見出し画像

スタッツに残らない献身の話

スタッツに残らない地味な仕事も、バスケットには大切なんだ、ということは耳にしたことがあると思います。ブルーワークと言ったり、献身的だと形容したりもします。
さてもろもろひっくるめて、そういう地味な仕事っていったいどこを見たらいいのかなって話をしたいと思います。

こんにちは。静岡じゃないバスケを観に行ったら席がなかった私です。
顛末は恐ろしく燃えてしまったので端折りますが、何が怖いってあれが詐称だと思う人がいるってことです。ゆりあインターネットこわぁい。

アイシンAWアレイオンズ安城に1勝1敗でした。

アイシンに1個勝てたの大きいですね。アウェイ戦もすぐなので、次は2つを狙っていきましょう。って、ペップDNPでしたけど。うーーーん…。
今回は表題の話もしたいので、各チームの雑感は現地観戦でないこともあり、書きません。小瓶の手紙は後半に。

スタッツに残る派手な活躍とは

まず、逆の概念。スタッツに残る派手なプレーは何かというと、

☑︎多くのスコアとリバウンド
☑︎ダンクシュート
☑︎明らかなスティール
☑︎得点につながるアシスト
☑︎スリーポイントシュート

あたりでしょうか。当たり前のことです。当たり前のことしか書けないnoteですから。
アシストなんかは、得点に繋がらないとそもそもアシストと換算されないので、頭痛が痛いみたいなもんです。

ただ、これも当たり前なのですけど、全員これが出来たら世話ないんです。大勝するでしょうし。けれど、これは全員に必ずしも平等に与えられるものでもありません。向こうだって、死ぬ気で守ってくるわけですから。だからバスケ面白いんですよね。
ひとつ、動画を載せます。これは東京エクセレンス対ベルテックス静岡戦の、ムッサのフリースロー、2投目の場面です。レーンに立つのは手前がクレイグとルーク、奥がキングと村越です。

些細な、当たり前のことを続ける

なんてことない一場面です。もちろん私のnoteなので、言及するのは手前、クレイグとルークのところを見てください。
ムッサのフリースローは入りそうな感じの軌道でした。それでも、クレイグとルークは身体を寄せてボールが落ちた時用に争う準備をしています。
些細な一場面ですが、これを毎回毎回、ほぼ全てのフリースロー2投目のたびにルークはやり続けます。腰を落とし身体を寄せ、相手の前に出ようとすることはゴール下でボールを取るには当たり前の動作です。
別にそれについては私は当たり前だと思っているんですが、さぼらず試合に出ている全ての時間にそういう気持ちでいることは、ルークの素晴らしい、地味で分かりにくいけれど、いいところだと思っていますし、それが、スタッツに残らない仕事のひとつだと思っています。

また、そこからすぐに、かなりの速さでルークはディフェンスに戻っていきます。エクセレンスはガードが走るチームなので、速攻に備えるためです。
身を挺して残念ながらファウルになってしまいますが、接戦なので、2点のフリースローを得た後に簡単に2点返されてはいけない場面でもありました。

いろんな活躍がある

先程のはあくまで一例で、記録の項目にはないハードに動く場面というのは、バスケットにはいくらでも存在します。
ガードが厳しくマークすること、届かないリバウンドに指先だけでも触れること、怒った味方を宥めること、球際の執念深さを発揮すること、大きな相手に立ち向かうこと、小さく速い相手に限界までついていくこと。

ひとつひとつは大したことがないように見える小さな「がんばり」という当たり前で見えにくいものを、全員で40分間紡いで、それが結果として実っていくのがバスケットの面白さの一つだと思っています。
献身の話は、ハードワーカーである選手を好きになったのでいくらでもしたいんですけど、そろそろ小瓶の手紙に移りたいと思います。
(写真は八王子戦のもの)

#0 大澤歩
2戦目のスコアは本当にありがたかったです。強豪相手に、どうしてもインポートとルークでスコアする展開にはなりますが、リムアタックする姿が周りにもいい影響を与えると思います。

#1 大石慎之介
両試合とも、キツい時間帯を任され、おつかれさまでした。統率力、ボール保持、さすがだったと思います。最終盤に疲れてきている選手を、どうか支えてあげてください。よろしくお願いします。

#3 エヴァンスルーク
あなたの細やかさが私は好きですが、スクリーンのセットは若干雑ですね。2回切り返すとき、あれだと、ムービング取られると思います。
2日間、長い時間をハードに戦い切りましたね。2戦目、インサイドで、アウトサイドで、アシストで、リバウンドで、あなたの献身と状況判断が生きました。

#7 古橋広樹
いつもコートで声が出るところを素晴らしいと思います。PTがある程度限定する中で、スリーに難しさがあるとは思いますが、アジャストしてくれると信じています。無理な体勢からのシュート、決めてくれて本当に心強かったです。

#8 マイケル・オジョ
あなたの写真が素晴らしいように、あなたの見えるバスケットの世界がどんなものなのか気になります。これからも見せてください。
日本のガードはかなり手を絡めてくる方もいます。イリーガルかどうか、というよりは、こちらをイライラさせることが目的であることもあります。

#13 東祐太
スタート5分、完璧でしたね。カバーやダブルチーム、リバウンドへの諦めない心、持ちすぎないところも良さだと思います。
後半のシュートのタイミングも悪くなかったと思います。果敢なところをずっと続けてください。あなたのプレーが楽しみです。

#23 ノヴァー・ガドソン
何人も自分に引きつけてチャンスをチームメイトに作ることができるところ、本当にいいところですね。ジャッジに憤らず、タフなあなたの仕事をきっとみんな尊敬していると思います。

#25 ムッサ・ダマ
派手さより堅実さでスコアが伸びました。距離のあるフック、とってもきれいですね。
疲れてくるとディフェンスが面倒になるのは誰でも同じですが、あなたはチームのハートなので、ぜひ、辛抱強くお願いします。

#81 石川尚樹
久しぶりに得点がありませんでしたが、なかなか勉強になるシチュエーションが続きますね。精神的な支柱はきっとあなたです。声かけが実っていくと思います。
黒子になることも上手いな、と感じていますが、あなたが斬り込むことを、非難する人はきっと誰もいないのではないかしら。

#92 村越圭佑
元チームメイトであるカイルはどうでしたか。大変ですが、まだ2戦あります。
あなたが出ることで、出られない時間を過ごす人もいます。小さなできることから、あともう一歩マークにつくのをはやくするとか、そういう積み重ねが、チームのリズムを作っていくことの自覚はありますか。

だから長いね!

2021.02.

この記事が参加している募集