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授業🐍稽古場レポート!

はじめまして!
辻と申します。

先日、劇団ゆらじしゃくさん(私にとっては大学時代の先輩方でもあります!)の稽古場にお邪魔させていただきました!

ひとくちに本番に向けた稽古といってもいろいろなことをするわけですが……この日は生徒役の千尋さんと瑶子さんがそれぞれ教授役の田中さんと、お芝居を合わせておりました。なかにはすでに台詞がほぼ入っていらっしゃる方も!

田中さんと近い距離に詰めていく瑶子さん

今回の『授業』は70年以上前、フランスに住むウジューヌ・イヨネスコが書いた作品。彼の言葉が、メンバーたちの身体を通して具現化し、目の前で踊り出す過程を見られるのはもはや鳥肌ものでした。稽古場の醍醐味というやつですね。少し昔の作品ではありますが、普遍的に私たちのなかにあるもの、はたまた今の時代に生きているからこそ頷けるものがこめられているのは間違いなしです。

とはいえ、『授業』はいわゆる不条理劇。なかには役者さんたちにとって、まだまだ「わからん!」の領域も多いようで。そんな現場に対し、演出の高野さんは疑問を汲み取りつつ、まっすぐに役者さんの感覚や価値観を受け止めていらっしゃいました。表現者の持つ引き出しを一緒に探し、広げるのが菜々子さんはやっぱりすごいのです。多くは言いませんが、菜々子さんのこの力がダブルキャストならではのおもしろみを豊かにしているのではないでしょうか。お時間ある方はぜひ両チームともご覧になってください。味付けではなく、舌触り自体が全然違うと思いますよ!

千尋さんの赤子を抱く田中さん(人生ではじめて赤ちゃんを抱っこしたらしい)

そして夕方頃、女中役のナオさんも合流!ボイストレーニングの造詣が深いナオさんのプチレッスンには私も参加させていただきました。呼吸から考えるアプローチを体感したのですが、結論から言います:呼吸、やばいっす。

なおさんの呼吸レッスン。身体と声が変わります!


毎日、回数を数えることもなく息を吸って吐き、その息から音を、声を、言葉を出すわけなので呼吸が大事なのはあたりまえですが、それでもです:呼吸、やばいっす。
ちょっとやっただけで地声からして響きが変わるんです!自分の声にびっくりして照れちゃうくらいには。あと、頭もクリアになるし、シンプルに整う。同時に、こんなに長年自分の体とともに暮らしていても、体の基礎的な使い方すら知らないもんだなぁと気づかされました。いやぁ、呼吸、やばいっす。教えてくださったナオさんに感謝です。

声を後ろから投げるみんな

稽古場だけでもこれほどのタレントが共創し、一日参加しただけでも新しいものが紡がれていくさまが体感できた劇団ゆらじしゃくの『授業』。もうこれ本番は見ないと損じゃないですか??開幕まではもうしばらくありますが、いち観客として本番を目撃できること、私自身今から楽しみでなりません。

座組のみなさん、めちゃめちゃ応援してます!!

辻真由子



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