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いま、熱量を増す“学び舎”にあるもの


こんにちは!冨永優莉です。
先日24日、こんなニュースが飛び込んで来ました。


Inspire High(インスパイア・ハイ)」
アーティストやビジネスリーダー、研究者など、第一線で活躍し、
自分の人生を楽しむ様々な大人から、自分の世界を広げるインスピレーションをもらう、13歳〜19歳のためのオンラインラーニングコミュニティ。

ニュースを知ったのは、CINRA代表の杉浦さんのnoteを拝見して。

リリースした日は、国際教育デーだそうです。
この日に合わせて世の中に投げられた、大人からの全力のストレート。
杉浦さんの想いの丈が書かれたnoteから、熱量を感じました。

中高生の自分だったら、ボールをどう受け取るだろう。
打席に立てる皆さん、思いっきりフルスイングしてみませんか。

さてさて、今回書きたいと思うのは、最近感じている”学びの場”への熱量が増している!ということについて、です。

学ぶ場所は、学校と名前がつくところだけじゃない

これまで3年間、シブヤ大学の職員として働いていました。

シブヤ大学
渋谷のまちをキャンパスに見立てて、誰もが無料で学べる授業づくりをする特定非営利活動法人。ある時には、商業施設やカフェの一角で、ある時には、まちあるきのツアー形式で開催しています。生徒は10代から70代まで2万8000人、授業をつくるスタッフは約400人、誰もが先生になれる形式で運営する、”みんなでつくる学び場”です。

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これは、「いごいて死ぬ」の未来」の授業風景。この日は恵比寿にある区の施設の和室で、いわき市のプロジェクト「igoku」メンバーを先生に開催し、20代から70代まで、さまざまな世代でありながらも、共通の想いを持つ生徒さんが集まりました。

過去に作ってきた授業はこちらです。

カバー写真は、これまでつくった授業の中でもっとも心に残る授業「ほぼ25歳の考える〇〇の未来」の集合写真。みんないい顔、していますよね。
この授業についても、いつか言葉にしようと思います。

おもしろいなと思うのは、興味関心と重なる生徒さんと顔を合わせることが多いんですよね。自然と顔見知りになったり、授業後に話す時間が生まれたりします。その中で感じたことは、授業をつくることで何より自分自身が一番学んでいる、ということでした。

これまで関わったことのない地域でも、実践してみたいー。
そんな想いで踏み出したのは、福井を舞台にした小さな教室「XSCHOOL」でした。1期メンバーで参加したのは2016年、4期目となる今回もおもしろそうです。http://makef.jp/xsxs2019/
東京での最終プレゼンテーションは、今週日曜日!
ピンときた方、ぜひ会場へ足を運んでみてください。


誰かに言われた言葉だって、イベントやセミナーに参加することだって、何かに疑問をもって調べてみることだって、「学び」です。
だけれど、なかなか一人だけでは「学び」に昇華できず、もやもやとした気持ちを持ち続けてしまうことも多いはず。だからこそ、一方的な知識の享受ではなく、自分自身の問題意識をきっかけに学びたいと願い、頭と体をフル回転して学ぶ形式に魅力を感じています。

だからこそ、Inspired High、シブヤ大学、XSCHOOLの、一回性で終わる「場」の関係でなく、学びの「舎」として継続して学びと向き合っていく取り組みはおもしろい。きっとこのような取り組みは、もっともっとあるはずです。

同時に、既存の教育機関に限らず、このような「舎」で臨むことが価値となって社会からも求められるほど、いまの社会が複雑な状況や課題を抱えていることも感じています。

続々と広がっていく学び舎
それぞれにある”学び方”は、何を可能にするのだろう?

オンラインであったり、住む場所から離れた地方であったり、アクセスがよく頻繁に行く場所であったり。時代の変化に合わせて、学び舎の在り方も、そこでの学び方も、多様な姿に変わっていると思います。

スマートフォン片手に何でも調べてわかる時代だからこそ、わたしをど真ん中に置いて頭と体をフル回転する学び方は、のっぺらぼうではない、いきいきした”わたし”に辿り着くことができると思います。

いま、このコラムを山口県上関町の祝島で書いています。
ここで過ごす時間は、多くのことを投げかけてきます。その意味では、わたしにとっての「学び舎」だなと思います。

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便利に効率よく進化していく力と、留まることで人間が取り戻して行く力。
海と土がもたらす豊かさ、その循環で生まれる生態系。
これからの社会をどのように目指すのか、
次の時代を生きるわたしたち自身の意思の伝え方。

この「学び舎」での時間も、ゆっくりと消化していこうと思います。



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