心ぼそい夜の記録。
暗い部屋で目が覚めた。
外に不思議な月が出てる。
オレンジ色の細い奴がニヤッと笑ってる。
昼から夜に目覚めたから、頭がぼやっと変な気分。
あの月が居なくなってもっと真っ暗になったころ、仕事に出かけます。明後日になったころ、帰ってくるよ。
夜に出かけるのは怖いなあ。
あの月も怖いなあ。
小さい頃は、夜になると毎日怖くて泣いてた。
そんなことを考えながら空を見上げていたら、地面が揺れた。地震だ、怖いな。
でも、震えてなんかいられないから、自分のこと強く抱きしめなくちゃ。
ふらふらしてちゃいけないよ、私たちは、たまたま生かされてる。
布団の上で体育座りしながら心に決める、
強くなろうって魔法をかける。
そしたら小さくお祈りをする。
ちゃんと自分が自分の真ん中がありますように。
もう一回、外を見たら、月が居なくなってた。
居なくなるとさみしいものなんだね。
布団から出なくちゃ。もう、行かなくちゃね。
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