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ヒプマイとBlack Lives Matterの話

こんにちは、ナカジです。
今回は世界的に広がっているムーヴメント「Black Lives Matter」について、自分が感じていることをヒプマイファンと共有したくこの記事を書きました。

実は6月9日にふと「そういえばヒプマイのオタクってどれくらいBLMについて話してるんかな?」と思い立ち、「ヒプノシスマイク BLM」とか「ヒプマイ Black Lives Matter」といったワードでTwitterを検索してみました。
その結果は……びっくりするくらい少ない
4パターンくらいのキーワードで数日間調べてみたんですけど、ヒプマイのファンでBLMに自分の言葉で言及しているツイートを見つけられたのは合わせて20件くらいでした。公式フォロワー72万人以上いるコンテンツで。

①鍵アカで話してる
②いわゆる二次アカで政治や社会問題について話すのを避けてる
③本当に興味がなくて話題にもしない

①については知りようもないのですが、②や③が理由なのだとしたら、ぜひこの記事を読んでいってほしい。
「二次元コンテンツに現実世界の問題を持ち込むな」という考えの人や、SNSで自分の自分の考えや政治的スタンスを表明したくないという人もいるでしょう。
でも、ヒプマイというコンテンツは「Black Lives Matter」の声を上げている現実の黒人社会とは絶対に切り離せません
この記事ではその根拠=ヒプマイが取り込んでいる黒人音楽や社会問題についても掘り下げてみます。

アメリカのブラック・コミュニティから生まれた文化にたくさんの「カッコいい」「楽しい」をもらっている私たちも、この問題について知って、考えて、一緒に行動しませんか。
少し長いですがぜひ最後までお付き合いください。


●そもそもBlack Lives Matterってなに?

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(Photo by Maria Oswalt on Unsplash

2020年5月末からアメリカを中心に世界に広がっている「Black Lives Matter」運動(ブラック・ライヴズ・マター、以下BLM)。「Black Lives Matter」とは「黒人の命を軽く扱うな」「黒人の命だって大切だ」という意味です。この運動の歩み、広がっている理由、現状についてはこちらの記事がわかりやすく解説しています。

このスローガンを今回初めて聞いた方も多いかもしれませんが、「Black Lives Matter」という言葉は2013年頃から使われています。上の記事にもある通り、黒人が警察による過剰な暴力で殺害されるたび繰り返し叫ばれてきました。
そして2020年5月、Geroge Floyd(ジョージ・フロイド)氏が8分以上もの間首を押さえつけられ亡くなった事件の動画がSNSで拡散され、過去最大と言ってよい規模でこの運動が広がっています。

BLM運動は、このような警察の黒人への不当な暴力や殺人に対する捜査・処罰と体制の変更を求めるのが第一の目的です。
またそれに関連して、社会に残る黒人への差別的な待遇(警察、司法、雇用や賃金などさまざま)の解消も訴えています。
さらに最近では黒人の奴隷制に加担した歴史的人物を偉人として讃える銅像の撤去や、そういった人物の名前がついた道路・公園の改名も進んでいます。

この言葉を使うと「All Lives Matter(全ての命は大切だ)だろ」「アジア系だって差別されてる」という人が必ず現れますが、その通りです。だけど今その話はしていません。それは話題のすり替えというものです。
そもそも、全ての人がAll Lives Matterを理解・実践していれば黒人差別もアジア人差別もこの世にはありません。でも現実にあるから「Black Lives Matter」が必要なんです。この言葉の是非を問う余地はないと私は考えます。
「All Lives Matter」に関しては白人女性という立場からアーティストのBillie Eilish(ビリー・アイリッシュ)が発信した言葉が大変注目を集めました。
こちらもあわせて読んでおくのをおすすめします。

●Mad Trigger Crewは黒人社会が直面している現実を反映している

次にヒプマイの中に潜むBLMの要素を解説していきます。
ヒプマイは「音楽原作キャラクターラッププロジェクト」と公式にうたっている通り、アメリカ・東海岸生まれのカルチャーであるヒップホップをルーツとしています(ヒップホップ=音楽やファッション、アートまで含めたカルチャー全体/ラップ=ヒップホップ内の音楽スタイルと考えるとわかりやすいと思います)。

ヒプマイの音楽が実際のヒップホップをどのように参考・オマージュしているかについては、こちらの2記事が最強of最強なので未読の方はぜひ参考にしてください。こんな記事が無料で読めていいのかとびっくりするレベルです(私もめちゃくちゃありがたく拝読したので投げ銭しました)。

ヒップホップは地域性の強いカルチャーでもあり、東海岸(ニューヨーク)、西海岸(ロサンゼルスとその周辺都市)、シカゴ、サザン(ニューオーリンズやヒューストンなど南部地域)など、いくつかの中心地があります。
そのうち、私の連載第1回のMTC「シノギ」の解説でも触れた通り、ヨコハマディビジョン=Mad Trigger Crewは音楽、キャラクター設定において西海岸のカルチャーを色濃く反映しています
音楽については過去記事を参照していただくとして、ここではキャラクターなどの設定について少し解説しますね。

まずMTCのイメージカラーのダークブルー。
これはLAを拠点とするカラーギャング、Crips(クリップス)のシンボルカラーと同じです。LAとその周辺にはいくつものギャング(日本で言う暴力団的な組織)があり、それぞれにシンボルカラーを持っていて、それらを総称してカラーギャングと言います。

特にCripsと、その敵対勢力であるBloods(ブラッズ)はLA発祥の二大黒人ギャング(他の人種は参加できない)として知られています。
ちなみに敵であるBloodsのシンボルカラーは赤です。
ヒプマイはディビジョンごとにテーマカラーがありますが、この色分けもカラーギャングを意識したのかどうかはわかりません。もともと最近の日本の二次元コンテンツってキャラやチームごとにテーマカラーがあるのが定番なので。

ただ、碧棺左馬刻と一番仲が悪い山田一郎のバスブロが赤なのは、やっぱりCrips対Bloodsの構図を意識してるんじゃないかと思います。
それから一郎のソロ曲「Break the wall」の歌詞に「I have a dream, one day...」とありますがこれは黒人差別の撤廃を訴えた公民権運動家、キング牧師の有名な演説の一節の引用ですね。

ヒプマイが楽曲やドラマトラックのタイトルに引用しているラッパーにもCrips関係者がいます。
例えば毒島メイソン理鶯のソロ曲「What's my name?」は、Crips出身のラッパー=Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)の「Who am I (What's my name)?」の引用
ディビジョン曲「Yokohama Walker」のリリックにある「ストレイトアウタヨコハマ」は、これまたCripsと縁が深いヒップホップ・グループN.W.A.が1988年に発表したアルバム『Straight Outta Compton』のモジリです。

ギャング出身者による過激なリリックを含むスタイルを「ギャングスタ・ラップ」と呼びますが、左馬刻は間違いなくこのギャングスタ・ラップの系譜にいるキャラクターです。職業がヤクザという設定も西海岸のギャングを日本流に言い換えたものでしょう。
左馬刻が「Gangsta's Paradise」(この曲名もラッパーのCoolioのアルバムおよび同名曲からの引用)で「殺し合いを繰り返す野良犬」と言っているのも、同じ人種でありながら派閥同士で死傷者を出す抗争を繰り返しているCripsとBloodsを想起させます。

そして左馬刻が「Gangsta's Paradise」で「また誤認逮捕とお巡りの勘違い この生活も権力の監視下」と言っているのが、まさに現在アメリカで黒人が置かれている状況であり、今回のBLMムーヴメントと直結する問題です。
ギャングは反社会勢力なので警察に目をつけられて当然だと思うかもしれませんが、警察が誤認逮捕や不当な拘束を行なう相手はギャングだけではありません(そもそもギャングであっても彼らには基本的人権があり、何か罪を犯したとしても人種によってその判決や量刑が変わっていいはずはありません)。
アメリカでは黒人であるというだけで、ごく普通の一般人でも世代や性別や容姿に関係なく警察や司法の場で不当な扱いを受けます
このことは実話を基にした今年公開の映画『黒い司法』がわかりやすく描いています。話の舞台は1980年代ですが、30年が経過した今でも残念ながらこの状況は大幅には改善していません。

そして、左馬刻のモデルであるCripsには大嫌いなものが二つあります。
一つ、対立組織のBloods。
一つ、白人優位社会とそれが支配している警察組織です。
前出のCrips出身グループのN.W.A.はアルバム『Straight Outta Compton』の中で「Fuck tha Police」という曲を発表しています。
余談ですがN.W.A.のメンバーEasy-Eは飴村乱数のMCネーム「easy R」の元ネタです。

対訳が読んでみたいという方はこちらをどうぞ。

楽曲解説はこちらの記事がとてもわかりやすいです。

黒人ギャングにとって自分たちを容赦なく扱う警察の存在は脅威であり嫌悪の対象です。
入間銃兎が警察官という職業設定になっているのもこの関係性を反映してのことでしょう
銃兎は薬物絡みの事件で両親や先輩を失った過去があり、薬物根絶のためなら手段を選ばないという歪んだ正義感の持ち主です。彼のソロ曲「Uncrushable」のリリックから、そのことがよくわかりますよね。

その一方で、「でっち上げの罪 用意をし ケツ拭けなきゃ即鉄格子」(「ヒプノシスマイクDivision Battle Anthem」)や「雑魚もカスもクズも善も悪もまとめてしょっぴけばいい」(「シノギ Dead Pools」)と、本来なら無罪の人間もどうなったって構わないという言動も見せています。
これがまさに今、BLMで糾弾されている警察の姿勢そのものです。

もちろんヒプマイはフィクションで、銃兎に逮捕されたことで人生が狂った人は現実にはいません。
それでも銃兎は、アメリカ警察の闇を映した「危うい」キャラクターであることは頭の片隅に入れておく必要があります。
警察から黒人への差別がなければ生まれなかったキャラと言い換えてもいいでしょう。

誤解してほしくないんですが、銃兎が「不適切なキャラ」だとは思いません。
むしろバックグラウンドまでとてもよく考えられていると思うし、個人的にもヒプマイARBで銃兎誕生日に目当てのSSR出るまで10連回したくらい好きなキャラです。
ですが、もしもBLMムーヴメントと世の中の変化を受けて銃兎のキャラ設定が今後変わっていくことがあるとしたら、私はそれをポジティヴな変化として受け止めます
そしてその時は、公式になぜその変化が必要なのかをファンに説明してほしいとも思っています。
黙って改変するのではなく、ファンに学びの機会を与えるべきだと思うからです。

(以下、6月20日21時追記)
読者の方から「過去のヒプノシスRADIOでもMTCはギャングスタラップと解説されていた」「左馬刻のソロ曲『G anthem of Y-CITY』の”G”はGangsta(ギャングスタ)の”G”だと作詞担当のサイプレス上野氏が明言していた」との情報お寄せいただきました。ありがとうございます。

●ヒプマイ公式はBlack Lives Matterをスルーでいいのか

ここまでの解説で、ヒプマイがリアルな黒人社会を反映したコンテンツであることはご理解いただけたかと思います。

しかしBLMムーヴメントが世界的に広まり、世界中の企業やエンターテインメント関連の公式SNSアカウントがBLMへの賛同・金銭的支援等を表明する中、ヒプマイ公式や所属レーベル、大元のキング・レコードは本件について言及していません。

私はこれについて、黒人社会が産んだカルチャーを取り入れたコンテンツを発信し、大きな利益を得ている企業として冷淡かつ不誠実だと思っています。数々のヒップホップの名作からインスパイアされ、時に引用もしておきながら、黒人社会が声を上げている現状に全く関心を示さないのでは、他者の文化のいいとこ取り、もっと言えば「文化的搾取」です。

Twitterでヒプマイ公式がBLMについて触れていないことについて「ノブレス・オブリージュの精神がない」と指摘されている方がいましたが、私も同感です。
ノブレス・オブリージュとはフランス語で、「大企業や富豪など、高い社会的地位を持つものはそれに応じて社会的責任と義務を果たすべき」という道徳上の考え方です。

ノブレス・オブリージュ精神の欠如はヒプマイ公式に限ったことではありません。日本と海外で別の公式SNSアカウントを持つ企業を調べると、海外公式はBLMに賛同を表明しているのに対し日本公式は沈黙しているというケースをいくつも見ました。

例えばディズニー、スターウォーズ、マーベルの日本公式。文化の多様性やキャスティングの人種バランスに配慮したコンテンツを輸入・配給しているところです。
世界中にプレイヤーがいるプレイステーション公式も同様です。
BLMのデモと混乱を受けてプレステ5のイベント延期を告知する際、海外公式はBLMへの共感を示したのに対し、日本はそれを濁した言い回しでした。
一体これは何を恐れての、何のための配慮なのでしょうか。

そんな中、BLMへの賛同と金銭的支援を表明したのがポケモン日本公式です
これにはもう心から拍手を送ります!!
ゲーム最新作のソード/シールドも有色人種キャラがたくさんいます(私は未プレイですが剣盾に狂ってる友人に詳しく教えてもらいました)。
国内外で暮らすさまざまなルーツを持つポケモンファンにもとっても勇気を与える姿勢だと思います。

いいねの数や引用リツイートについているコメントから判断しても、このツイートは多くの日本のファンに好意的に迎えられているようです。
他の新商品などの告知につく【いいね】の数が数百〜数千なのに対し、このツイートは2万近い【いいね】。
黒人差別にNoを表明することは企業のイメージダウンにはならないと考える好例として捉えられます。

ヒプマイも公式が英語で情報発信している上に、3月のライヴは香港・台湾・韓国・タイ・シンガポールでライブビューイングが予定されていました。
つまりヒプマイはすでにインターナショナルに展開し、色々なルーツの人が触れているコンテンツです。
逆にこの沈黙で得るものとは一体なんなのか、そこを真剣に考えるべきです。

アメリカのラッパーたちも「自分が成功者になったらその富と名声を次世代のために還元する」ということにとても積極的です
彼らの中には貧しい環境で育ち、十分な教育機会に恵まれず、居場所を求めてギャングに出入りするようになったという人も少なくありません。
シカゴ出身のChance The Rapperやコンプトン出身のKendrick Lamarは、ブレイク後地元の子供たちの教育支援に寄付しています。
子供は未来の財産と考え、次の世代には自分たちと同じ体験をさせないために、地元コミュニティに貢献しているんです。

例えばヒプマイも、ファンにおなじみのヒップホップ界の有識者に依頼して公式サイトにBLM関連の寄稿してもらうとか、グッズの売上げから数%を信頼できる関係基金に託すとか、何かやり方はあるはずです。
ヒップホップで商業的に大成功したコンテンツ/企業として、ラッパーたちの福祉精神も受け継ぎ、黒人文化から受けた恩恵を何らかの形で彼らに返してくれることを期待します。

●ヒプマイファンとしてBlack Lives Matterにできること

さて、とりあえず私たちは今、ヒプマイというコンテンツを通して黒人差別と向き合う入口までたどり着きました。
この先をどう進むかはあなた次第ですが、この記事を読んで「自分にできることは何だろう」と考えてくれたら、筆者としてはすごく嬉しいです。

アメリカの人口比は、一番多い白人が約62%に対し、黒人は約12%です(2014年統計)。
黒人差別が残る現在の社会を変えるには、12%の人々に誰かが味方しなければなりません。
忘れてはならないのは、これは人種間の争いではなく、あらゆる人種が結束して差別をなくすための戦いだということ。白人対黒人の戦いではありません。
白人でも、アジア系でも、ヒスパニック系でも、それ以外のルーツを持つ全ての人も、12%の黒人の人たちの味方になることが可能です。
アメリカの外、つまり日本からだって、インターネットを通じてできることがある時代です。

これはBLM運動の中心組織が作っている「BLMをサポートする方法」の日本語版リストです。
BLMについて学べるコンテンツ、署名、募金、デモ参加など、いくつかの方法が提示されていて、各項目からリンクもあります。
参考までに、私はGeorge Floyd氏の遺族が立ち上げた基金に寄付したほか、警察の不当な暴力で黒人が死亡した事件の捜査を求めるいくつかの署名に参加しました。
募金は他にデモに参加し負傷した人を治療する医療チームへの支援、デモに参加して逮捕された人の保釈金を支払うクラウドファンディング等があります。

募金はクレジットカードやペイパルのアカウントが必要です。
また署名も事件の経緯を読み、内容を理解して自分が賛同できると思ったら参加しているのですが、説明はほぼ英語なので読むのはちょっと大変という人もいるかも。

そんな人は、まず日本語で学ぶことから始めましょう。
日本語でも読める記事、字幕のある良質なドキュメンタリー、映画がたくさんあります。
ただ、正直、黒人差別の歴史について学ぶのはしんどいです。
好きなブランドが実は雇用で人種差別をしていたとか、好きな有名人が差別主義者だったとか、そういう事実に行き当たったりもします
映像作品についてはフィクション/ノンフィクション問わず残酷で理不尽な描写もあります。ショッキングな内容のものは警告がついているので、視聴するかどうかは各自判断してください。

私たちはつらくなったら一時停止ボタンを押したり、本やブラウザを閉じたりできる。
でも差別を受けている人たちは、そんな過酷な状況から逃げることもできず今も暮らしています
そんな状況は早く終わりにしなきゃいけません。

私は黒人ではないし、彼らが受けている苦しみを実感を持って理解することは永遠にできません。
それでも今までブラック・ミュージックの恩恵を受けてきた者として、外野なりにやれることはあるはず。
そう思い、ペンは剣よりヒプノシスマイクの気持ちでこの記事を書きました。

繰り返しますがヒプマイはBLMと無関係ではありません。
私はnoteという形で声を上げましたが、もし賛同してくれる方がいたらぜひあなたの声も聞かせてください
あなたがヒプマイについて話す時に使っているSNSのアカウントでこの記事やBLM関連の記事のURLを貼ってくれるだけでも意味があります。
必ず誰かが見ています。
知らないと「これでいいのかな?」という疑問すら持てない。
だからこそ知ることから始めて、誰かに伝えてください。

刀剣乱舞ファンが推し刀の歴史を学び、時には修繕費用のクラウドファンディングに参加して傷ついた刀を甦らせたように。
Fate/Grand Orderのファンが自分の推しキャラの伝記を読んで、FGOのストーリーと史実のすり合わせを楽しむように。
ヒプマイのファンも、自分の愛するコンテンツとヒップホップ・カルチャーの繋がりに目を向け、それを生んだ人達が直面している困難を取り払う力になることができます。
昨日までとは違う明日を見るための力に、なりましょう。

●参考リンク

私もBLMについてより理解を深める参考にした記事や、おすすめ映画の情報などを貼っておきます。
何かの助けになれば幸いです。

ヒップホップが好きな日本人としてBLMにどう参加すればいいのだろうかという葛藤を、アパレルショップのオーナーである筆者がご自身の体験とともに書かれたコラムです。

英語の先生として横浜に赴任し、10年以上日本で生活されている作家バイエ・マクニール氏による記事です。黒人男性として、率直にBLMについて綴られています。やはり当事者の声を聴くのが一番わかりやすいです。

上のおすすめ映画の中に加えて、2019年日本公開の『ブラインドスポッティング』は、私も個人的にオススメの1本です。互いに親友と思ってる黒人と白人の主人公二人ですが、人種差別が二人の友情を狂わせていきます。監督は洋楽のミュージックビデオをたくさん撮ってる人で、映像もスタイリッシュだし、主人公のラップシーンもカッコよく、笑えるシーンもたくさん。
けど、とんでもなくずっしり来ます。今月、神奈川と大阪で再上映があります。お近くの方はぜひ。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

ただいま中嶋友理の記事は無料公開しています。楽しんでいただけましたらご支援をいただけると嬉しいです。ご支援をいただくと、私が回転寿司で躊躇なくイクラが食えます。