行い、書記の効率を劇的にUpすることができました。イヤホンマイクはオープンエアーのため、外気の音も取り入れることができますので、音などの洞察にも向いている他、歩きながらのイヤホンでの危険性もありません。
なにより、書記を手ぶらでできるようになることで、街の観察に集中できたのもよかったです。
フィールドワークの装備をした様子↓
Tips3: GoPro用ネックマウントで歩いたルートを全て録画
フィールドワークに参加できなかったプロジェクトメンバーへの共有、記憶が朧げなインサイトの振り返りに最適でした。iPhoneは書記と写真、Goproは映像という区分けをすることで、途切れなくビデオに残すことができます。なにより手ぶらで映像が撮れることはフィールドワークにおいては効率Upにつながりました。
※撮影許可がない場所への立ち入る時はカメラを止めましょう。
今後やってみたい取り組み
取得したテキストをChatGPT等で分析・自動でサマリー作成
映像のハイライトを簡単にする仕組み
上記のようなことにも取り組みながら、インタビューの効率化を行ってみたいと思います。
さいごに
「スマートシティのプロジェクトにアサインされたけど、どうやったらいいのか...」「フィールドワークやっているけどもっと効率的に行いたいなあ...」という方のフィールドワークの品質Up、効率化に少しでも貢献できたら幸いです。
また、「うちの会社ではこうしてるよ」などおすすめや事例ありましたらぜひ教えてください。
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