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逗子に暮らし始めて丸3年。その間、ずっと庭を持て余してきた。

築40年は越えているだろう古く小さな一軒家は、もともと夫が借りていた借家で、結婚を機に私がそこに加わった。

ガーデニングには子供の頃からかなりの憧れがあったものの、大きな岩がゴロゴロしている純和風テイストのうちの庭。そして定期借家なのでそこまで手を入れられない。正直あまりやる気が出なかった。

でも、この状況。おうちの中で楽しめることを増やしていくのが、精神衛生上良さそうだ。

そもそもこの家は、2019年の秋までには出て行かないといけないと不動産屋さんに聞いていて。なので草花やハーブは、地植えをせずに鉢植えで楽しんでいた。

だけど、なぜか更新が3年伸びることになった。

それなら!野菜とかも地植えで育てたい!
見ないふりをしていた奥の方の荒れている箇所も、ちゃんと整えようでは無いか。

* * *

私は吹きガラスで器を作って、そこに絵付けなどをしているのだけど、大好きな植物をモチーフに描くことが多い。絵付けを始めたのは3年ほど前で、それまでは割とシンプルなガラスの器を作っていた。植物をモチーフにしたい、という欲はガラスを始めた頃からずっと持っていて、色々あってようやく描き始めた時には、好きな植物を図鑑で眺めたり、写真や古典柄から着想を得ていた。

でも二次元からだと、どうしても限界があることに気づいて。

少しづつ蕾が色づいていく様子や、葉脈の走り方、蔓が天に向かって手を伸ばしていく様。日々変化してゆく様子を丸ごと感じるには、やっぱり育ててみるのが一番。

何より、生命力を感じられる。何かを表現しようとする時には、そこが一番大切なことなのかもしれないと、だんだん思うようになってきた。

* * *

まぁでも。流石に全てを一気には育てられない。そんなに広大な庭ではもちろんないし。なのでまずはせっせと草むしりをして、伸び放題の庭木を剪定し、地植えが出来そうなスペースを作るところから始めることにした。

うちの庭は多分昔、紅葉の下に池があったのだと思う。池を縁取っていたと思われる謎の石が、ゴロゴロしている。
それらを退かして隅に集め、その空いたスペースの土を入れ替えてみた。

まずはここで、キュウリや茄子を育ててみるつもり。

今までは野菜をコンテナで育てていたんだけど、折角なので今年は種から育てることにも挑戦してみる。

育苗中の種たち。すでに愛おしい。


* * *

憧れのイングリッシュガーデンはいつかの夢にとっておいて。まず「今」出来ることに目を向けることにする。そうしたら、庭が宝物のように思えて来たよ。

きっと色んなことが、自分の目線次第。

ちなみに夫は昔エチオピアで植林をしていた経験があり、私よりも土いじりが好きで、毎年せっせと草むしりや剪定をしてくれていた。ありがとう。

う〜〜ん、よしっ今回の庭のテーマは「おばあちゃん家の庭」にします!決定!!

軒下を片付けて縁側を作っても良いなぁ。夏までには、人が呼べるような世の中になっていると、なお良いな。スイカなんか食べたりしたいよ。
その時はぜひ、遊びに来てね。








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