快適な家ってどんな家?
毎日寝て起きて生活を営み、時には自分の時間を楽しんだり、家族団らんのひとときを過ごしたり、いろんな毎日を過ごす家。
そこが快適な場所だったら、体も心も気持ちがいいですね。
皆さんは、快適な家ってどんな家を想像しますか?
明るくて風通しが良い家、動線がスムーズで暮らしやすい家、自分たちの暮らしに合った家など、いろいろあると思いますが、ここでゆらりが家づくりで大切にしている快適な家の要素をあげてみますね。
・熱効率の良い家
性能の良い断熱材がしっかり充填されていて、冬温かく、夏涼しい。エアコンの効率が良くランニングコストが抑えられるのもいいところ。
・漆喰や珪藻土の壁
漆喰や珪藻土の壁は調湿効果があって湿気を吸ったり吐いたりして室内を適度な湿度に保ってくれます。夏は湿度を抑えられ、冬は乾燥を和らげてくれて気持ちがいいです。
・無垢のフローリング
裸足が気持ちのいい無垢のフローリング。経年変化で色の深みが増して、味わい深くなっていくことも心地よさにつながります。
・心地よい光を取り込む窓
ダイニングキッチンに朝日が入る窓、日中LDKに光が差し込む窓。冬はぽかぽか窓辺でひなたぼっこするのも気持ちがいいです。吹き抜けを通して2Fの窓から1Fへ光が落ちてくるのもきれいですし、天窓からさんさんと降り注ぐ光も気持ちがいいですね。暗くなりがちな階段や廊下にも、とれれば窓を設けると明るくなって抜け感も出て、通るときに気持ちがいいです。
・空や緑を取り込む窓
暮らしの中で青空や緑が見えると気分がいいですね。住宅街でも周囲に空や借景の緑が見える抜けがある場合は、窓から取り入れると自然を感じられる気持の良い住空間をつくることができます。窓から見える雲の流れや木々の葉っぱのゆらぎに風を感じ、安らぎます。庭が見える窓も四季折々の変化を楽しめていいですね。
・風通しの良い窓の配置
こことここの窓を開けると風が通るという暮らしは気持ちがいいですね。それには風通しを考えた窓の配置が大切です。低い位置から入り暖められた空気が高いところへ流れる原理を利用し、1Fの窓から入った空気が吹き抜けを通して2Fの窓へ抜ける重力換気で家全体の風通しをよくするのも快適です。
・長期的にメンテナンスフリーの家
外壁や屋根、内装建材に長期的にメンテナンスフリーの建材を使うことで、長く安心して暮らせます。サイディングやクロス、化粧合板などメンテナンスが必要な新建材ではなく、長期的にメンテナンスフリーのガルバリウム鋼板や塗り壁、漆喰やマットな質感の塗装などを使うことで、メンテナンスが楽で雰囲気のよい家をつくることができます。
・暮らしに合った動線
暮らす人の暮らしに合った動線が考えられた間取りは、動きやすく生活がスムーズです。例えば、家族全員の衣類を1か所のウォークインクローゼットにしまうご家庭の場合、洗濯機のある洗面所の横にウォークインクローゼットを設けて、物干し場も近くに配置することで洗濯→干す→取り込んでしまうという流れがスムーズで楽にできます。家事が楽になるとゆとりの時間が生まれて、家族団らんや自分の好きなことをする時間を持つことができますね。
・心地よい素材で時と共に魅力が増す家
自然素材を使った家は肌触りが気持ちよく、目にも優しく、木の香りに癒されて心地よく過ごせます。年月と共に深みを増して、温かみのある色合いになった家は、ホッとする居心地の良さを醸し出してくれます。
・耐震性能の良い家
構造計算を行って、地震に強い構造でつくられた家は安心です。時代と共に進化した耐震の技術を取り入れることで、木造でも広くとりたいLDKなど、柱を出さず広いスパンでとれるようになりました。ゆったりとした開放的な空間をつくれることが快適さにもつながっています。
ざ~っとあげてみましたが、これらの要素をバランス良く取り入れて家を設計することで、いろんな要素が重なり合い、暮らしの中で体と心が快適さを感じて喜ぶ家がつくられるんだなぁと感じます。
それは、自分が暮らしている家でも、これまで建てた家を訪ねた時も感じられます。ドアを開けて一歩足を踏み入れると、木の香りに癒され、経年変化で味わい深くなった自然素材に包まれた空間は何とも言えない居心地のよさ。光、風、緑を感じながらお気に入りのダイニングテーブルでコーヒーの香りにホッとしながらお茶をする。何気ないお茶のひとときがいい時間になります。
家づくりを通して思うことは、自然とみんなが笑顔になる家って、いいものだなぁということ。
そして、家づくりの過程も楽しんで頂けたら家に愛着がわいて、暮らしが楽しくなり、そんな楽しい気分も快適な暮らしにつながっていきますね。。
Setsuko