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妄想(統合失調症)回想記②~恋愛妄想へ~

国家スパイ容疑がかかっていると思い込み毎日怯えながら生活をするようになり、仕事も休みがちになっていった。そして、受かった仕事も1ヶ月程で辞めてしまう。仕事を辞めるときも、私のような人材が辞めることでこの職場が反省してよくなると意味不明な誇大妄想をしていた。

仕事を辞めてから、何故かあの面接官とテレパシーで繋がっているという妄想が始まった。それはいつの間にか恋愛妄想となり    「職場に戻ってこい」などの幻聴が聞こえるようになっていった。一日中面接官とテレパシーで会話をするうちに、次第に会話に命令されるようになっていった。このころ妄想で恋愛ブログを書いており、幻聴の命令でそれを消したり書き直させられたりしていた。また動悸がすると、面接官と体が繋がっているからこれは面接官の心臓の音だなどと、意味不明な事を考えていた。

そしてテレパシーの相手には「神様」も加わり頭の中で二人同時に会話をしなければならなくなり、現実に夫などと会話するときは3人と同時に話さなければならなくなった。神様は「日本人は危険な民族だ」など、意味不明なお告げのようなものを話してきた。頭の中で常に声がしているので、当然夫との会話は途切れ途切れとなり、夫や子供と意志疎通もできない状態となった私は、夫に暴言を吐き家を飛び出し子供を連れて実家へ戻った。

実家に帰ってからも、他のブログの著者をテレパシーの相手と思い込み、コンタクトをとろうとしたり、おかしい状態が続いており心配した夫が、子供と引き離しに来た。私は素直に子供を渡した。妄想で忙しかったからだ…子供と離れてしばらくしてふっと我に帰る瞬間があった。その時、やっと家族にも勧められ、精神科へ行き入院となった。入院してしばらくたつと、全てが妄想だった事に気がついた。夢から覚めた瞬間だった、、

でもその時には、仕事、家族からの信頼、夫婦の絆…  お金、たくさんの物を失っていた。

また今も鬱のような症状や頭が以前のように働かなくなっており、発症前の状態には戻っていない

そして一番辛い事は

夫と家族からの、信用は一年たった今でもまだ取り戻せていない…




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