見出し画像

Yuri's Good Solo Life in Tokyo (vol.2) : I'm home (私のほんものの人生)

コロナ禍の3年前、中古マンションを購入。思うままにリノベし、インテリアを整え、QOL(Quality of Life) が桁違いに跳ね上がりました。その変化は私にとって、「仮ものの人生から本物の人生へのライフシフト」でした。QOLを貨幣換算できない中で、「賃貸vs持ち家」論は微力。特におうちを愛する女性は、自分の感性を信じて判断することも重要だと感じます。

快適な賃貸生活

2020年まで、駅徒歩3分の賃貸マンションに暮らしていた。仕事と出張でほとんど家にいない生活だったので、①会社に近く②羽田へのアクセスがよく③24Hスーパーがある、という3条件にマッチした部屋選択だった。新築でとても快適だったが、西向きで薄暗く手狭なのがネック。とはいえ、夜寝る時しか家にいなかったため、全く問題なかった。

けれど、コロナで突然100%テレワークになった。夕方になって西日がさすまで薄暗いままの部屋で、慣れないテレワークをし続け、不要不急の外出禁止。かなり辛かった。ついでにコロナ直前に転職していたため、仕事にも環境にも不慣れだった。

そして息苦しさから抜け出すため、よりよい居住環境を求めて、中古マンション購入に至った。

借り物の人生

コロナから遡ること数年前、私は離婚をした。

多くの女性同様、私も昔からインテリアが大好きで、結婚中には中古マンションを買い、フルリノベし、理想の部屋に暮らし、友人を招いて楽しんでいた。けれどその家を出て以来、全ての悩みを振り払うように仕事に全集中。住まいは、合理性で選択した仮初めの空間という位置づけになった。

そんな仮初めの部屋でもインテリア好きに変わりはなかったが、インテリアどれだけ投資すべきか?しないべきか?は常に課題だった。いつまでここにいるのか?ずっと一人暮らしなのか?先行き不透明なので、かなりリミットをつけてほどほどに暮らしていた。けれど、「本当はこうじゃない・・」と思いながらの暮らしは、自分の人生を「借り物」として扱っているのと等しかったと思う。私にとっては。

コロナはそんな私の心の闇を掘り起こすきっかけに過ぎなかった。

人生の基礎を創りなおす

より快適な居住環境を探すうちに、「自分の人生を生きている!と感じられるかどうか」が、私にとってとても大切なのだと気づいた。

賃貸か持ち家かでが重要なのではない。私の場合は、「実家に似たテイストの空間」が目指す形で、それには「中古住宅購入&リノベ」が必要だった。公園に近い賃貸が良いひと、海辺の古民家が良い人、都会のこじんまりした新築がいい人、ひとそれぞれだと思う。

もちろん予算はある(とても重要)。それでも大切なものを見極め、そこに予算をあてることは、どう考えても浪費にはなりえない。自分の幸せな生活への投資で、QOLとなってかえってくる。お金の学校では計算式を組めないジャンルだ。

勇気を出して住宅ローンを組み、あれこれリノベし、自分で壁にペンキを塗り、そうやって家を創っていく過程は、私の人生の基礎を創り直しているような感覚だった。

私のほんものの人生

この部屋にくらして3年が過ぎた。相変わらず9割方テレワークだが、家にいる時間はすこぶる快適だ。外出も大好きだが、家にいるのも大好き。結果的に、24Hすべての時間が、自分の本当の人生だと感じるようになった。

いつかまた生活スタイルが変わることはあるかもしれない。けれど、「先行き不透明だという不安」はもうない。どうなっても自分の人生だ。目の前の日々を借り物だと思う生活から卒業できて、本当によかった。

離婚によって、無自覚だけど見失っていた「私のほんものの人生」を、やっとこの手に取り戻せたと感じている。

Yur Masumi

追)特に一人暮らしの女性で、住居について悩んでいる人は多いのではないでしょうか。お金の損得だけで測ると見えてこないもの、かなり大きいと思うので書いてみました。

この記事が参加している募集

買ってよかったもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?