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池が凍った土曜日 ベルリンTiergarten散歩

川沿いの土のベチャベチャが寒さで氷に変わり歩きやすくなった。12月中は朝の寒さから土や芝生はたくさんの水分を含み、運動靴の底だけでなく側面まで泥をくっつけて歩く必要があった。極力乾いた地面を探しながら不自然な蛇行をしつつ歩いた12月。とうとう、水分が凍る気温に到達した1月の今日。

川沿いの土はべちゃつく事なく昨日の雪を含んだ部分は固く凍っていた。圧倒的に歩きやすい。つま先で薄い氷を割ろうとつついたが、ランニングシューズでは無理だった。川の鳥たちがたくさんの人にパンくずをもらっているのを見て歩く。どうしてこんな寒い中水に浮かんで生きていられるのか不思議。コンクリートの街を抜け、Tiergartenに入る。裸の木々が並ぶ眺めは先月から変わらないが、ついに池に氷が張っていた。ついに凍った!

大きい池は完全には凍っておらず、氷から少し水が出ていた。久しぶりに見た青い空とむき出しの木の姿がやんわりと氷面に映っていた。営業前のスケートリンクの様な綺麗な氷だった。どれくらい分厚いのか、石を投げたかったがあまり石が転がっていない。手のひらサイズの木を見つけ、氷に向かって投げ込んだ。

着地した地点の氷が少し砕けて白い気泡が氷と水の間に入り込んだ。木は何回か跳ねて氷の上を少し滑り止まった。

数グラムしかない木で小さな穴が開くのなら、数十キロある自分が飛び込んだらでっかい穴が空くんだろうなあと思った。