教育実習で受けた配慮、と、これからの私の生き方

ゆりかです。教育実習が終わり、1ヶ月経とうとしていますが、まだ余韻に浸っています。
今回はタイトルにもある通り、教育実習で受けた配慮についてお話ししたいと思います。

まず初めに、私は職員室が怖いです。それは、昨年勤め鬱を発症した小学校が原因です。
ですが、初めは職員室がトラウマになっているとは思っていませんでした。ですので、大学へ入学した当初は、健康相談といった学校医との面談は利用していましたが、教育実習に対する配慮は必要ないとしていました。

トラウマだと気づいたのは、授業の一環で大学附属の特別支援学校へ見学に行ったときでした。職員室の前を通り、中がちらっと見えたとき、心臓をぎゅっと掴まれる感覚になり一刻も早くこの場から立ち去りたい、そんな気持ちになりました。その後はずっと下を向いてて息が苦しかったのを覚えています。
そこで、初めて職員室がトラウマになっているんだということに気づきました。

すぐに、主治医と学校医に相談をしました。主治医からは何かしらの配慮を受けた方がいいと言われ、学校医にはとりあえず診断書を出してもらって大学の実習担当教員を通して実習校に相談しましょうと動いてくださいました。
実習担当教員とも面談をし、すぐに実習校へ電話をかけて事情を話してくださいました。実習校からは、配慮の件大丈夫ですと返事をいただき、具体的な配慮を決めました。

私がお願いした配慮は
・職員室には極力入らない
・打ち合わせや指導は職員室ではなく、別室で個人で行う
・研究授業を行った後、見にきてくださった先生からのこ指導を自分で職員室内で聞きにまわって受けるのはやめてほしい

こんな配慮というか、個人のわがままに捉えられてもおかしくないことを受け入れてもらえるのか不安でしたが、実習校は快く受け入れていただきました。
事前出校のときも、指導教諭と教頭の3人で配慮の件について確認しました。

実習を向かえるまでは本当に不安でした。配慮の話通っているかな…本当にしてもらえるのかな…と。
当日を向かえ、指導教諭を始め他の先生方も配慮をたくさんしていただきました。職員室に入るのは鍵とパソコンをとりにいくときだけで、あとは入ることは全くありませんでした。指導教諭に用があるときは、小窓を開けて覗いたら気づいて廊下にでてきてくださったり、他の先生が呼んでくださったりしました。
見に行く授業の先生に挨拶するのや、指導案を配るのも、指導教諭が該当する先生を廊下まで呼んでくださいました。
打ち合わせなどもわざわざ実習生控え室にきてくださり、別室でしてくださいました。
人が集まる話し合いなどのときは、必ず「大丈夫?」と声をかけてくださり、「無理なら言って」と安心させてくださいました。

このような配慮があったおかげで、2週間調子を崩すことなく、元気に充実した実習をすることができました。本当に、実習校、そして指導教諭には感謝の気持ちでいっぱいです。この実習があったから、諦めていた教員の仕事をもう一度やりたい!と思えました。

指導教諭に最後に言われたのは、
「大丈夫、自信をもって」
「できないことや無理だと思えること、配慮してほしいことをちゃんと言えるのは先生の強みだから。これからも大事にしてね。」

という言葉でした。今まではその場に適応しようと、何でも無理して行うことが多かった私でしたが、これからは自分を大事にして生きていきたいと思えた瞬間でした。鬱を全部理解してほしいとは思わないけど、こういう人もいるんだなあと思う人が増えてほしいです。配慮を求めたときに認めてくれる、そんな職場でこれから先働いていきたいと思いました。


だから私はこれから配慮やできないことは積極的に言います。それを認めてくれる場所や人と過ごしていきたいです。
それが私にとって生きやすいのだから。


長々と失礼しました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。