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【モラハラ被害】他者へはなかなか伝わりにくい モラルハラスメントという暴力

 モラハラは、モラハラされた人にしかわからない仕草がある。

 返事ひとつとってもそう。
私が話す語尾に若干被り気味な返事。
「はい。」と「はい?」の中間くらいな、
どちらとも取れるような言い方。

 私が話しを始めると、斜め上を見つめながら眉間に皺を寄せている。
それから天を仰いで、理解に苦しむ表情をする。
そして最後まで聞き終えないうちに、首を傾げながら立ち去ってしまう。

 あるいは、私が話すことに一切相槌を打たない。
迷惑なタイミングだったら言ってほしい。
そう言っても、それすら返事がなく黙っている。

話を続けていいか迷って、話す自信もなくなって、
こんなこといちいち話すこっちが変だったのかなって
段々と罪悪感を覚えてくるものでした。

 ご飯を出すと「何だこれ?」と言わんばかりの訝しげな表情。
皿を箸でこねくりまわして、具材は何かと調べ出す。
嫌いな野菜はどんなに細かくしていても端によけ、
「こんなの入れてくれるなよ」と無言のアピール。


見るからに食べたくない物は、皿に箸をかけて自分の前からずらす。
箸を出し忘れていた時は、眉間にシワを寄せながら黙って席に座り続けた。
「箸とって」や「箸がないよ」などとはひと言も言いません。


だって、出し忘れている私に一番プレッシャーを感じさせられるのは
このやり方だから。



 夫からされたモラハラの数々を人に話してみたこともあるけれど、そんな事は外部の人には全く伝わりません。


 なぜならば、モラハラと言うのは自分より格下で、
家の中や狭い組織など、外部に見えにくいところで発動するからだ。


そして、いわゆる身体的暴力のように、
明らかな加害ではないところも特徴だ。
それなのに、精神は確実に傷つけられる。
だからされた側にしかわからない。




 

明らかに可哀そうに見える人とそうでない人の違い



 悩みごとって、明らかに辛そうに見えないと、
その辛さは人に伝わりにくいってところ、ありますよね。


例えば目に見える経済DVをされて貧困生活を強いられているとか、
めちゃくちゃに暴力を振るわれて怪我だらけだとか、
そういう誰の目にも明らかに辛そうなのはわかってもらいやすい。


しかし、その人自身がが辛くても、周りからはそうは見えないものまた、
同じくらい辛いと思います。
だって共感してくれる人がいないんだから。

いわゆる普通の暮らしをできている人が
影でどれだけ苦しい思いをしてようと、
それを話したところでほとんど伝わらない。

だから、どんどん逃げ道がなくなる。
理解者がいない。



私も相談センターの相談員さんにつながるまでは
誰に話しても伝わりにくかったです。
SNSで日々のことを垂れ流して、
その人たちがやっと理解してくれるくらい。


リアルで時々会う友達には全く伝わらなかった。

「思い過ごしじゃないの?」とか
「聞き違いじゃない?」とか「きっと何か理由があったんだよ」とか。


こうしてどんどん自分が受けた傷が癒えないまま、
また次の傷がつき、次々重なる。

そして、そんな傷は当たり前になる。

これくらいならまだマシ。
住むところや食べるものがあるからまだ恵まれてる。
明日になれば、また大丈夫になる。


こうして自分の感覚が麻痺して、
感情が言語化できなくなる。

ますます伝わらない。


そして、誰にも伝わらずひとりで抱え込み、
自分を封じ込めていくのがモラハラ被害者なんだと思います。


底から這いだすには・・・


傷が深くなるなればなるほど、
そこから抜け出すエネルギーはより大きなものが必要になります。
谷底に落ちてしまったみたいに。

まだ浅いところにいればちょっと取っ掛かりできるとすぐに這い上がれるけど、深く深く落ちてしまったら登っては崩れ、登っては崩れの繰り返し。

なかなか出て来れない。


だからいつでも谷に落ちそうになったら
這い上がれる武器を持っててほしいと思う。


その武器は仕事であったり、
どうやってその様な環境から抜け出せるかの予備知識であったり、
相談ルートの確保であったり。

中でも一番大切なことは、自分の意思です。
自分で自分の人生を決めるという決断です。


モラハラ被害にあわれた方には、
こんなモラハラ加害者のために人生を棒に降ってほしくない。
ご自分の人生をご自分の思うように生きてほしいと思います。


特に女性は、結婚して子供が生まれると、
どうしても背負うものが大きくなり
動きにくくなる側面があります。

しかし、別の生き方だってきっとあるはずです。


私も完全に抜けきってはいません。
自立して、自分だけで生活できるようになるまでが
モラハラとの戦いだと思っています。



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natsu
まだまだ未熟なnoteですが、サポートして頂けたら嬉しいです。私の体験談が少しでも誰かの勇気になってくれたら…!モラハラや離婚問題に苦しむ方のために、note投稿を続けていきたいと思っています。