体重と声
実はここ数年で8キロほど増えた。
歌う人は太ってたほうがいいと言う人がいるけれど
健康的であれば体重は関係ないと思う
と太って思った。
太って変わったことは身体の重心の位置。
声を出すときに重心が浮いてしまっていると
うまくコントロールができないのと
上半身で声を支え無ければならないので
具合が悪いと首が閉まったような声になったりする。
ただ、体重で重心を下げると言うことは
単純に身体が今までよりも重いわけで
疲労感と今まで使ってた筋肉を使わないことでの支障が出てくる。
挙句、声帯やその周辺も太るらしく
軽々出せていた声がともかく重く持ち上げるのがやっと。
太ったら太ったなりの歌い方を身につけなければいけないのである。
と言うわけで、
年齢的にもそろそろ健康に気を遣わないといけなくなってくるし
ここは意を決して痩せようと思い立った。
ただ、歌う身体をキープしながら痩せなければならず
筋肉は増やしたいけど、
太い強い筋肉というよりは
しなやかで柔軟性のある筋肉が必要で
例えば、腹筋をシックスパックに割るよりも
インナーマッスルを鍛えましょう
といった感じ。
これがまた難儀で
身体の軸を意識しながら
きつく地味な筋トレを継続するという
精神的に鍛えられる感じがなんとも修行っぽい。
ああ、私はアスリートなんだな
とか、スポーツ選手のドキュメンタリーとかを見ながら
その気になってみたりして。
とかなんとかやっていても、体重そのものは全然落ちず。
心が折れてまた増量
の一途を辿っていたのだけれど
ついに私にも救世主が現れた。
体重体組成計。
「そもそも、筋肉量少なすぎるんですけど。」
の表示。
「多少普通に筋トレしたからってすぐにムキムキになんてなりませんから。
大人しく普通の筋肉量にしてから太いだしなやかだって言ってもらえます?」
って骨格筋率と体脂肪率が上から目線。
はい。
大人しくプランクとスクワットと散歩を始めたところ
ようやく体重減り始めました。
身体を知るってほんとに大切。