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世の中には思考停止の人が結構多いという話

6歳の子供が、ある晩いきなり「トランプはアホだ」と言った。聞いた瞬間心の中でキレてしまい、「何?誰がそんなこと言ってたの?」と矢継ぎ早に質問したら「クラスメートのA君が言っていた」と・・・。

その子も親が言ったことを意味分からずに言っただけだと思うが、

おい、その親!

子供の前でそんな思考停止したことをつぶやくな!

とめっちゃ思ったけど本人にはまだ言えてない(汗)。ていうか大人だから言えないよね〜。

まあ子供には子供の人間関係があるので、自分の子供がどんな親の子供と付き合っているかとかコントロールできるわけでもなく、自分の子供にクリティカルに考える能力をつけさせるしかない訳で。

子供には、「トランプって誰か知ってるん?」と聞いたら「知らない」と。とりあえず「知らん人のことをアホなんていうたらあかん」と言って、大統領という人が何者なのかと、民主主義の基本的な考え方と、「アホ(stupid)」という言葉の破壊力を教えておいた。

それにしても、世の中にはこういう思考停止のつぶやきをする人が無数にいて、びっくりする。

百歩譲って、その親が子供の前でさんざん理論的な理由を述べて、その後で「トランプはアホだ」とつぶやいたことにしよう。その場合でも、億万長者で大統領まで上り詰めた人が、「アホな訳ないやんけ!」と全力で言いたい。

彼の政策に不満がある人は、特にこのカリフォルニアにはたくさんいるし、私も腹立つ事は数限りなくある。でも、やっていることを見たら計算づくなんだろうと思うし、世論操作がうまいと思うし、自分のポジションを高めて行くのに長けていると思う。

実際、今も民主党が彼を弾劾しようと画策しているが、えらいうまいことかわしているどころが、逆に民主党にとって不利な方向に持って行こうとしている手腕が絶妙だ。政策には賛成できなくても、ビジネスマンとしてなるほどな〜うまいな〜と尊敬できることは数限りなくある。

要は、物事は一面だけではないということだ。見えている側面にはかならず裏があり、人にはニュアンスがある。

この話だけでなく、「その一言で議論が止まる」思考停止なことを言っちゃう人はたくさんいる訳で、それは今までもそうだったし、これからもそうなんだと思う。日本でも、テレビに出てるようなご意見番でもそんな人を見る。

生きていくには辛い事も多いし、嫌な人も多いし、理解できないことも多いので、そんな中で思考停止できる方法を思いつくのは、ある意味処世術なのかも知れない。

ただ、繰り返しになるが、これからの将来を担う子供にはそうなって欲しくない。思考停止していては、世界を変える価値を生み出すことはできない。親の責任は重大だと、ひしひしと感じる。


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