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Yuri's Good Solo Life in Tokyo (vol.1) : New Year's day (お正月)

こんにちは。ユリです。
離婚以来10年強、ひとり暮らしをしています。

「一度きりの人生、笑顔で楽しく」をモットーに暮らしています。ごく稀には寂しくなることもありますが、速やかに定常モードに戻すスキルは上級。幼少期から情緒安定型ではありましたが、様々な人生経験を経て、より楽に生きられるようになったと感じます。大人って悪くないですよね。

今日はそんな私のお正月についてお話してみます。

お正月は家族で過ごすイベントですよね。でも家族の形の多様化により、ひとりで過ごす人も増えているのではないでしょうか?そういう人種の一人である私ですが、自分らしいお正月を楽しめるようになりました。


伝統的な日本のお正月

日本のお正月は、欧米のクリスマスのように家族で過ごすイベントですよね。同居する家族と、田舎の祖父母や親戚と、実家に帰省したり、更には義理のご両親やその親戚と。

私の実家は極端な核家族で帰省先となる田舎もなく、親戚もいませんでした。一人っ子でもあるため、結婚前はいつも両親と3人でお正月を過ごしていました。大晦日や初日の出を見に友人らと繰り出すことはあっても、元旦は実家で3人で「明けましておめでとう」と言いながら、こじんまりと美味しいごはんを食べていました。

結婚後はそれに、義実家でのお正月が追加されました。彼にはお姉さんと妹さんがいらして、それぞれのご家族も集まるので、私の目にはそれは賑やかで楽しい時間でした。お義母様のおせちも美味しかったし、なにより親戚が少ない私にとっては、とても心強く温かい環境でした。

私の中で姿を変えたお正月

離婚は簡単には語れない経験ですが、その辛さを一番感じるのは長い間、年末年始でした。特に別居中・離婚後に住んでいたマンションは、隣に神社があり、多くの人が家族・友人・恋人で初詣をしにきて、除夜の鐘が鳴り響きます。その様子を見るのも、鐘の音をききながら眠るのも、本当につらかったのを覚えています。とはいえ、まだ実家が健在だったので、元旦の朝になるとそそくさと実家に戻り、結婚前と同じように両親と正月を過ごしていました。

ですが、4年前に母が他界し、家事が何もできない父が残されました。そこから前半2年間は、実家におせちやらお酒やらを持ち込んで、二人で小さくお正月を祝っていましたが、父が要介護3となった去年から、年越しはショートステイ行きとなりました。ついに、元旦に実家に帰っても誰もいなくなったわけです。

24年前(!)に結婚し、14年前に別居し、12年前に離婚し、4年前に母が他界し、2年前から父年越しショートステイ・・と徐々に環境が変わってきました。もしもこれが一気に全部変わっていたら、さすがにちょっと気持ちの整理が大変だっただろうと思いますが、少しずつ変化してきたので、おひとり様耐性が身に付いたようです。

2024年わたしのお正月

以前は苦手だった年末年始ですが、今年はついに「積極的に一人でお正月を楽しもう!」という気持ちになりました。年の瀬、家族連れで込み合うデパ地下でも、離婚直後のようにいじけたりしません。一人分を張り切って作るのはさすがに無駄なので、自分の気分を上げてくれる美味しいそうなおせち料理を数品吟味。少量なのでお値段もあまり気にしなくてよい。美味しい白ワインも買って元旦に備えます。

大晦日は友人宅で楽しい時間を過ごさせてもらって帰宅。自宅でのんびり迎えた元旦の朝。まずは自分のためにお雑煮をつくります。買ってきた色々を並べ、お屠蘇代わりに白ワインを用意し、自分に向かって「明けましておめでとう」とつぶやいてみました。ちょっと微妙?ひとりがBetterと思っているわけではないのですが、ひとりでも人生を楽しんでいることが大切。いつだって借り物の人生ではないのです。

そこから、夜の友人宅新年会に向け、実家恒例だったちらし寿司を準備。のんびりと白ワイン飲みながら、つまみ食いしながら、音楽かけながら。2024年、悪くない元旦の過ごしかたでした。

新しい日本のお正月

ここまで書いていて、気づきがありました。離婚後、年末年始に対してざらついた気持ちをもっていた根本的な理由です。

私は「お正月は家族で過ごすもの」という固定概念に縛られていたのですね。もっというと「他人と違う自分」を許容できていなかったのだと思います。SNSで家族で過ごす皆をうらやましいと思っていました。色々他人と違っても気にしない方だと思っていましたが、伝統・風習レベルになると、思考停止していたようです。

家族の形が多様化し、高齢化も進み、色々な事情で単身世帯が増える中、伝統行事にはまらないことがストレスになる人、増えてきそうです。そんな誰かが、「これでもいいんだ」と楽に感じてくれたらなと思い、こんなNoteを書いてみています。

来年、再来年、健康にお正月を迎えられたら、それはそれだけで本当に素晴らしいこと。そのことに感謝する一日として、これからはもっと大切にしていこうと思います。自分なりのお正月を。

来年は友達を招いて新年会してみようかな。
読んで頂き、ありがとうございました。

ちらし寿司

Yuri Masumi


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