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今年の夏は、絶対海に入りたい!


最近、抗がん剤治療が終わったなおさん、今はホルモン治療のみ続けている。そんな彼女、今年の夏は絶対に海に入りたいと、目標に向かって思いを高めている。

去年の1月まさかのガン発覚、そのまま手術、治療と、この1年間彼女はガンと向き合ってきたのである。そんな彼女、今までも大変なことがあったのだと、彼女の過去の話をしてくれた。

第一子のお姉ちゃんの子育ては本当に大変だったと…語るなおさん。夜泣きがひどく寝てくれない子で、育児のノイローゼだったと当時のことを話をしてくれた。

彼女の結婚は20代の終わり、結婚後は中々子供に恵まれず、不妊治療をしていたという。旦那さんと子供がいなくてもという話も出ていたが、やっぱり子供が欲しいと、人工授精も試してみた。体外受精をし、1回目でなおさん夫婦の元に来てくれたその女の子は夜泣きのひどく、とっても手のかかる長女であった。待望の赤ちゃんだったのに、赤ちゃんのお世話に目まぐるしい毎日、もう二人目は欲しくないと、本当にその頃のことを思い出したくないほどだと、彼女はその頃を自身のの暗黒時代だったと振り返った。

そんな時間を乗り越え、なおさんの元には、可愛い男の子も来てくれた。やっぱり姉弟はとても睦まじい。赤ちゃんのお世話はとても大変だったが、成長する嬉しさと寂しさ、子供の年齢も変われば悩みも変わると…。
幼稚園での集団生活のこと、お勉強のことと、少しずつ自分のことは自分でできるようになってから子供たち。彼女は幼稚園の役員にもなり、幼稚園生活がひと段落した頃、少し社会へ出てみようと、在宅で仕事を始めた。在宅ワークというスタイルなので、自分の時間がある時に仕事ができると思っていたが、子供のお迎えの後にちょっと友達と遊びに行ったり、その後はご飯を作って、お風呂に入れて寝かしつけまでと、時間を作ることの難しさを感じていたが、子供たちが寝静まった後、夜な夜な仕事をすることになり、寝不足な日々が続くこともあった。

そんな中、彼女の乳がんは見つかったのだ。

仕事を始めてストレスを感じていた、なんとなく自覚症状があり、自分の父親の肺がんのこともあるが、周りに乳がんの人がいるわけでもなかったので、まさかわたしがという衝撃的な感覚だったと、その当時を振り返った。

2021年初めに乳がんが見つかり、入院、手術、治療と、やっとパクリタキセルの抗がん剤が終了して、今はホルモン治療をしている。

昔から体を動かすのが好きで、スノボーとサーフィンを常に体を動かしてきた。

今の彼女の目標は今年の夏にサーフィンをすることだと、彼女の熱意が伝わる。
実は彼女の旦那さんも共通の趣味で、昔からよく一緒にサーフィンをしていた。今年の夏は夫婦そろって、サーフィンをするという目標が彼女にはある。最近は、子供たちもサーフィンに興味を示してくれているという。

昔はよく旦那さんと一緒に海でサーフィンをした時に話もしてくれた。夫婦で共通の趣味を楽しむ、なんて素敵な2人なんだろうと、サーフィンという趣味な彼女の中で特別なものなのだ。

そして、彼女はさらに先を見ていた、乳がんヨガを始めて、自分の得意なサーフィンを活かしてサップヨガもしたいと、彼女の見つめる先はとても明るい。

サーフィンもしたい、ヨガもしたい、車の運転も再開したいと彼女のしたい欲求はたくさんである。この1年間彼女がたくさんのいろんなものやことを我慢しながら治療を頑張った証拠のように、ワタシには見えた。

全摘手術を経て、抗がん剤治療の副作用の経験もした、抗がん剤治療が終わった今でも副作用に悩まされていると…治療をしながら、子育て、家事に追われる中、彼女が感じてきた日々のことを、これから乳がんになる人に大好きなサーフィン、スポーツを通じて伝えていきたいと、これからの彼女の活動から目が離せない。

ワタシが、Instagramで一番初めに仲良くしてもらったのが、なおさんでした。同じ県内ということもあり、自然と連絡をとる仲になり、一番辛い毎週の治療の時期に彼女からの言葉に救われた。そして彼女も時々弱音や愚痴を口にしてくれて、私はその彼女の飾らない自然体な性格に何度も助けてもらった。たまたま同じ薬の治療をしていたことや子供の年齢も似ていることから、治療の副作用のこと、子育てのことなど、細かい説明なく、感覚的にわかりあえる存在がなおさんだった。そのせいなのか、彼女が海に入ってサーフィンできることを自分のことのように心待ちにしている。
同じ治療で同じような辛い副作用を乗り越えた彼女が海でサーフィンができたということを自分のことのように喜ぶ日がもうすぐだとワタシは確信している。

最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。


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