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60代70代男性とスープづくり

2023年3月15日(水)10:00~13:00に、益城町の木山仮設団地にて、スープづくり体験を開催しました。

対象は、60~70代男性4名。益城町社会福祉協議会の福祉塾という取り組みに参加している方々。地域のために何かしたい、という気持ちを持ちながら様々に活動されていて、その活動の中で何かスープを活かせないか、ということで、体験会として開きました。

活動の中での気づきをいくつか残しておきます。

「60~70代男性」と料理

今回、始めてこの属性の方々とスープづくり体験をしましたが、こんな声が聞かれました。

「料理をしてみたいが、台所に入ろうとすると妻に『やめて』と言われる。役割分担と捉えている」
「単身赴任のときは少しだけ料理したことはある」
「たまに子どもにチャーハンを作ったときもあった。よろこんでもらって嬉しかった」
「退職後、親の介護も見据えて地元に戻ってきた。いつか自分が料理をしないといけない日がくるかもしれない」

もちろん人によって状況は違うと思いますが、料理に興味があったとしても、時代性もあったのか、なかなか触れられなかった事情があるように感じました。でも、退職という大きなターニングポイントを迎え、料理との関わりは、本当は変わっていいはず。

スペイン・バスク地方には、「美食倶楽部」という招待制の男性料理サークル(多分)があるそうです。そんな風に、今回ご一緒した方々は、料理を試してみる機会がもっとあると、色んな広がりがありそうだなと思いました。

「やりたいようにやってみよう」と伝えたときの目の輝き

スープづくり体験の始めに、簡単なガイダンスをしながら、今日はこんな感じでいきましょう、という2つをお伝えしました。

・みんなが先生、みんなが生徒
・やりたいようにやってみよう

この2つ目をお伝えした際に、何だかみなさんの目が輝いたように感じました。
「え、やりたいようにやっていいの!?」
という感じで…笑

ざっくりと作り方の全体像をお伝えした後は、いそいそと各自スープを作り始めて、分からないことは聞いてくれたりしながら、思ったより早くスープができました。

こういう場を開いていると、「やりたいようにやろう」という場が、少ないというか…
「やりたいようにやってはいけない」と思っている人が、とても多いというか…
そんなことを感じます。

でもやっちゃダメなこと、と思っていることって、本当にそうなの?
何でも試してみて、そこから学べる場所でありたいなと思いました。

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