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育てた過程が、野菜のおいしさを一層引き立ててくれる1番のスパイス


小学校に上がるまでアパートに住んでいました。
かなり古いそのアパートは、玄関前のスペースに端から端まで畑用のスペースが確保されていて、住民たちは好きな様にその場所を使って家庭菜園をしても良いことになっていました。

隣に住んでいた家族と、そのもう1つ隣のおばさんおじさんと一緒に春になると苗を植えて、野菜を育てました。

きゅうり、トマト、なす…
(もっと他にもあっと思うけど、実のところ、これ以外は思い出せない)

みんなで世話をした野菜は、みんなで収穫をしてそれぞれの家庭で美味しくいただきました。

小さい頃から「育てる楽しさ」を経験でき、野菜は生で食べるのが1番好きです。
火を通して調理した方が吸収されやすいのを知っても、生で食べるのが好き。

小学生の頃は、学校から帰ってきてお腹が空くと、人参を切って生のままかじったり、トマトにお砂糖を少しかけて食べたり…
今思うと本当に生の野菜が好きな子に育ったなと感じます。

私が小学校に上がるころに家が立ち、アパートを出ました。
庭には畑があり、初めの頃はイチゴを育てたり、トマトやシシトウを育てたり。

段々と両親の仕事が忙しくなると、誰も庭の畑に手をつけず野菜は育てなくなりました。
月桂樹と柚子の木と、もう一つ何かわからないけれど、もう20年近くすくすくと成長し続けてくれている木が3本あるだけです。

私が21歳の時、野菜の高騰化が続いていました。
ふと、スーパーの造園スペースに目を向けると、苗が売っていて、その安さに驚いたのを今でも覚えています。
「これ、買うより育てた方が安いんじゃない?」
私の軽率な一言で、庭の雑草抜きから、毎日の水やりを毎日する羽目に…

けれど、その年に食べたトマトが格別に美味しく感じられたのは、
『天塩にかけて育てた野菜』だから。

育てたその過程が、野菜のおいしさを一層引き立ててくれる1番のスパイス。


今日も、朝6時から雑草を抜き、新しい苗を2つ植えてきました。
白オクラとバジル。
すでに大きいトマト・プチトマト・きゅうりは植えていたんです。
昨日家に帰ってきたら、両親が「新しい苗、買っておいたよ。玄関に置いといたから。」と。
確かに、大葉とトマトの苗がお店に出たら植えるつもりだとは言いました。
それがなぜ白オクラとバジルに…

とにかく急いで、雑草を抜かなければ。
その使命感から、朝6時に起きて、庭に出ました。
少し雨が降ってきたけれど、何とか植えることができてホッとしています。

こんなイレギュラーも、また楽しい思い出となればいいなぁ。

毎日少しずつだけど、成長し続けるその姿を見ることが、
私の生活の楽しみの1つになった、今朝の出来事。

#わたしの野菜づくり

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