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健やかな体作りに欠かせない、冬の土用の過ごし方

1月18日〜2月3日は冬の土用の期間に入ります。

土用と言うと、夏の土用丑の日が有名だったりするが実は土用というのは年に4回、季節と季節の変わり目にあるクッション剤のようなもの。

東洋医学では、
「春夏秋冬」に合った過ごし方、食べ物が心や体を健やかに保つ。と言う考えがベースにあり、季節の養生法と言うのがあります?

その中でも特に、食べ物はとても重視されており、例えば冬であれば冬の食べ物を頂く事で冬の寒さや冷えに対応出来る体となり、春は春のものを頂くことで春の花粉症、アレルギーに対応出来る体となります。

そんな風にして食べ物が私達の体を守ってくれます。

そんな春夏秋冬、各季節の養生法というものをしっかりと行っていれば、多少不調があったとしても、誰もがもっている自然治癒力で回復する力が私達には身についているのです。

さて、そんな春夏秋冬代表する4つの季節の中に存在とする土用。

土用の過ごし方と言うのも健康を保つ上で欠かせない要素の1つになるので、本日はそんな土用の過ごし方を紹介します。

土用と関係する臓器

東洋医学では土用は胃と脾臓に関係(消化器系全般)し、次の季節に向けて、栄養を吸収し各臓器に回すという働きが活発になります。

土用は名前そのまま"土"を現す。

土の栄養状態で作物の良し悪しが決まるように、胃や脾臓の働きが良いかどうかで人が元気に過ごせるかどうかが決まります。

土用に出現しやすい不調

本来土用には、次の季節を迎えるまでに充分に栄養を蓄え体を整えよう。と言う意味があります。

そんな土用に、胃や脾臓の働きが良ければ文字通り栄養を蓄え次の季節に備えることが出来るが、
逆に胃や脾臓の働きが落ちていると十分に栄養を蓄える事ができません。

東洋医学では陰陽と言って、どんな物事にも陰陽2つの見方があるとの考え方があります。

胃や脾臓の働きが良いと、季節に合った「栄養をつける」という働きを十分に果たし、次の季節を健やかに向かえられることが出来ます。

逆に胃や脾臓の働きが不調であれば、体は次の季節をスムーズに迎えることが出来ず、不調に悩まされてしまうことになってしまいます。

(例えば、本来活発に動く事が春の養生法なので、土用に必要な栄養を蓄える事が出来ないと春を元気に迎えることが出来ない)

そして、そんな胃や脾臓が不調であった時に挙げられる症状に


・浮腫み
・眠気や怠気
・痰が多くでる
・食欲不振、過食、偏食
・関節痛


・落ち込み
・不安
・心配

が挙げられます。

土用に食べると良いもの

ダイレクトに体の栄養源となるタンパク質。
赤身のお肉がおすすめです。

特に豚肉と牛肉が良いです。

東洋医学で豚は精がつくお肉。
牛肉は、胃や脾臓の働きを高めてくれるお肉。牛=丑なので、本来土用の丑の日に積極的に食べたい代表的な食材です。

胃や脾臓の働きが悪くなるとお肉が受け付けなくなる傾向があるので、そんな時は少量の牛肉から初められると良いですよ。

逆にお肉を沢山食べられる方は胃や脾臓が元気、体力が充実している方が多いです。(自分の元気のバロメーターとしてみるのも◎)

他に精がつく栄養のある食べ物に、卵もおすすめ。ただし、質の良い平飼い卵にしましょう。

また、今だと(1月25日現在)冬の野菜や食材をメインに食べられると同時に、春に向けて春の食材も取り入れ、冬と春半々に食材を取り入れると良いです。

簡単な見分け方は、
秋冬(土の中にある野菜)大根、白菜、蓮根、玉ねぎ等の体を温める野菜

春夏(土の外にある野菜)茄子、トマト、きゅうり等

これらを2つで分けると簡単です。

土用に控えた方が良いもの

過度な甘味のあるもの。(ケーキやチョコ、アイスクリームなどのお菓子)

甘味は、胃や脾臓の働きを鈍らせるので控えた方が良い。特に胃や脾臓の働きが元々弱い人は、これらを食べると更に調子が悪くなってしまうので注意です?

自然な野菜からとれる甘味は大丈夫です。
(にんじん、かぼちゃ、トマトなど)

最後に。

今や人々が忘れかけてしまっている、昔から当たり前に行われてきた「季節のものを頂く食事。」

シンプルだけど私達の心と体を健やかに保つ為の食事の基本。

その背景には、人が強く生き抜く為の健康の知恵が沢山つまっている。

この記事が少しでも皆様のお役に立てると幸いです。

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