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【読者感想文】流浪の月

凪良ゆうの「流浪の月」を読みました。
誰かの普通の中で生きなければならない窮屈さ。
現実の世界には、ひそかに悪魔が住んでいて、いつも自分が犯されるんじゃないかと怯えている。
唯一の救いが型外れの存在だった。
世の中の普通からはみ出した2人は、擬似家族のような、お互いに少し違う世界をもちながらも、侵害しあわない、安全な場所にいる。
その居心地のよさ。
普通の人間から見たら、異常な世界。
犯罪。
でも、実際には、犯罪は存在しない。
本当の家族に守ってもらえない、他人同士が守り合う個人。
こんな世界観に共感しまくりでした。

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