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月と一緒に暮らしてみた。


田舎の月はとにかく明るい。
私が住んでいた田舎は夜歩いていると、鹿の目が光っていることが目視できるくらい街灯がなかった。
だから、月が出ている時は夜道をしっかり照らしてくれて、少し臆病な私の大切な明りになってくれていた。

そういうわけで、月の光が私の生活インフラになった時、「女性は月のリズムと連動している」という話を聞いた。月の動きに伴って、潮の満ち引きが変化するように、女性の体は変化しているらしい。


最初は全然信じていなかったけど、田舎で自然に触れていくうちに、「自分も自然と繋がっているのかな」と思うようになり。せっかく月がきれいなんだしやってみよう!というよくわからない理由で実験してみることにした。すると、意外といろんな変化があり、学びがたくさんあったので、ここで少し紹介したいと思う。


強調しておくけれど、これはあくまで私がやっている経験則。人によって感じ方は様々あると思うので、一つの事例として参考にしてもらえると嬉しい。(ちなみに、私の体は比較的敏感な方である。低気圧がくるとすごく眠くなり動けなくなるし、生理前は肌が荒れてしまったり、生理痛もある感じ。)

月のリズムで過ごしてみてよかったことは以下の3点

・生理が来る日を覚えやすくなった
・インプット・アウトプットがしやすくなった
・自分に対して優しくなった

以下これを詳しく紹介していく。


次の生理予定日が覚えやすくなった

私はいつも次の生理予定日がわからなくなって、困ってしまう。
まず、生理って30日きっかりで来てくれるわけではないので、来月いつ来るのかという日にちを覚えていられない。
最近では予測してくれるアプリも多くあるが、私はそれを記入することすらめんどくさいと思ってしまうタイプ。それでもなんとか記入して、通知が来るように設定してみたけど、通知が来るとどんよりしちゃうので、ついOFFにしてしまう。 
結局、次の予定日がわからなくなり、フィーリングで感じ取るしかなくなってしまう。そんな悪循環が続いていた。

だけど、月の動きを参考にしてから、次の生理予定日を「月の形」で覚えられるようになった。
生理の周期は人それぞれだけど、だいたい29.5日くらいだと言われている。
不思議なことにこれって月の動きとほとんど一緒らしく、自分の次の生理予定日が同じ月の形になることが多い。だから、自分の月の形を知っておけば、夜月を見るだけで、「あ、そろそろかな。」なんてわかるようになる。

ちなみに、私がいつも参考にしている月のカレンダーはこちら↓


インプット・アウトプットがしやすくなった

どうやら、月の動きに伴って女性の心や頭も変化しているそうで。
ざっくり紹介すると、


満月から新月→体全体が引き締まり、エネルギーを放出する時期。アウトプットに適しているらしい。
新月から満月→体全体が緩まってきて、休養する時期に。体にエネルギーをため込む時期で、インプットに適しているらしい。

ちなみに、生理は体が緩まっている時に来る方が体に負担がかからないため、新月から満月の間に来るとあんまり辛くないらしい。

これも実験してみようと、月の動きをみながら自分の生活を観察してみるとすごく似通う部分が多かった。
例えば、満月の日はひたすら何もしたくない日が多い。
何か大事なことがあっても、なかなか腰が重くて動かず、イライラしてい舞うことが多い。ここに低気圧(雨や曇り)が重なるともうKO状態。体が全く動かなくなり、昼寝しないとやっていられなくなる。

逆に新月に近い日は、いつも頭がフル回転して、新しいアイデアや考えを思い付くことが多い。私は不定期で日記をつけたりするんだけど、それも新月付近でいつもやっていることが多いことに気づいた。

このことに気づいたことで、自分が一か月の中でモチベーションに変化があることをある程度受け入れられるようになった。
例えば、本当に1日頭がボーっとしているときに、なんとか頭を覚まそうとコーヒー飲んだりして無理をかけていた。
でも、今では月や月齢カレンダーを見て「あ、もうちょっとで満月だな。体が休みたいっていってるんだなー。まあ、もう少ししたら気分も上がってくるか。」と余裕を持てるようになった。

以前までは、自分がすぐ変化することに対して恐怖感を持っていたけど、
今は自分の変化に対して少し、肯定的になれたような気がしている。


自分に優しくなれる

これは私にとって、一番よかったなと思えるところ。
自分がしんどいときに、まず自分の体に聞いてみるようになった。

お天気も良く、やりたいこともたくさんあるのに、なんだか頭に霧がかかってるような頭が思うように動かない日もたくさんある。少し前までは「もう!せっかくいい日なんだし、言うこと聞いてよ!」と自分の体に対してイライラすることが多かった。
だけど、今はイライラする前に自分の体の小さな声や、周りの環境に耳を澄ませることが多くなった。「あ、今はお天気いいかもだけど今日雨予報だったもんな。体が反応しているのかも。」とか「あ、今日満月に近い日だもんな。」とか

それで体調が回復するわけではないし、万事解決にも全然ならない。でも、「だって、自然の摂理なんだもん、私だって生き物だし仕方ないよね。」って最強の言い訳ができるようになった(笑)。
だから、なんとか自分の体を取り戻そうとして、レッドブルとかコーヒーをがぶ飲みすることはなくなった。すると、体も少しずつ素直になってくれて、しんどい時はちゃんと小さなサインを出してくれるようになった。コンディションの悪い日でも、ゆっくりと動けるようになって、自分の体との付き合い方が少しずつ分かってきた気がしている。


最後に

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
何度も協調しますが、これはあくまで私の経験則なので、そんな事例もあるのねえ…。くらいにとどめてもらえるといいかなと思います。
そして、私が学んだことは「自分の状態を固定化せず、変化に寄り添う」ということ。

個人的に、体の「正常」なコンディションってなかなか判断しづらいと思っている。人間は生き物だから、外部環境にすごく影響されやすい生き物。だから、なんともないと思っていても、実はどこかが変化しているということもありえる。
特に女性はその変化を常日頃から感じることが多い。だから、「正常」な体はこれだ!を決めつけてしまうと、そこに該当しないと自分が不完全な気分になり、落ち込んでしまう。

だけど、人間は自然のつながりの中で常に変化して生きてきた。その変化する力があったからこそ、ここまで生きてこれたんだと思う。最近は強い力でその変化を止めることもできるようになっているけれど、その固定化が崩れてしまった時の代償は大きいと思う。

だから、変化を感じられることをしっかり肯定してあげたい。そして、自分の変化に対して感謝できるようになりたい。空の状態によっていろんな美しい姿を見せてくれるお月様のように。しなやかに変化する人でありたい。
女性は月のようという比喩は誉め言葉なのかもしれない。 




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