〇〇啓発本とかいう毒

ビジネス啓発本なんかは人間の読むものではない。あれは最低だ。

本屋で●●啓発本の類の本棚に行くとわかるが、どの啓発本も、違う作者、違うテーマなのに、どれも同じくらいの厚みなのだから笑ってしまう。
しかもそれがデカデカとブースになっているのだから、これは傑作だ。

なぜ人によって違う思考や方法が同じくらいの情報量になるのか、私もそういった類の本を読んだことがあるが、本当に同じことを繰り返して読んでいるようなもので、大切なことはちょびっと言って、あとはそれから派生させ、無理やり絞り出したような雑巾の汚れ水を聖水だと思って飲んでいる。
そして大切なことは大体「本のタイトル」であってそれ以上を得る事はほぼできないだろう。

youtubeで同じ本を中田敦彦あたりがエクストリームに圧縮させ、それを見た方が分かりやすくて少しはタメになるだろう。
大体この時代に本から「情報」を摂取しようとしているのは頭が悪そうだ。世の中の9割以上はYouTubeからの情報で事足りるのにも関わらず、なぜだか本を読んでいる。そう言う人が居続ける限り、思いついたかのように”啓発”する人が増えていくのだろう。それならば、もう少し効率や経済が良くなっても良いような気がするのだが。

こないだ「マネーの増やし方」みたいなタイトルの本を見かけた。
中身は読んではいないが「マネーの増やし方」と言う本を売るみたいなことが書いてあれば面白いなと思った。
だが実際そうだろうし、むしろマネーの増やし方でマネーを増やして結果は後からついてくるのかも知れない。頭が良いがなんとも姑息だ。

私が啓発本を書くのならタイトルは決めてある。
『この本が置いてある本棚での読書をやめろ』
書き出しは「これは立ち読みで終わらせろ。YouTubeで中田敦彦が元気にやってるよ。」で残りは白紙。

現代、本とは「情報」のためである必要はなくなりつつある。
情報の伝え方が文字がいい人のためにあるだけで、
本来、本は情報ではなく『体験』として利用されるべき”作品”なのだ。

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