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≪わたしごと54≫ "よろこびの書"を読んで

苦しみの多い世の中に、どうしたら喜びや希望をもって生きる事が出来るのか。悲しみや苦しみが覆いかぶさる時、自分を救う方法や術を身に着けている事って大事では無いか。

他者と繋がる事、また他人を助ける事は自分を助ける事という "賢い利己性" という捉え方を、"よろこびの書" というダライラマと大司教ツツの対話を収めた本を読んで、学んだ。

おそらく、喜びも苦しみも自分の中の解釈なので、自分で選択しているという事になるのだろう。対話では更に、どのような人間になるのか、どのように自らの死すべき運命に向き合うのか、というのも選択で、苦しみの中に意味を見つけ出し生まれ変わる事も出来れば、幸福の源泉は自分自身の中にある事を確認し、心に平和をもたらす事も出来る、と語られている。

内面的な価値に焦点を当てる事、人生の苦を肯定的なものとして活用変換する術、喜びを経験する能力を一つのスキルとして培う事、いつも楽しい心だけを維持し楽しい旅の準備をする事。これらは、喜びをもって生きる方法であるし、かつ自分で身を救う方法でもある。そして、これらの教育の重要性を言っている。

"よろこびの書" というタイトルだけれど、苦しみについて、また苦しみとどう向き合うかという事も多く書かれていて、多くのメッセージは、他者とつながる事の重要性が語られている。他者を助ける事、他者の幸福に関心を持つ事、と同時に自分の喜びを犠牲にしない事、自分の重要性にこだわり過ぎない事等、他者と自分の間に喜びはあると受け取れた。

"喜びとは他人に喜びを与える努力への報酬なのです" とダライラマは言っているが、日常で考えても、誰かに喜んでもらえる事は単純に嬉しい。   そんな嬉しいとか楽しいとかを価値基準に生きる事が出来れば良いし、常に"楽しい旅の準備" でわくわく感のある生き方をしてゆきたい。        

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