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ファンタジー作品が好き。幼い頃は本気でホグワーツから手紙が来ると信じていました。ここで…

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ファンタジー作品が好き。幼い頃は本気でホグワーツから手紙が来ると信じていました。ここでは小説を中心にご紹介します。大学でシェイクスピアを学び、旅行業界と広告業界にて働いたのち現在はフリーランスでプランナー、ディレクター、ライター。演劇も大好きです。

最近の記事

Sunday’s Book 37「今日と同じ明日は来ない」

★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <37冊目> タイトル「ツナグ」 作者:辻村深月 いつも通りの今日が、明日来るとは限らない そう、改めて思い知らされる日々 令和という新しい時代が始まったあの日 こんな1年後が来ることを誰が予想しただろうか。 未来なんて、誰も分からない。ましてや、死の予定など。 残された者は 突如訪れた死に、なすすべもなく呆然

    • Sunday’s Book 36「嘘をついて、愛は見えなくなっていく」

      ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <36冊目> タイトル「ファーストラヴ」 作者:島本理生 アナウンサー試験を受けていた女子大生が 父親殺害の容疑で逮捕。 未来も希望も見えていたように見える彼女に 何があったのかを、臨床心理士の由紀が解き明かしていく。 久しぶりに 物語に囚われて抜け出せなくなる感覚を味わった。 あ、戻れなくなる。 少し恐怖に

      • Sunday’s Book 35「それでも占って欲しいの」

        ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <35冊目> タイトル「強運の持ち主」 作者:瀬尾まいこ 占いの全てを信じているわけではないけれど 月曜日に「しいたけ占い」を見るのは密かな楽しみだし 年始になれば今年の運勢に一喜一憂する。 そんな、私みたいな人は多いと思う。 「占いなんて、誰にでも当てはまることを言っているだけ」とか 「占いを信じて人生左右され

        • Sunday’s Book 34「普通、が崩れ落ちていく」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <34冊目> タイトル「コンビニ人間」 作者:村田沙耶香 先日、友達と飲んでいて 「年齢を理由にするには好きじゃない。 それでも、良い歳になったなぁと考えてしまうことはある」 という話になった。 この歳までに結婚していないと、とか 同じ会社に務め続けないと、とか 好きな相手は異性じゃないと、とか 今までの「普

        Sunday’s Book 37「今日と同じ明日は来ない」

        • Sunday’s Book 36「嘘をついて、愛は見えなくなっていく」

        • Sunday’s Book 35「それでも占って欲しいの」

        • Sunday’s Book 34「普通、が崩れ落ちていく」

          Sunday’s Book 33 「もうバカとは一緒に働けない」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <33冊目> タイトル「店長がバカすぎて」 作者:早見和真 本が大好きな書店員である主人公の京子は、 常にイライラしたり、泣いたり、店長の両目を潰そうとしたり笑、 今日こそ辞めてやる!といつも息巻いている。 書店員を取り巻く環境は過酷だ。 薄給で給料日前は1日300円とかで過ごさなきゃならないし 本の売上は下がる

          Sunday’s Book 33 「もうバカとは一緒に働けない」

          Sunday’s Book 32 「知性ゼロの金持ち息子と完璧な執事」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <32冊目> タイトル「ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻」 作者:P.G. ウッドハウス 20世紀初頭、ロンドン。 バーティの執事ジーヴズは手際良く、巧妙に主人の危機を回避する。 驚嘆すべき男だ、ジーヴズというやつは。あらゆる分野で最高の能力の持ち主。 一方主人のバーティは、いわゆる呑気な金持ち息子。 仕事もせず、競

          Sunday’s Book 32 「知性ゼロの金持ち息子と完璧な執事」

          Sunday’s Book 31「言葉にしなくてもわかってよ」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <31冊目> タイトル「アリバイ崩し承ります」 作者:大山誠一郎 女性には時として 言葉にしなくてもわかってよ! という時がある。 男性からは 言わなきゃわからないよ! という反論が来る。 しかしそんな時の女性は 「言葉」にしていないだけであって 態度や会話の行間に、メッセージを込めているのである。 だか

          Sunday’s Book 31「言葉にしなくてもわかってよ」

          Sunday’s Book 30 「見えないボーダーライン」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <30冊目> タイトル「舞台」 作者:西加奈子 近年、「自分らしく」とか「誰かに左右されるな」と言われる。 だけど、それでもなお、見えないボーダーラインを超えないよう ついつい意識してしまう。 社会には、「ここまではセーフ」「ここからはアウト」というラインが、目に見えないが、厳然としてある。服装や目つき、ものの言い方

          Sunday’s Book 30 「見えないボーダーライン」

          Sunday’s Book 29「新しい扉を開く小説の世界」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <29冊目> タイトル「パレートの誤算」 作者:柚月裕子 よく、プレゼンや言いたいことを伝える時には ストーリーテリングが有効だと言われる。 物語のように起承転結を意識して話す手法だ。 そもそも、歴史は語り部たちが語り継いできたものも多い。 物語は聴きやすく、記憶しやすい。 私が小説を読む1つの理由として 知ら

          Sunday’s Book 29「新しい扉を開く小説の世界」

          Sunday’s Book 28 「さぁ、2020を始めよう」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <28冊目> タイトル「20の短編小説」 編者:小説トリッパー編集部 2020年が始まる。 オリンピックイヤー、とTVでは高らかに言われるけれど。 弾けるとわかっているバブルの到来だ。 負の遺産を抱えるのは私たちの世代だ。 終わりの始まりだ。 嵐も休止しちゃうし。(それはまた別の話か) ついつい、そうネガティブ

          Sunday’s Book 28 「さぁ、2020を始めよう」

          Sunday’s Book 27 「すべては9と3/4番線から始まった」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <27冊目> タイトル「ハリー・ポッターと賢者の石」 著者:J.K.ローリング 日本で発売されたのは99年 発売当時私は8歳 ハリーは11歳 同年代のハリーの活躍に夢中になり 400ページを超える大作は発売する度1日で読み終えた。 読み終わるまで本の前から頑として動かなかったので 両親はさぞ心配しただろう。

          Sunday’s Book 27 「すべては9と3/4番線から始まった」

          Sunday’s Book 26 「ミステリー作家が書いたある意味怖い恋愛小説」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <26冊目> タイトル「恋のゴンドラ」 著者:東野圭吾 東野圭吾というと ガリレオシリーズや『白夜行』、『マスカレード・ホテル』など ミステリー作家のイメージが強い。 だけど、『恋のゴンドラ』は誰も死なない。 恋愛にまつわる小説なのだけど、 恋愛小説と言うにはある意味怖すぎる。 広太は、合コンで知り合った桃実と

          Sunday’s Book 26 「ミステリー作家が書いたある意味怖い恋愛小説」

          Sunday’s Book 25 「人は簡単に変わらない。だけど時に価値観を変える本に出会う。」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <25冊目> タイトル「マチネの終わりに」 著者:平野啓一郎 人は簡単に変わらない。 無意識のうちに、今まで積み上げた「常識」や「習慣」の中で生きている。 ましてや、誰かを変えることなんてできない。 だから良くも悪くも 私は常に人に干渉しすぎないよう、気を張っている。 だけど、時たま、良い「発見」に出会うと、

          Sunday’s Book 25 「人は簡単に変わらない。だけど時に価値観を変える本に出会う。」

          The Other Side 4 「愛を知らない者に愛の歌は歌えない」

          ●The Other Side “Suddenly we’re free to fly. We’re going to the other side.” きっと今なら、空も飛べる。今を、この瞬間を、生きている。 そうやって思えるような、 非日常の世界に連れて行ってくれる演劇やミュージカル作品をご紹介します。 <4作品目> 作品名:『ロカビリー ジャック』 劇場:シアタークリエ シアタークリエにて絶賛公演中のこの作品。 年末に、クリスマスに、ぴったりのコメディーミュー

          The Other Side 4 「愛を知らない者に愛の歌は歌えない」

          Sunday’s Book 24 「“役に立たないこと”にこだわる理由」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <24冊目> タイトル「夜のピクニック」 著者:恩田陸 文学はしばしば、世の中の「役に立たない」と言われる。 就職を意識した学生で、文学部を選択する人間は少ないだろう。 答えのない読書感想文や国語を苦手な日本の子供は多い。 確かに、経済には直結しない。 そして、日本の中心には常に経済がある。 かつて、国立大学の文

          Sunday’s Book 24 「“役に立たないこと”にこだわる理由」

          Sunday’s Book 23「簡単な魔女の作り方」

          ★Sunday’s Book★ 明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような 「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。 <23冊目> タイトル「西の魔女が死んだ」 著者:梨木香歩 映画館上映中なのに、スマホを開いてしまう人がいるというニュース。 長時間のゲームが仕事や健康に悪影響を及ぼす、 「ゲーム依存」のニュース。 スマホ依存やら、ゲーム依存やら。 今の時代、やることがたくさんあって、情報もたくさん溢れていて。 それに囚われて抜

          Sunday’s Book 23「簡単な魔女の作り方」