コミュニケーションの問題は、「人に想像力を期待すること」から起こるんだと思う。
言葉は人に何かを伝える時に、非常に役立ちます。
ただ、noteを書いていて思うのは、
「本当にこれで伝わっているだろうか?」ということです。
重要なのは、
「他者に想像力や暗黙知を期待してはいけない」
ということだと思います。
コミュニケーションにおいてキーとなるのは、
「お互いの想像力と暗黙知」だと思います。
例えば、「パンを取って」と人に伝える時、受け手が「パン」を知らなければ、正しく伝わりません。
これは、受け手の知識不足です。
次は、「あれを取って」と言ったとします。
ここでは、「パン」を知っていたとしても、「あれって何?」と聞き返され、伝わらないことがあります。
これは、話し手の想像力(気遣い)が不足しています。
しかし、受け手に想像力や暗黙知(ここでは、「この人が“あれ”と言う時は、いつもパンだよな」のような)があれば、伝わってしまいます。
これは、受け手の想像力や暗黙知が充実していたために伝わる事例です。
ここまでは良いのですが、
問題は、「話し手が受け手に想像力や暗黙知を期待すること」です。
人は主観でしか物事を見ることができません。
私が見ている世界と、あなたが見ている世界は異なるのです。
「言わなくてもわかるでしょ、察してよ」という態度は、「あなたの想像力
で、私が見ている世界を想像しなさい」という、非常に難しいことを求めているのです。
「何も言わなくてもこの人はわかってくれる」というのは幻想です。
言わないと分からないのです。
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