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フラクタル心理学~グループセッション体験

先日心理セラピストの白石美帆さんのグループセッション(オンライン)を受ける機会があった。「ひとを変える魔法」の著者である美帆さんは「人生で一番つらい体験を人生最大のターニングポイントに変える」をモットーに「フラクタル心理学」を用いてカウンセリング、セッションをされている。

フラクタル心理学とは

「フラクタル心理学」とは、思考と現実の関係性に着目した心理学。ベースとなるTAW理論は、心理の理論と、「世界は隅々まで自分の全思考の拡大・縮小である」と解き明かした現象の理論、「すべては自分の投影である」「エネルギー保存の法則」などの思考が現実化するうえでの仕組みを発見した一元の理論の3つの柱から構成されている(以上、白石美帆さんウェブサイトより)。

今それぞれが抱えている問題、悩みは、「自分の」思考パターンの中に見つかるという。つまり自分の思考回路を修正して変えることで、行動か感じ方が変わる。「人に求めることはまず自分で自分に与えよう(自分を愛そう)!」という考えは最速で最高の自分を癒す方法らしい。私が美帆さんや「フラクタル心理学」のことを知ったのはボイトレレッスンを受けた下間都代子さんがきっかけ。トヨコさんが「美帆さんと出会って考え方がガラッと変わった」と常々お話しされていたことがずっと印象に残っていた。

私もこれまで人の行動、言動で嫌なところは「自分の」鏡だという話は聞いたことがあったが、今回実際に体験してみて、グループ(私を入れて3人)の他の方の悩みや解決策を聞き、それぞれ悩みは違うものの、共通するところが色々あることに驚いた。

「言葉通りに」行動する

Aさんの場合、職場(学校関係)で人によって態度を変えるお子さんの扱いに悩んでいた。つまり、人の言うことは聞くが、自分のこjとは聞いてくれないことがあり、その態度にイライラしていたが、自身の思考パターンが色濃く影響を与えていた。Aさん自身も人の言われたことに対し、「言葉通り受け取らず」先回りして色々な解釈、追加をして反応しており「言われた通りにはやっていない」ことが多いことが思い当たったという。自分が変われば問題が変わる。このように、自分が気になる人、鼻につく人の中には「自分が」超えていかなければならないテーマが隠れているという。Aさんの場合は「言われたことを素直に(言葉通り受け取って)やる」ということがカギだという。これはネガティブなことだけでなく、一見「良かれ」と思って先回りしてやってあげたようなことも同じ。

人に言いたいことは「自分に」言いたいこと

Bさんは過剰に失敗を恐れ、そのために予防線を張るお子さんに対し、いら立ちを感じていた。本来「今やるべきこと」に集中すべきだが、先に起こることが怖くて予防線を張ってしまっている子供。思い当たるのはやはり、自分の子供時代、母親がそういう態度を取っていたことだという。自身も知らず知らずのうちに過剰に失敗を恐れる体質が身についていた。

Bさんが必要なのは「自分(だけ)を愛さず、世界全体を愛すること」だという。事実や言葉をそのまま受け取らずに先走ってしまっており、それを子供達にも投影している。「人に言いたいこと」は自分に言いたいこと。そこを理解すると感情ではなく「仕組み」で動けるようになるということだった。

「過去の自分」を許す

さて自分。自分のことだけに、ここではかなり抽象的な書きぶりになることはお許しいただきたい、という前置きをさせていただく。
私自身は自分の思考にいつもストッパーのようなものがかかっており、身近な人、特に家族に対して感謝や愛情を感じていても、うまく表現できないところがあった。そしてそんな自分を申し訳ない、と思う「罪悪感」が心の底にずっとあった(この「罪悪感」という言葉は美帆さんが言い当ててくれたのだが)。自分の過去の子供時代のいくつかの経験を通し、いつしかそんな思考回路ができてしまっていたようだ。

そんな私に必要なのは「等身大の(色々なことが完璧にはできない)」自分を許すこと。「当時の自分」に立ち返り、それを受け入れた自分を褒めてあげよう。その時の経験があり、それぞれが今の幸せに繋がっているのだから、というアドバイスをもらった。

今自分に必要なのは「今の」自分と向き合うことではなく、「過去の」自分に向き合う(立ち返る)、そしてその行動を前向きに評価してあげよう、ということ。そうすることにより、自分の思考回路もガラッと変わるという。この発想はこれまでなかったが、確かに立ち返ってみると、印象に残っている(自分の中では悲しい)出来事が、今の幸せな自分を作ってくれている、と考えることができる(改めて今の自分が「幸せ」と感じられていることに喜びを感じる!)。特に「あの時もしその出来事がなかったら、果たして今もっと幸せだったのか?」と問うと決してそうではない(であろう)ことに驚く。そうであれば、もっと過去の自分を評価してあげても良いのかもしれない。うーん、深いな・・・。

私の場合、「じゃあそこから自分の思考回路がガラッと変わって、スッキリ感情のストッパーが取れたのか?」というと、まだそこには及ばない。当時のことを振り返り「あの時ああだったよね」と振り返りたい気持ちもまだある。でも、今回のことをきっかけに少しずつ、自分の過去の経験が「自分自身の力で」オセロのようにポジティブに色を変えて進んでいける予感もしている。

今回学んだのは「過去の自分を認め、愛する」⇒「その時の経験があるから、今の幸せがある」ということ。幸せを感じるも、感じないも本当に自分次第。人生100年時代というけれど、どうせなら残りの半生は楽しくHappyに生きていきたい。

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