【短編】サヨナラのとき
あなたはすっと手を差し出した。
私はその手を握らずに、あなたの腰に腕を回した。
不意を突かれたあなたの心臓が、ビクンと大きく脈打った。
あなたの胸に頬を押し付けて、顔をうずめた。
ドクン ドクン ドクン
あなたの手が、背中をなぞる。
あなたの指が、髪を撫でる。
あなたは私のことが好き。
私はあなたのことが好き。
これが最後。
これで最後。
サヨナラのとき。
ありがとうございます! 短編集の制作に使わせていただきます!
あなたはすっと手を差し出した。
私はその手を握らずに、あなたの腰に腕を回した。
不意を突かれたあなたの心臓が、ビクンと大きく脈打った。
あなたの胸に頬を押し付けて、顔をうずめた。
ドクン ドクン ドクン
あなたの手が、背中をなぞる。
あなたの指が、髪を撫でる。
あなたは私のことが好き。
私はあなたのことが好き。
これが最後。
これで最後。
サヨナラのとき。
ありがとうございます! 短編集の制作に使わせていただきます!