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3年ぶりの出国、そしてイタリアへ (ローマ編)

半分リアルタイムのヨーロッパ周遊記。今はスペインのコルドバに来ています。アンダルシア地方はとても暖かく、9月なのにダウンを来て過ごしたチェコから、またノースリーブのワンピースに着替えました。

なかなかnoteにまとめる余裕がないのだけど、少しずつ投稿していきます。では、本当に初日から。
もう、とても昔のことのように感じます。



2022年9月14日
早朝、フィウミチーノ国際空港に到着。

今回のヨーロッパ周遊を計画する時、どこから始めるのかすごく迷った。インアウトを同じ国にして、ぐるっと回るのが良いか(それだと航空券が安いことが多い)それとも縦断するか。悩んだ末、ここ、ローマから北上していくルートを取ることにした。

イミグレーションは覚えていないほどアッサリとしたものだった。多分、何も聞かれていない。

日本で買っておいた、ヨーロッパ周遊用SIMカードをスマホに入れようとして、早くもミスに気づく。なんと二日前までにアクティベートをして下さいと書いてあるではないか。よってスマホが使えるのは明日からになった。仕方ない。今日はスマホに頼らず、昔ながらのスタイルで行くことにしよう。数年前までそうしていたんだし。ホテルの住所やバスターミナルの名前をメモして、出発。

気づけば、いつの間にか皆マスクを外している。ヨーロッパではマスクをしていないと噂には聞いていたけれど。確かにこれは着けていたら逆に目立つだろうな。サッと外して鞄にしまう。
あぁ、マスク無しって本当に楽だ。

まずは空港からローマの中心地まで直行のバスで向かい、そこからメトロで宿の最寄駅まで向かう。
メトロは治安が悪いから、なるべく乗らない方が良いとか、スリが多いと聞いて、めちゃくちゃ警戒しながら乗る。確かに地下に向かうエスカレーターは薄暗く、白熱電灯はところどころチカチカしている。ドラマだったらこれから事件が起こりそうな雰囲気。怖〜っと思ったけれど、ホームまで来てしまえば大丈夫だった。

薄暗いメトロ。最初はカメラを出すのも怖くて、盗撮みたいな写真になってしまった。笑

宿の最寄りのCipro(チプロ)駅で降りる。まだ朝の10時。荷物は11時から預かってくれるとのことだったので、それまで近くで朝ご飯にしよう!と思い立つ。地元の人で賑わっているようなカフェを探して、とりあえず宿の方に向かって歩くと、早速ありました!並木道沿いの、木漏れ日が差していて気持ち良さそうなカフェ。ここにしよう。

入店するとお店のお姉さんに「Chao!」と言われて感動する。初チャオ、いただきました。

カプチーノとピスタチオクリームの入ったクロワッサンを注文。合わせて4.5€。席に着いてカプチーノを飲むと、ものすごい幸福感が込み上げてきた。
来たんだ、やっとヨーロッパに!イタリアにいるんだ!

イタリアでの初ごはん

カフェでゆっくりした後、宿に向かう。若いイタリア人の女の子が経営する宿は、古いアパートの4階にあった。ブザーを鳴らしたら、白人の中年夫婦が寝巻き姿のまま出てきて、部屋を間違えたかと思って驚いた。

オーナーは出掛けているから、入って待っていたらいいよ、と中に入れてくれた。イゴールさんというロシア人の夫婦だった。バケーションに来ているとのこと。一瞬の交流だったけれど、日本人と一緒に仕事をしたことがあるよ、もう20年前だけどね、と言っていた。優しい人たちだった。

ここが初日の宿。バスルームは共用。

宿から10分ほどの距離にバチカン市国があるので、バックパックを置いてとりあえず向かう。

バチカン市国、サン・ピエトロ寺院など。観るものすべてが凄すぎる。言葉が出てこない。さすがカトリックの総本山。すごい迫力…。そしてすごい人(この時、イタリアは夏の終わりのバカンスを楽しむために、ヨーロッパ中の人が集まってきているということをこの後知った)。

好きだった宝物。カットされた水晶に絵が挟んである。こういうものがゴロゴロ展示してあって、いちいち驚く。
人の流れに着いていく。

ヨーロッパに来てびっくりしたことの一つが、ほとんどの場所で写真撮影がOKなこと。有名な絵画なんかもみんなバシバシ写真を撮っている。どうやらヨーロッパでは、数年前から撮影はOKという流れらしい。

ひと通り見学した後、疲れすぎて一度宿に帰って休むことにした。やっぱり生理前の腹痛でしんどい。考えてみれば、今回のフライトは日本の真夜中の移動で、あまり寝ていないのだった。横になって眠れるって幸せ。

少し休んでまた出発する。コロッセオまで来てみたものの、チケット売り場がどこにも無い……。広場をグルグルして、係員っぽいおじさんに聞いてみると、オンリーオンラインチケットですって。なんと…。もはやスマホが無いというのはあり得ない時代なのね。今日はネットが繋がらないから無理。宿に帰っている時間も無いし、諦めましょう。

2日間有効の乗り放題チケットを買ったから、電車は乗り邦題。ローマは遺跡がゴロゴロあるから、地下鉄は2本走っているだけなんだとか。それを使って主要な場所にはどこにでも行ける。治安が良くないから避けた方が良いのかなと思っていた地下鉄も、観光客だらけで怖くはなかった。

さて、なんで今日こんなに頑張って観光しているかというと、ローマは今回一泊だけだから。加えて明日は雷を伴う雨予報。今日のうちに行けるだけ行こうと思っていた。

トレビの泉。すごい人、人、人!

19:00頃、なんとかスペイン広場まで来て、近くのビストロに入る。歩き回ってもうヘトヘト。イタリアのかわいいお嬢さんが、席にご案内できますよ、と声をかけてくれたからここにした。本場のカルボナーラを食べたい、と思って目星をつけていたお店が、どこも1人では入りづらい雰囲気で見送ってしまい、随分とさまよってしまった。もう足が、限界〜〜〜。

まずはイタリアといえば!の、カルボナーラとリモンチェッロを注文する。リモンチェッロ、すっごく濃い。疲れているからすぐにお酒が回る。そしてカルボナーラは冷めている(泣)雰囲気は最高だけど、残念ながらそんなに美味しくはなかった。だけどウエイターの可愛い彼女に免じてオーケーとする。

水が注文しないと出てこないことを忘れていて、例の彼女にもう一度注文しようとするも、別の人にして、というようなことを言われる。システムが良く分かっていなかったのだけど、ウエイターはエリアが決まっていて、私の注文を最初に取ってくれた人に、次もお願いしないといけなかったみたい?そしてこれは、この後のオーストリアやチェコでも同じようだった。

あんまり美味しくなかったカルボナーラ(泣)

道沿いのテラス席なので、座っているとバラを売る男やスカーフを売る男が「どう?」と声を掛けてくる。でもしつこくはこない。この手の人たちは、詐欺や押し売りに注意!という記事をよくみかけた。

いや、どれだけ注意事項を読み込んでるんだと自分でも思うけど。笑 このバラを差し出してくる人なんかは、知らなかったら普通に受け取ってしまったかもしれない。

みんな適当に見ないふりをしている。このやり方でどれだけ儲けがあるんだろうか、と余計な心配をしてしまう。

ふぅ、疲れた。やっぱり観光名所を回ったところで……と思う。なんだか変な義務感で、有名なところはとりあえず回っておかないと、と思ってしまった。体調が悪いのに苦しみながら、トレビの泉を見つけられたらお茶にしよう…なんて。笑

もっと自然のあるところに行きたいと早くも思う。疲れているからナーバスになっている。昼間の幸せ感はどこへ。元気じゃないと楽しみも半減だね。もう一刻も早くベッドに横になりたいよ。疲れたと思ったら無理せず宿でゆっくりしよう。そうしよう。それが分かったのが今日の収穫!

長い1日が終わった。明日はローマからフィレンツェへ。

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