≪わたしごと50≫工芸にふれる、工芸をさわる
工芸はとても触覚的だな、と思う。視覚でその素材のテクスチャーを想像させるし、それを触って確かめてみたくなる。
工芸だけには限らないが、手を使ってものをつくるという事は、ある種素材との対話のように感じる。私はガラスアートを学び、そのあとモザイク制作をして、現在保存修復で現在から作られた時のことに遡って考えるという、折り返しのような事をしているが、素材のコツを掴むというか、波長を合わせる、素材の気持ちになるという事と、無我・無心という事とか、一体感とか、何となく近しさを感じる。